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アテナ女神はアテナイ市の守護神にして知恵の女神だよ!フクロウも忘れずに

更新日:

ギリシャ神話に登場する女神たちを語るときに、

この女神は絶対欠かすことのできないほど超重要な

女神アテナ

名前は多くの方が聞いたことがあると思いますが、どんな神様かご存知ですか?

知恵の女神、戦闘の女神など、多くの側面を持っていて、しかも

アテナイ市の守護神

でもあります!

かのパルテノン神殿は、この女神に捧げられた神殿なのですよ。

そんな輝かしい女神について、簡単にご紹介しますので、ぜひこの女神がどんな存在だったか、ざっくりだけでも見ていってくださいね!

女神のプロフィールはざっとこんな感じ。

  • ギリシャ神話の最高神ゼウスと、知恵の女神メティスの間の子
  • 知恵の女神
  • パラス・アテナ
  • 戦闘の女神
  • アテナイ市の守護神
  • 手仕事の女神
  • ローマのミネルウァに

それではこれから女神のそれぞれの項目について、簡単に解説していきますね!

アテナ女神の誕生

さて、そんなギリシャ神話の中でも超重要な

女神アテナ

ギリシャ語表記では Ἀθηνᾶ  (アテーナー)

*本来は「アテーナー」なのですが、日本語で「ー」を全部入れていくと長くなって読みにくいので、以下は「ー」は端折ります。


アテナ像(クレシラス作のローマ期模刻)

まずはこの女神がどんなふうに生まれたのか、ご紹介しましょう!

アテナの両親は、

父:最高神ゼウス

母:知恵の女神メティス

しかしゼウスは、とある予言を受けていました。

女神メティスから生まれる子供に、自分の王権を奪われると・・・

その予言を恐れたゼウスは、子供の誕生を阻止しようとして、

メティスが妊娠すると飲み込んでしまったのです

・・・・・

な〜ぜ〜そんなことを・・・

と、現代の私たちが読むと絶句してしまうのですが、

実はゼウスの父親のクロノス神も、子供に支配権を取られるのを恐れて飲み込んでしまった、という神話がありますので、ギリシャ神話では「あり」なのです。とほほ。

ただ、ゼウスのすごいところは、子供じゃなくて、

妊娠した妻ごと飲み込んでしまった

というところ!

そうすると、アテナ女神はゼウス神のお腹の中ですくすくと成長して、やがて月が満ちて誕生の時を迎えます。

いよいよアテナ女神の生まれる時が近づくと・・・

ゼウスはお母さんのようにアテナ女神を分娩することはできません。

そこで、

鍛冶の神ヘパイストス神に自分の頭を斧で割らせた

すると、そこから

女神アテナがゼウスの頭をバリーン!!とかち割って誕生した!!

という、

「えー、なにそれ、そんなのアリ?!」

という衝撃の誕生を遂げたということです。

しかも、この時ゼウスの頭をかち割って飛び出たアテナ女神は、

完全武装した姿だった

ということです。

「戦闘の女神」でもあるので、生まれた時からこの姿だったんですね!


アテナ女神の誕生。ヘルメットを被り盾と矛を持つ完全武装。見守っていたお産の女神エイレイテュイアもびっくりしてます!(紀元前6世紀/ルーブル美術館蔵)

ということで、何というか、現代の私たちが読むと衝撃を受けるエピソードになっています。

だって・・・

ゼウスの頭は大丈夫だったの?

斧で割ったんでしょ?

って色々疑問が生じるじゃないですか。

でも、神様は不死だから、オールオッケー!? な神話。

死なないって、何やっても大丈夫なのね〜。

さて、それと、この時こうやってアテナ女神が生まれた場所が

トリトニス

というところだったという説もあって、ここから、女神は

「トリトゲネイア」

という異名でも呼ばれたということです。

とまあこんな感じで誕生したのが女神アテナ。

さすが、ギリシャ神話でも大物の女神だけあって、生まれ方もそんじょそこらの神話とは比べ物にならないですね!

知恵の女神アテナ

さて、そんな衝撃の誕生を遂げた

女神アテナ

この女神が

「知恵の女神」

である、というのはご存知の方も多いはず。

これはアテナのお母さんが

知恵の女神メティス

であることに由来するようです。

この母親であるメティスは、大洋神オケアノスとテテュスの間の子です。

メティス

とは、ギリシャ語で

Μῆτις (メーティス)

で、「知恵」(英語で wisdom)という意味で、そのまま抽象名詞にも使えます。

この「知恵」を神格化した女神なのですね。

このお母さんはアテナを妊娠したときにゼウスに飲み込まれていますから、胎内のアテナがその性質を引き継いだということになります。

この女神アテナの聖鳥は、

梟(ふくろう)

ですので、今でも本屋さんなどはフクロウをシンボルマークにしているところもありますよね。

要するに「知恵」のシンボルがフクロウ、ということです!

