どうも! イレーネです!
本日はエチオピア王家関連の星座のトリで、
ペルセウス座
についてご紹介します!
メドゥーサ退治で有名なギリシャ神話のペルセウス。
北の夜空では、妻の実家のエチオピア王家と仲良く輝いていますよ!
ペルセウス座とは?
さて、それではまず
ペルセウス座ってどんな星座?
というご紹介から始めましょう。
ペルセウス座は、北の夜空に輝く星座で、北極星からほど近く、
「ダブリュー(W)」の形でおなじみのカシオペア座のすぐ隣にその姿を見つけることができます。
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これはギリシャ神話の英雄ペルセウスが、右手に剣を振りかざし、左手には倒した怪物メドゥサの首を持っている姿を表しているのだそうです。
こんなふうに・・・
う〜ん、この星の並びをみて、こういうペルセウスのポーズを想像した古代の人たちってすごい想像力豊か!!
では、この星座を構成している星たちをご紹介しましょう。
この星座の星たちの配置はこんな感じ。
振りかざした剣の付け根にあるのが
アルファ星 ミルファク (またはアルゲニブ) 2等星
地球から500光年離れている星。
これは超巨星で、太陽よりも何倍も大きい星らしいですよ!ひえー、この星に比べたら、地球なんてちっぽけです。
そしてこの星座で一番有名な星は、
ベータ星の アルゴール (アラビア語で「悪魔」という意味)
ペルセウスが左手に持つメドゥサの首に当たります。
この星は変光星で、2.1等から3.5等に光の強さが変わります。
実はこれは、明るい光と暗い光の二つの星が回っていて、暗い星が明るい星を覆い隠すと、明るさが変わってしまうのだそうです。
暗い星の方が明るい星よりも大きいので、この現象が起きるようです。
このタイプの星を食変光星というのだそうですよ。
おもしろーい。
遠い地球にいる私たちの目には光が変わっているだけのように見えるのですが、アルゴールでは双子みたいな星が今もぐるぐるとお互いを覆い隠しあいながら回っているのか〜、って思うと、宇宙の壮大さを実感できますよね!
そしてこの星座には、毎年夏になると、流星群が出現することでも有名です!
毎年8月13日に見頃を迎える
ペルセウス座流星群
最盛期には1時間あたり30個〜60個もの大量の流星群が夜空を彩ってくれます!
この流星群はしぶんぎ座流星群、ふたご座流星群とともに
年間三大流星群
にも数えられていて、その流星群の見事さは、夜空の中でも破格なのです!
ぜひ一度、夏には明かりの少ないところでこの大量の流星群を見上げてみてほしいです!
*ペルセウス座流星群について詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!
英雄ペルセウスの星座!
さて、こんなペルセウス座ですが、
その名を与えたのは、
ギリシャ神話に登場する英雄ペルセウス!!
そしてペルセウスで一番有名な神話はもちろん
髪が蛇になった怪物メドゥサ退治!!
その目を見ると石にされてしまうので、直接目を見ないで盾にその姿を反射させて首を切って倒した、というエピソードは、ギリシャ神話に特に興味がない方でもよく知っていますよね!
そして、この英雄ペルセウスの姿を表すペルセウス座も、
まさにこのメドゥサ退治を終えて、手にメドゥサの首をぶら下げている状態を表していると考えられています!
*英雄ペルセウスについて詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!
それにしても、そんなおっそろしいものをぶら下げている姿だと思うと、この星座の星の美しさも半減しそう?!
でもご安心ください、この星座のメドゥサの首・変光星アルゴールをいくら眺めても、石にはされませんよ〜
そんなだったら世界中の天文学者が石になってしまうわ!
エチオピア王家の4星座
さて、そんなわけで、ペルセウス座はメドゥサ退治を成功させた英雄ペルセウスの姿を表しているんですが、
この星座の周りには、このギリシャ神話の英雄ペルセウスにまつわる人物を表す星座が集結しています!
英雄ペルセウスはメドゥサ退治の後にギリシャに帰る途中で、
エチオピアで海の怪物に生贄にされそうになっていた
エチオピア王女のアンドロメダ
の姿をみて一目惚れ。
怪物から助け出してやり、自分の妻にします。
この愛する妻の姿を表すのが
アンドロメダ座
で、ペルセウス座のすぐ隣にその姿を見つけることができます。
さらには、この愛妻のアンドロメダのお母さんで、娘が生贄にされるきっかけを作ってしまった自慢屋の
エチオピア王妃カシオペア
の姿を表している
カシオペア座
この星座も、そのすぐ隣にあるんですよ。「ダブリュー(w)」の形が見つけやすい星座ですので、多分ペルセウス座より有名かも?
さらにさらに!
その隣には、カシオペアの夫で、アンドロメダのお父さんである
エチオピア王ケペウス
の姿を表しているという
ケペウス座
もあるのです!!
これらのエチオピア王家にまつわる4つの星座を合わせて
エチオピア王家の4星座
と呼ぶのだそうです。
ですので、実は北の夜空には、エチオピア王家がズラリと並んでその姿を表していて、まるでロイヤルボックスみたいになっているのです!
なんと、そんなに北の夜空で勢力を広げていたとは、知らなかった!って方も多いと思います。
きっと古代には、エチオピア王国の勢力も強かったんでしょうね〜
あ、古代のエチオピア王国はすでに滅んでしまっているので、現在のエチオピアとは違うもので、場所も少し違うらしいですよ!
そして古代ギリシャの時代にはアフリカの地中海沿岸地域はギリシャ世界と積極的な交流があったので、こうしてギリシャ神話にもよく登場してくるのですよね。
意外と古代世界って、私たちが思っているよりずっと、国際的ですね!
ま、それはさておき、そのエチオピア王家の面々に囲まれているペルセウス座って、ちょっと、居心地悪くない?!
義両親とずっと一緒ですよ?!
と思っちゃうのは、ホームドラマの見過ぎかもしれませんね!
というか、「サザエさん」のマスオさん状態と言った方がいいかな?
英雄ペルセウスが夜空でマスオさんしてるなんて、ほのぼのしてて結構かわいいかも・・・
*アンドロメダ座についてはこちらの記事も合わせてどうぞ!
*カシオペア座についてはこちらの記事も合わせてどうぞ!
*ケペウス座についてはこちらの記事も合わせてどうぞ!
ペルセウスの姿を探してみてね!
ということで本日は、
エチオピア王家の4星座の一つ、
ペルセウス座
についてご紹介しました!
メドゥーサ退治で有名なギリシャ神話のペルセウスを表した星座ですが、
残念ながら北の夜空では、妻の母親、要するに義母のカシオペア座の方がずっと目立ってたりして、
嫁の家族に囲まれてちょっと肩身が狭そうなペルセウス・・・
次に北の夜空で北斗七星やカシオペア座を見上げる機会があったら、
ちょっと影の薄いペルセウスの姿も探してあげてくださいね!
今もメドゥサの首をぶら下げて、その勇姿を見せてくれていますよ〜
たとえ誰も気が付かなくとも・・・
*この記事に興味を持った方は、こちらの記事も合わせてどうぞ!