ヤマザキマリさんととり・みきさん共作の人気漫画
『プリニウス』第10巻が発売になりました!
今回はついに・・・
ネロ帝の最後!
歴史に名を残す暴君として知られるネロの死はどうだったのか?
作者お二人の想像力が冴え渡ります・・・!
『プリニウス』最新第10巻ついに発売!
毎回新刊の発売を楽しみに待っているマンガ
『プリニウス』
待ちに待ってた第10巻が、2020年9月9日発売になりました!
帯のオウムに注目です。この10巻の重要人物(鳥)?
★9月9日 ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』第10巻(X巻)発売&配信開始されました pic.twitter.com/JC17FefqCf
— 『プリニウス』公式ツイッター (@plinivs) September 8, 2020
プリニウスたちの旅は、第9巻でフェニキアで謎の少年と別れた後も、まだまだ続いています!
そしてローマでは、ネロ帝の圧政に怒りが渦巻き、ついにネロ帝の最後の時が・・・?!
プリニウスの物語の中でも、大きな節目となる第10巻です!
「フワワ」出た!
そして今回の見どころの一つには、
シリアに伝わる森の神
「フワワ」
登場!!
これ、想像以上に気持ち悪いです!
直視できない!
その姿は・・・
内臓?!
としか表現できない!
木になる方は、ぜひ本編でその姿を目撃してね!
自分は個人的に、こういうビジュアルは気持ち悪くてダメ。
見るとモゾモゾ、って悪寒が走る。
ちなみに、大阪万博のキャラクターもすごく嫌。
あれ、気持ち悪くありません?
あれぞ内臓だよ・・・
ウエ・・・
ネロはギリシャから・・・そして・・・
そして、ローマですっかり嫌われ者になった
ネロ帝
まだギリシャ(=グラエキア)のコリントスでグズグズしてます。
いかにも腹黒いティゲリヌスもネロ帝のそばにピッタリ。
こうやってずっとこのマンガでネロ帝の運命を読んでいると、確かに本人が悪いんだけど、どんどん気の毒になっちゃう。
周りにいる人たち実は愛されていないのがよく分かる・・・
地位が高くなればなるほど、孤独なネロ・・・
この頃になると一斉に周りから人がいなくなっていきます。
誰にも相手にされないって、ツライよね。
そしてようやっと、ローマに戻る時が来るのですが、
その時がティゲリヌスの本当の意図が、ついに明かされる・・・?!
パルミュラ!
そして今回第10巻の一番の見どころは・・・
砂漠のオアシス都市
パルミュラ!!
現在は世界遺産にも登録されている一大都市遺跡です!
残念ながら現在も続くシリア内戦で遺跡に相当の被害も出ていて、以前の壮麗な姿を想像することは難しくなっていますが・・・
ありがたいことに、このマンガでは、
全盛期のパルミュラを緻密な絵で再現!!
現在は破壊されてしまったベル神殿まで美しく蘇らせてくれています。
当時のパルミュラは東西の様々な文化の人たちが交易に集まる国際都市!
全盛期はさぞや賑わったんだろうなあ〜。
このマンガでは毎回、精密な都市の描写に驚かされますが、今回のパルミュラも必見!
これを書くためにはたくさんの資料に当たって、大変な苦労があったんだろうなあ、と思います。
そんな力作を生み出してくれて、作者のお二人に感謝しかないですね!
「うたえ鎮魂の涙をー」
そしてこの第10巻では、予告されていた通り、
皇帝ネロとお別れ
でも、このマンガの影の主役とも言えるくらい、イヤ〜な役回りを演じ続けたネロがいなくなると、ちょっと寂しい。
ネロについてはいろんな話が嘘かホントか語り継がれているけど、
このマンガでは一貫して、あまりにも早く権力の座について、周りに振り回され振り回され、精神面もボロボロになった哀れな若者の姿を描いています。
最後は自分の罪悪感に押しつぶされてしまった感じ。
皇帝のような地位につくと、精神を正常に保つことの方が難しいのかも。
周りの人たちにも恵まれなかった。
やっぱり「哀れ」としか言いようがない・・・
最後には解放されて、楽になった面もあるのかも。
と、読み終わってしばらく考えさせられます。
ちなみに、最後までネロに付き従う妻のスポルスは、美少年を女装させて妻にしていたそうです。
そう思って絵をよく見ると、確かに他の女性より、ちょっとだけガッチリして描かれているので、書き分けがすごい!
そんなところも注目して読むと、この10巻の情報量、すごいかも?!
次からの新しい展開に期待!
ということで本日は
ヤマザキマリさんととり・みきさん共作のマンガ
『プリニウス』第10巻が発売になりました!
という話題でした!
今回でついに、このマンガで数々のダークサイドを晒してきたネロ帝ともお別れ。
次からはちょっとダークサイドの力も弱まって、少し毒気の抜けた展開になるのかな?
でもまだまだローマとプリニウスの波乱の歴史は続きますので、
次の11巻からの新しい展開が楽しみです!
連載は当然、プリニウスの最後まで続くんですよね?
そうするとまだまだ続きそう。
これからも古代ローマの世界を楽しめそうです!
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