アテナ女神は「グラウコピス」と呼ばれるのですが、これは「輝く目の」という意味で、

フクロウの爛々とした目にちなんでいるそうですよ。

言われてみると、確かにフクロウの目はまん丸で輝いてる!

ぜひ、次に動物園などでフクロウを見るときがあったら、「女神アテナの聖なる鳥なんだな〜」と思い出してあげてもらえると嬉しいです!

確かに、じっとして物思いに沈んでいるように見えるその姿は、ありがたい知恵を持っているように見えるかもよ?!

「パラス・アテナ」の名前

さて、そんな女神アテナには、いくつかの異名があります。

一番有名なのが、

パラス・アテナ

この「パラス」だけでも女神アテナを呼ぶことがあります。

ではなんで、「パラス」って呼ばれているのでしょう?

それには有名な説が二つあります

巨人族(ギガンテス)との戦い

一つ目は、

アテナは巨人の「パラス」と戦って倒したから

という説があります。

この女神アテナと巨人の「パラス」との戦いは、

ゼウスを中心とするオリュンポス神族と、巨人族(ギガンテス)との戦い

いわゆる

巨人族との戦い(ギガントマキア)

の最中に起こりました。

この戦いでアテナは巨人パラスを殺し、その皮を剥いで自分の鎧にしてしまったということです。

ちょっと想像すると気持ち悪いですが・・・

女神にとっては強大な敵を倒した戦利品だったのですね。

この巨人の「パラス」にちなんで、女神自身も「パラス」と呼ばれるようになった、ということです。

アテナ女神の親友パラスと「パラディオン」

そして、

女神が一緒に遊んでいた親友の「パラス」にちなんでこのように呼ばれる

という説もあります。

女神アテナの遊び友達である「パラス」とは、

海の神・トリトンの娘です。

トリトンとは、海の神ポセイドンとアンピトリテの子で、半人半魚の姿をしていたということです。

このトリトンの娘「パラス」とアテナ女神とは年が近いので、一緒に遊ぶ友達となりました。

しかしある時、女神が誤って「パラス」に傷を負わせてしまい、死んでしまいます。

女神はこの友の死を悲しんで、

「パラス」の姿を木の像に刻んで神像として崇めさせた、ということなんですが、

この像が有名な

「パラディオン」

と呼ばれる、パラス・アテナ像です。

陥落前のトロイア市のアテナ神殿にあったということで、この像は都市の守護をする力があると考えられていました。

ですので、この像がある限りトロイア市は陥落しない、と言われていたそうなんですが、結局トロイア市は滅んでしまいましたね。

このトロイア陥落の時、

トロイアの王女カッサンドラ

は、小アイアスに追いかけられて、この女神の像「パラディオン」にすがりついて助けを求めたのですが、

小アイアスはカッサンドラを像から引き離して彼女を汚したため、女神の怒りに触れることになった、ということです。


パラディオンにすがりつくカッサンドラを引き離す小アイアス(ポンペイのフレスコ画)

この「パラディオン」がトロイアが陥落した後にどこへ行ったのか、についてはこれまたいろんな説があって、

オデュッセウスとディオメデスが持ち去った、という説

「パラディオン」を持ち出すオデュッセウスとディオメデス(紀元前360–350年頃/ ルーブル美術館蔵)

あるいはアイネイアスがローマまで持って逃げた、など色々。

結局この像は今は残っていないので、あくまでも伝説上のお話になります。

でも、今も世界のどこかで支配者が密かに隠し持ってたら・・・と思うと、ちょっとロマンがありますね!

