現在のギリシャの首都アテネの顔といえば、もちろん
かのパルテノン神殿を擁する
アクロポリスの丘!
そこには実はパルテノンの他にも見どころが。
それが、パルテノンの隣の建物
エレクテイオン!
美しい少女像が柱に刻まれている
カリアティード
で有名な建物なのです!
本日はこちらの少女像をご紹介!
アクロポリスの華・カリアティード
というわけで本日は
カリアティード(少女像柱)
についてご紹介します!
日本の多くのかたが、アテネのアクロポリスの丘にあるのはパルテノン神殿(だけ)と思っているのではないでしょうか。
いやいや、アクロポリスに行ったら、パルテノン神殿に並んで見逃せないのが、
隣の建物
エレクテイオン!
この建物には、6体の美しい少女像が、屋根を支える柱として刻まれているのです。
これがいわゆる
カリアティード
と呼ばれるもの。
外観はこういう感じ。
屋根を支える柱として、美少女がズラリ!
今現在アクロポリスの丘にあるこの像は全て複製で、
本物は1本エルギン卿がイギリスに持って帰り、大英博物館に収蔵されています。
*なぜ大英博物館にアクロポリスの彫像があるのか、については、こちらの記事も合わせてどうぞ!
残りの5本はこのアクロポリスの丘にある、アクロポリス博物館に収められています。
この建物エレクテイオンには元々はアテナ像が収められていたそうで、
建物の名前はアテナイの神話上の王様エリクトニオスに由来します。
しかし、この少女像カリアティードは、どちらかというとアルテミス女神にゆかりがあって、
アルテミス信仰の盛んなカリュアイ市の乙女たち(カリュアティード)と呼ばれています。
アルテミス自身も「カリュアイの乙女」で、女神に付き従う少女たちが「カリュアティード」(カリアティード)というわけです。
アルテミス女神はお付きの乙女たちを付き従えて踊る、と考えられていたのですが、
このアルテミスのお付きの純粋無垢な少女たちの姿を刻んだのが、カリアティードの柱!
と思うと、いろんな想像をかき立てられますよね!
柱から離してあげた
ところで、子供の頃はじめて、この「カリアティード」の柱を見たときに私が思ったのは・・・
頭重そう!
ということです。
だって、頭で屋根を支えているんだから、重そうじゃないですか・・・
本当は、カリュアイの乙女たちが頭にカゴを乗せて運んでいる姿を刻んでいるそうなのですが、
子供には、屋根が頭に乗って、とっても痛そう&辛そうに見えて、かわいそう・・・と思ったのです。
で、そんな長年の懸案(?)から、この乙女を開放してあげました。
失われている腕もついでに復活。
イラストの中だけでも、君は自由
どこにでも行けるね!
アクロポリスの少女たちにも会いに行ってね
というわけで本日は、
かのパルテノン神殿を擁する
アクロポリスの丘!
そのパルテノンの隣の建物は
エレクテイオン
と呼ばれていて、美しい少女像が柱に刻まれている
カリアティード
で有名な建物なのです、というお話をご紹介しました。
私は博物館でこのカリアティードの本物に対面したときに、ひたすら感動。
子供の時に「頭重くないんだろうか」と心配していたので
「やっと会えたね」という心境でした。
間近で見ると、思ったよりも大きくて、彫刻も布地や髪の毛の表現が繊細で、想像以上に美しいですよ!
次にアテネのアクロポリスを尋ねる時には、ぜひこのエレクテイオンを支える乙女たちにも会いに行ってあげてくださいね!