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星座のギリシャ神話

木星と土星は離れ始めて・・・グレートコンジャンクションから一夜明けて

およそ400年ぶりに木星と土星が超大接近した

グレートコンジャンクション

から一夜明けて、今夜も夜空を見上げてみると、

あれほど重なり合っていた木星と土星がまたゆっくりと遠のき始めている姿を見ることができました。

たった1日で、これほど離れていくとは、あの最接近の時は本当に奇跡みたいな瞬間だったなあ・・・

世紀の天体ショーを目撃できてよかった、と改めて実感したのでした!

すでに木星と土星は離れ始めて・・・

ニュースでも取り上げられるほど歴史的な天体現象だった

木星と土星の大接近

いわゆる「グレートコンジャンクション」

約400年ぶりの超大接近が起きたのが、昨日2020年12月22日。

今日23日になってまた夜空を眺めると、すでにゆっくりと離れ始めた木星と土星の姿が見えました。

*本日23日、日没後の木星と土星の様子。手持ちのスマホで撮影。

昨日22日の時点と比べると、明らかに二つの惑星が離れてきています・・・

*昨日22日、日没後の木星と土星の様子。

日本で観測できた最接近の21日時点と比べると、さらに二つの星の移動がよく分かります。

*21日時点の木星と土星の様子。

この最接近の時点と比べると、今日の二つの星は明らかに離れていってしまっています。

この後は、奥の土星はゆっくりと木星のそばから、地平線の方へと遠ざかっていってしまうそうです。

もう数日は二つの惑星が寄り添っている姿が見れるそうですが、

こうして離れだした姿を見ると、400年ぶりの一大天体ショーも終わりだな、と実感しますね・・・

すごい歴史的瞬間を目撃できてよかった!

宇宙の不思議に感謝です!

木星と土星のギリシャ神話

さて、今回、およそ400年ぶりの大接近を見せてくれた二つの惑星

木星と土星

この二つの星にまつわるギリシャ神話もご紹介します。

木星はゼウス神!

まずは

太陽系最大の星・木星!!

この星の名前は、英語では「ジュピター」(Jupiter)

これは、ローマ神話のユピテル神の名前からとっています。

このユピテル神は、ギリシャ神話の最高神ゼウスの神話を受け継いで同一視された神。

ゼウス=ユピテル=ジュピター(木星)

ということですね!

そして、この木星は、

ガリレオ・ガリレイが発見した衛星たち、

「ガリレオ衛星」

が周囲をめぐっています。

この「ガリレオ衛星」には、全部ギリシャ神話でゼウスが愛した女性・美少年の名前がついているんですよ!

4つの衛星には

イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト

という名前がついているのですが、

イオ・・・ゼウスが愛した美女。奥さんのヘラに見つからないように、牛の姿に変身させられました。

エウロパ / エウロぺ・・・テュロスの王女。彼女に恋したゼウスは牛の姿で彼女に近付き、油断して背に乗ったところでクレタ島まで連れ去っていきました。

ガニメデ・・・美少年ガニュメデスのこと。彼を愛したゼウスは、ワシの姿でさらっていったそうです。

カリスト・・・女神アルテミスのお供のニンフ。ゼウスが愛して子供アルカスができましたが、女神アルテミスに仕える者は男性関係を禁じられていたので、怒ったアルテミスが熊の姿に変えてしまいました。

というふうに、全部ゼウスの愛した人たちの名前。

今回の大接近で望遠鏡で観測した方達は、このゼウスが愛した衛星たちも一緒に見ることができたはずです!

木星はそんな衛星を引き連れているんだと思うと、なんだかほっこり。

*ゼウス神について詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!

土星はクロノス神!

そして、今回の天体ショーのもう一つの主役

大きな輪っかでおなじみ・土星!!

この星の名前は、英語では「サターン」(Saturn)

これはローマ神話の神「サトゥルヌス Saturnus」の名前からとっています。

そしてこの神は、ギリシャ神話のクロノス神の神話を受け継いで、同一視されていました。

ギリシャ神話のクロノス神は、主神ゼウスのお父さん!

息子のゼウスに倒されて、世界の支配権をゆずりました。

今回の大接近でも、ひときわ明るく輝く木星に、そっと寄り添うように控えめな輝きで寄り添っていた姿が印象的でした。

土星というと大きな輪っかが有名ですが、

実は62個もの衛星を持つ星!

しかもその名前は、これもほとんどギリシャ神話由来の名前です!

有名なものをあげると・・・

・タイタン(ティタン)・・・最大の衛星。ゼウスと戦ったティタン神族の名前。

・レア(レイア)・・・二番目に大きい。クロノス神の妻で、ゼウスたちの母の名前。

・ディオネ・・・ウラノス(天)とガイア(大地)の娘(*出生については諸説あり)で、ドドナの神託所では、ゼウスの妻とされている女神。

・テティス(テテュス)・・・ウラノス(天)とガイア(大地)の娘。ティタン神族。

・ミマス、エンケラドゥス・・・ゼウスたちと戦ったギガンテス(巨人族)の名前。

というふうに、これもギリシャ神話に由来する名前ばかり。

木星や土星の衛星を見ていると、自然にギリシャ神話にも詳しくなりそうですね!

*クロノス神について詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!

今回のグレートコンジャンクションでは、こんなギリシャ神話のエピソードを持つ二つの惑星が出会ったんだな、と思い出していただけると嬉しいです!

一大イベントの終わり・・・これからの時代に期待!

というわけで本日は、

昨日2020年12月22日に木星と土星が最大限に接近したという

グレートコンジャンクション

が起こり、本日23日の時点でも、夜空を見るとまだ寄り添っている二つの星を見ることができました!

という話題でした。

でもこれからゆっくりと、二つの星は離れていくそうなので、一大イベントの終わりの寂しさを感じます。

でも、この22日のグレートコンジャンクションを境目に、

いよいよ200年ぶりに「風の時代」に突入!

これからの新しい時代の流れに乗れるように、心を軽くして準備していきたいと思います!

*この記事に興味を持った方は、こちらの記事も合わせてどうぞ!

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