戦闘の女神アテナ

さて、そんな「パラス・アテナ」女神ですが、実は

戦闘の神

でもあります。

女神アテナは

「アテナ・ニケ」(勝利の女神アテナ)

とも呼ばれ、

勝利の女神ニケ

とも密接な関係にあるのです。

それはもちろん、戦争での勝利をもたらす女神という意味。

ですので、巨人族との戦い(ギガントマキア)でも、巨人のパラスやエンケラドスを討ち取り、ゼウスの勝利を助けたのですね。


巨人のエンケラドスを倒すアテナ(紀元前6世紀・ルーブル美術館蔵)

そもそも生まれた時から完全武装をしていた、という神話もあるくらい、

いつも武装をして、真ん中にメドゥサの首のついたアイギス(胸当て)を身につけていた、ということです。

そのため、アテナ女神の像は、ヘルメット、盾と矛、アイギスのフル装備で描かれていることが多いです。

そして、アテナ女神の武装の特徴としては、アイギスに付いている

メドゥサの首

これがなぜアテナ女神の武具に付いているかというと、

メドゥサを退治した英雄ペルセウスが、女神に献上したからということですよ。

メドゥサの目は見る者を石にする、というくらい強力な力を持っていました。

メドゥサの首は「魔除け」の意味もあったそうで、今でもギリシャの遺跡を訪ねると、魔除けに使われていたゴルゴンの頭の像(ゴルゴネイオン)を見ることができます。

そんなわけで、この首が武具についていれば、女神の戦いにも有利な手助けをしてくれたことでしょう。

ところで、ギリシャ神話の戦争の神といえば、

戦いの神アレス

がいますが、

女神アテナとアレスとは戦いの神でも性質は正反対。

アレスはどちらかというと凶暴で腕力にものを言わすタイプ。

でも女神アテナは知恵の女神でもありますから、知能を使って賢く戦うタイプです。

ですので、ギリシャ神話に登場する知将として名高い、英雄オデュッセウスがお気に入りだったということですよ。

オデュッセウスといえば、「トロイの木馬」の計略を考案し、見事にトロイアを陥落させた英雄として知られていますが、

要するにアテナ女神が好む戦いはこのように知略を用いる賢い戦い方。

では、この対照的な神々が戦うとどちらが強いのかといえば、

『イリアス』の中では、アレスがアテナに襲われて傷つけられた、というエピソードもありますよ。

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やっぱりいくら腕力が強くとも、頭を使って賢く戦わなきゃダメ、とギリシャ人は考えたということですね!

アテナイ市の守護神・アテナ

さて、そんな知恵の神でもあって、戦争の神でもあるアテナ女神は、

アテナイ市の守護神

でもありました!

古代ギリシャ最有力のポリスの一つで、現在のギリシャの首都アテネの礎となる繁栄を誇ったアテナイ市。

そのアテナイ市の守り神がアテナだったのです。

「アテナ・ポリアス」

(ポリスを守るアテナ)

とも呼ばれて、アテナイ市を守った女神アテナですが、

その「アテナ」という名前も、アテナイ市からとったのか、あるいはアテナイ市がアテナ女神からとったのか、この卵が先か鶏が先かは永遠に分からないのですが、アテナイ市といえば「女神アテナの都市」というのは間違いないです。

パルテノン神殿

そして古代から現在まで、アテナイ(アテネ)市のシンボルでもある

パルテノン神殿

この建築史上・美術史上に燦然と輝く傑作は、

アテナ女神に捧げられたもの

女神が男の神様と結婚せず、処女(パルテノス)であったことからこのように呼ばれる、アテナのための神殿です。

この神殿を中心に古代アテナイ市は発展し、それは現在のアテネにも引き継がれています。

今もアテネに到着してパルテノン神殿を見上げると「ギリシャに来たな〜」と感動が胸に迫ってきますよ!

このパルテノン神殿についてお話ししていくと、とっても長くなってしまうのでまた別の機会に改めてご紹介記事を書きたいと思うのですが、

ここではこの神殿について、ざっとご紹介だけしておきますね。

パルテノン神殿は、ペルシアと戦ったマラトンの戦いの戦勝記念として、

政治家ペリクレスが建設を計画

建築を指揮したのは、当時の大彫刻家・建築家として名高いペイディアス(フェイディアスとも言いますが同じ人です)。

紀元前447年に建設が始まり、およそ10年もの歳月をかけて完成したという大建築物です。

壮麗な彫刻群に全体を彩られた神殿は、当時の建築の最高峰と言われています。

そして神殿内部には、

黄金と象牙でできたアテナ女神像

が安置されていたということです。

残念ながらこの女神像はすでに失われていますが、ローマ期に作られた像がこの模刻だと考えられています。

 By:Marsyas

このように内も外も豪華な彫刻で埋め尽くされて、この神殿自体が巨大な美術品のようなものだったのですね。

ちなみに、当時は大理石に彩色を施した豪華絢爛な仕上がりでした。

ローレンス・アルマ=タデマの名画を見ると、完成当時の華やかさを想像することができますよ!

