ヤマザキマリさんととり・みきさん共作で
ローマ時代に活躍した博物学者プリニウスが主人公の人気マンガ
『プリニウス』第11巻が発売になりました!
今回はなんと!第10巻での劇的なネロ帝の最期の後に・・・
プリニウスの少年時代にタイムスリップ!
自然豊かなコムム(現在のコモ)で過ごした少年時代と、ローマに移ってからの青年期が描かれています。
なんと淡い恋の記憶も・・・
これを読むとプリニウス先生はどうしてああなったのかが分かるかも?
『プリニウス』最新第11巻発売です!
そんなわけで待ってました!
ローマ時代に活躍した博物学者プリニウスが主人公の人気マンガ
『プリニウス』の最新刊・第11巻!
★ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』第Ⅺ(11)巻が発売されました、電書版も配信中。コモ湖で幼年期を送ったプリニウスがローマに入城し恋に破れゲルマニアの戦地に赴くヤング・プリニウス篇(仮称)です。 pic.twitter.com/fJeruA5Fii
— TORI MIKI (@videobird) July 7, 2021
前巻の11巻ではこれまで影の主役として活躍してきた
ネロ帝の最期がドラマティックに描かれていました!
それに続く第11巻ということで、どういう展開になるのかな・・・?
と思っていたところ、
まさかのプリニウス先生の少年時代にタイムスリップ!!
プリニウス先生が、コムム(現在のコモ)で過ごした8歳の時代からスタートです!
さらには、ローマに移って、18歳での淡い初恋
そしてゲルマニアでの従軍も描かれます。
こうやって若き日のプリニウスを見ていくと、一体どうしてあんなにウンチクが止まらないおじさんになったのか、よく分かる・・・
子供の時から、天才で変わり者だったんだね・・・
この時代のローマを代表する知識人の少年時代、これはぜひ多くの方に読んで欲しいな!
『プリニウス』最新第11巻の見どころ
さて、そんな
博物学者プリニウスの少年時代を描く
『プリニウス』の最新刊・第11巻
いつもながら見どころ満載なんだけど、
ここからはいくつかこの11巻の見どころをご紹介していきますね!
コムムの自然描写の凄まじさ!!
まずこの11巻は、プリニウスが少年時代を過ごしたコムム(現在のコモ)での物語からスタートします。
現在のイタリアのコモ湖も風光明媚な景勝地として有名ですが、
このマンガでローマ期のコモ湖の美しい風景を楽しめる!!
なんて、贅沢なんでしょう!
どのページも凄まじい描き込みの嵐で、この時代のコムム(現在のコモ)の自然の豊かさをたっぷりと伝えてくれます!
森の動物たち(鹿・フクロウ・クマ・オオカミなど)の描写も凄くて、眺めているだけで時間があっという間に過ぎていってしまいますよ!
この豊かな自然の中で、プリニウスの博物学の知識が培われていったのですね。
さらにはローマ期の子どもたちの日常生活もたっぷり見ることができて、遊び道具なども色々出てきて、見ているだけで楽しめます!
ローマでおのぼりさん?!
そして、このマンガの第1巻では、初めてローマに出てきたエウクレスがローマの発展ぶりに驚くシーンがあったのですが、
この11巻では、若きプリニウスがローマに初めてきて、
ローマの発展ぶりに圧倒されてます!
第1巻ではあんなに当然のような顔してたのにね。まあ、おじさんになってたから。
いつもながら、このマンガの精密なローマの街中の描写を見ていると、
これまでは本で想像するしかなかった世界をずっと生き生きと感じることができるんですよね!
当時、これだけの発展した生活を送っていたのか・・・
博物館で遺品を見るだけではとても及ばないリアルな生活描写に、ありがとう!
これは、ぜひみんな一度は見ておいた方がいいですよ!!
プリニウスの淡い初恋?!
そして、ローマで過ごして18歳になった頃
プリニウスに淡い初恋が訪れます!!
これまでずっと女っ気なかったのにね、プリニウス。
こんな時もあったのね、と、微笑ましいエピソード!!
しかも、その恋の舞台の植物園の描写も、これまた精密で、とにかくすごい!
カワイイ女の子も登場して、恋の舞台も完璧、・・・だけど・・・
18歳のプリニウスの恋の行方も必見です!!
プリニウスのゲルマニア戦記!
そして、このマンガでは珍しい、
戦争シーンも登場します!
プリニウスは若い頃、ゲルマニアに従軍しているんですよね。
騎馬隊に所属して武勲をあげたとか。
当時の知識人は軍隊にも入らなくちゃいけなかったから、大変です。
そしてそのプリニウスのゲルマニアでの戦いが、このマンガでリアルに再現!
当時の武器や、身につける武具など、細かく書き込まれていて、これも本当にすごい!
ローマ軍の戦いぶりなどに興味がある方には、たまらない内容になっています!
『プリニウス』もいよいよクライマックス?
そんなわけで、この11巻も見どころ満載のマンガ
『プリニウス』
でも・・・
最後に載っていた予告によると、
そろそろこのマンガも終幕
だそうで・・・
え? 早くない?
もう終わり?
ネロ帝が亡くなったのが68年。
そしてプリニウスがヴェスビオス火山の噴火で亡くなったのは79年。
10巻でネロ帝の最期が描かれたので、漫画の中では今68年のはずなんだけど・・・
69年にはウェスパシアヌス帝が即位するはずだから、プリニウスもまだまだ活躍するはずなんだけどなあ〜。
その時代はすっ飛ばして、1巻の冒頭に描かれていたヴェスビオス火山の噴火のシーンまで飛ぶのかしら・・・
確かに、このマンガの影の主役だったネロ帝も最期を迎えた後だから、ネロ帝後の時代はそんなに詳しくはやらないのかも。
でもそれは寂しい・・・
この後『博物誌』も執筆するし、プリニウスの人生の円熟期は飛ばされちゃうのかな。
それに何より、このマンガのファンとしては、まだまだプリニウスの物語を見たいなあ。
よかったら、作者のお二人には、もう少し長くこの世界を描いてくれることを期待します!
『プリニウス』最新第11巻ぜひ読んでね!
ということで、
ヤマザキマリさんととり・みきさん共作で
ローマ時代に活躍した博物学者プリニウスが主人公の人気マンガ
『プリニウス』第11巻が発売!
この最新刊の見どころなどをご紹介しました!
まさかこう来るとは思ってなかったのですが、この最新刊ではなんと!
プリニウスの少年時代にタイムスリップ!
自然豊かなコムム(現在のコモ)で過ごした少年時代と、ローマに移ってからの青年期が描かれて
なんと淡い恋の記憶も・・・
ファンとしてはたまらない内容になっていますよ。
まだ読んでない方は、ぜひ一度読んでみてくださいね〜
ローマ期をこれほど生き生きと描写してくれるマンガはそうないので、ぜひ楽しんでみてください!
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