ローレンス・アルマ=タデマ『パルテノン・フリーズを友人たちに見せるフェイディアス』1868年

今はテクノロジーの力で、

建設当時の豪華絢爛なパルテノン神殿を3Dで再現している試みもあります!

私も時々眺めていますが、こんな建築物を本当に作っちゃったなんて、古代ギリシャ人凄すぎますね!!

ポセイドン神と支配を争う

さて、このようにアテナイ市の守護神であるアテナ女神ですが、

アテナイ市を含むアッティカ地方を手に入れるときには、

ポセイドン神と支配権を争った

と伝えられています。

この争いの時に、どちらがより良いものを与えられるか、で競いあいとなり、

海の神ポセイドンは塩水の泉

をアクロポリスの丘の上に噴出させました。

そして

アテナ女神はオリーブの木を生えさせた

ということです。

この勝負は当然ながら、アテナ女神の勝ち!

誰も塩水の泉なんていらないですからね・・・飲めない・・・

そういうわけで、アテナ女神はアテナイ市とアッティカ地方を手に入れたということですよ。

オリーブの木はそういうわけで、アテナ女神のめぐみ!!

ありがたく、今も食べさせていただいてます。

エリクトニオスの誕生

そして、女神は男性神と結婚はせず処女で通した、ということですが、

間接的な形で母親でもあるということなんですね。

なんでかというと、ちょっとエグい神話なのですが、

ヘパイストス神がアテナに恋をして、力づくでものにしようとしたことがあるそうです。

しかし、アテナはヘパイストス神を拒否したため、彼の精液は大地に流れてしまったとか。

そこから生まれたのが

神話的なアテナイ王エリクトニオス

だと言うことなんですね。

だからアテナ女神が直接の母親だというわけではないんですけど、

アテナは彼を大事に育てて、人間ですが不死にしようとして、箱に入れて初代アテナイ王・ケクロプスの娘たちに預けたそうです。

箱を開けてはいけないと言いつけられていましたが、娘たちはつい箱を開いてみてみると、

赤ん坊のエリクトニオスに大蛇が巻きついていた

ということなんです。

あるいは、エリクトニオス自身が蛇だった、あるいは下半身が蛇だった、という説もあります。

ケクロプスの娘たちはこれを見て、驚いて死んでしまったとか。

その後成長したエリクトニオスは、ケクロプスの跡を継いでアテナイの王になりました。

アクロポリスの丘の上の、パルテノン神殿の向かい側には、

このエリクトニオス王に捧げた神殿

エレクテイオン

が建てられています。

小ぶりですが、美しい神殿です。

By:Berthold Werner

この神殿で有名なのは、柱に少女たちの姿が刻まれているという

カリアティード

で、神殿の北側に計6本の美しい少女像が並んでいます。

と言っても、現在は全て本物は博物館で、外に展示してあるのはコピーですけれども。

まあそんなわけで、アテナ女神は自分で産んだわけではなくとも、アテナイ王の母親的存在としては考えられていたみたいですね。

パナテナイア祭

そして、この神話的王エリクトニオスが創設したのが、

アテナ女神に捧げる

パナテナイア祭

という大祭礼。

(パン・アテナイア祭、と書かれる時もあります)

意味は「オール・アテナイ」の祭りということで、

年に一度、現在の8月あたりにアテナイ市で開催された、全市民参加でアテナ女神に捧げるお祭りでした。

この祭礼について書いていくと長くなってしまうので、また改めてご紹介する記事を書きたいと思うのですが、

ごく簡単に説明すると、

要するにアテナイ市全市民が参加して、

この「オール・アテナイ」で、ケラメイコスからアゴラを通って、アクロポリスの丘まで祭礼行列を行うのがメインイベントだったそうです。

さらには大犠牲式を行って、そのお肉は市民たちに振る舞われたそうですよ。さぞや賑やかだったことでしょうね!

そして四年に一度は「大パナテナイア祭」が行われて、

その時には女神の像に新しいペプロス(衣)が捧げらました。

このペプロスの図柄は、女神が活躍した巨人族との戦いでした。

この「大パナテナイア祭」では、運動競技祭も行われて、これはオリンピックのもととなった「オリンピア祭」に匹敵する規模の4大競技祭の一つに数えられています。

この競技祭に参加するために、ギリシア中から運動選手が参加したということですよ。

ここで優勝すると、賞金やオリーブオイルももらえたそうです!

そして、この「パナテナイア祭」の模様が、

パルテノン神殿の彫刻に描かれていると考えられています!


女神の新しい「ペプロス」(衣)を運ぶ女性たち(大英博物館蔵) By: Twospoonfuls

実際にこのお祭りを目にすることができたなら、さぞや豪華で華やかなお祭りだったことでしょうね!

今は見ることができませんが、このパルテノンの彫刻から空想を膨らませてみてくださいね!

手仕事の女神アテナ・エルガネ

さて、そして女神アテナは他にも

手仕事の女神(アテナ・エルガネ)

としても知られていました。

女神は女性の糸紡ぎ、機織りなどの手仕事や、

そのほかには鉄の鍛錬や陶器作りなど、手工業を守護する女神でもあったのです。

戦闘の女神などに比べると、こういう地味(失礼!)なところも守護してくれるって、面白いですね!

女神と織物に関しては、ちょっと怖い神話も伝わっています。

それは・・・

クモにされてしまったアラクネのお話し

このアラクネは、織物の上手な女性でした。

しかし、「アテナ女神よりも上手い」と傲慢になったため、

初めはアテナ女神がお婆さんの姿に身をやつして彼女の前に現れて、その態度をいましめたのですが、聞き入れません。

そこで、アテナ女神と織物で勝負をすることになってしまいました。

アラクネはこの競争で、素晴らしいものを織り上げてみせます。

しかし、その織物の絵柄には、エウロペやダナエなどとのゼウスの恋愛が描かれていました。

そのため、女神は神々に不敬であると怒ってしまって、女神はアラクネを叩いてその織物を破いてしまったのです。

それを悲しんでアラクネは自ら命を絶ってしまったのですが、女神はこのアラクネを哀れんで、ずっと織物を織っていられるように蜘蛛にその姿を変えたということです。

ディエゴ・ベラスケス『アラクネの寓話(織女たち)』(1657年頃)

このお話では、「神々に対して傲慢になってはいけない」ということを伝えているのですが、

それにしてもアテナは怒らせるとさすがに戦闘の女神だけあって怖いですね!!

まあどんな時も、自慢しすぎるのは身の破滅ですけれどもね!

*クモにされてしまったアラクネについての詳しいお話はこちらの記事も合わせてどうぞ!

>>アラクネーってクモのことなの?!

ローマのミネルウァと

さて、それでは最後に、アテナ女神のその後もご紹介しましょう。

アテナ女神はのちにローマ神話にも受け入れられて、

ローマ神話のミネルウァ(Minerva)

と同一視されるようになります。

ですので、ギリシャ神話のアテナがラテン語でミネルウァとして語られ、戦闘の女神などの声質も受け継いでいきます。

聖なる鳥もフクロウですしね。

このミネルウァ女神は、

カピトリウムの3神(ユピテル、ユノ、ミネルウァ)

として、国家の重要な女神として祀られていました。

この「ミネルウァ」は、英語読みすると「ミネルヴァ」ですが、日本ではこっちの方が馴染みがあるかもしれません。

そう!「ハリー・ポッター」で有名な

ミネルヴァ・マクゴナガル先生

確かに教養と落ち着きのあるマクゴナガル先生には、この「ミネルヴァ」という名前はぴったりですね!

そして日本ですと、学術書などを主に扱う「ミネルヴァ書房」というのもあります。

この出版社も、シンボルマークは「フクロウ」でおなじみです。

その他にも、「ミネルウァ」と「フクロウ」は、色んなところで「知恵」のシンボルとして使われていますので、次に街中や本などで見かけることがあったら思い出してあげてくださいね!

アテナ女神は今も私たちと一緒に!

ということで、

ギリシャ神話に登場する女神たちの中でも、この女神は絶対欠かすことのできないほど超重要な

女神アテナ

について簡単にご紹介しました!

知恵の女神、戦闘の女神、そして

アテナイ市の守護神

などなど、いろんな側面と神話を持つ神様で、ここだけではとてもご紹介しきれません!

でも実は、かのパルテノン神殿の主だったり、

聖鳥フクロウは知恵の象徴だったりして、

実は今の私たちの生活の中にも入り込んでいて、おなじみだったりする女神なのです。

ですからこの後、街のどこかでフクロウのシンボルを見かけたり、

「パルテノン」や、今のギリシャの首都「アテネ」っていう名前を聞いた時など、

ぜひこの女神のことを思い出してあげてくださいね!

知恵を持って勇敢なこの女神のことを、意外と身近に感じることができるかもしれませんよ?!



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