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ハリー・ポッターとギリシャ神話

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のギリシャ神話ネタ解説!

今なお大人気の「ハリー・ポッター」映画版シリーズ第3弾

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

多くの方達がすでにご覧になったことがあると思いますが、

実はこのシリーズ第3弾もギリシャ神話ネタが多いんですよ!

そこでこの映画の中出てくる

ギリシャ神話ネタをご紹介!

ギリシャ神話が分かると、「ハリー・ポッター」シリーズもずっと面白くなりますよ!

ダークに大人っぽい第3弾『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』!

さて、それでは最初に、少しだけ映画版

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

についてご紹介!

この映画は2004年公開の、アメリカ・イギリス合作映画。

メイン・キャストは第1作から引き続き続投で、前から続けて見ると子供たちが少しずつ成長してくる過程がよく分かります!

監督には今や名監督の一人となった

アルフォンソ・キュアロン監督!

今となっては、「ハリー・ポッターも監督してたの?」と言われるほどの監督になりました!

『ゼロ・グラビティ』

そしてヴェネチア国際映画祭で金獅子賞をとった

『ROMA/ローマ』

created by Rinker
コロムビアミュージックエンタテインメント

などの名作で知られていますね!

そして2002年にダンブルドア先生役のリチャード・ハリスが亡くなられたことにより、

今作からは、マイケル・ガンボンがダンブルドア先生役として登場。最終作まで勤め上げました。

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のあらすじ

それではここで、

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

ストーリーのあらすじをご紹介!

この映画では、

ハリー・ポッターはホグワーツの3年生に進級!

夏休みの間ダーズリー家に戻っていたハリーは、

親戚の意地悪なマージおばさんに耐えられずに、ついつい魔法を使ってしまい、ダーズリー家から逃げ出します。

その途中、不気味な黒い犬に遭遇。

危険を感じたハリーですが、突然現れた「ナイト・バス」に乗り込み、ことなきを得ます。

その後、夏休みの残りはダイアゴン横丁で過ごすこととなり、最終日にはハリーとロンと再び合流!

しかしそこで、不吉なニュースを耳にします。

シリウス・ブラックがアズカバンから脱獄して、ハリーの命を狙っている

というのです。

緊張感の中で始まった新学期は、

ルーピン先生が「闇の魔術に対する防衛術」

そしてハグリットが「魔法生物飼育学」

さらにシビル・トレローニー先生が「占い学」

というように、個性的な先生たちが授業を担当します。

そのほか、「ヒッポグリフ」のバックビークや、「ディメンター」(吸魂鬼)も登場。

そしてハリーは、シリウスはハリーの両親を裏切って彼らの情報をヴォルデモートに引き渡したということ、しかも自分にとっては「名付け親」だという衝撃の事実を知ることになります。

いつもよりダークで、緊張感の高まるストーリーが今作の特徴です!

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のギリシャ神話ネタ

それでは、この映画

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

に登場する、ギリシャ神話ネタをご紹介していきますね!

「ハリー・ポッター」シリーズにはいろんな各地の神話伝承が使われていますが、ギリシャ神話もとっても登場回数が多いのです!

シリウス・ブラックの名前はギリシャ神話から!

まずはこの映画の最重要人物

シリウス・ブラック

この「シリウス」という名前は実は、

ギリシャ神話には、星座の「オリオン座」で有名な猟師のオリオンが出てきますが、

そのオリオンの飼っている犬の名前が「シリウス」なんです!

この名前の由来を知っていると、なんでシリウス・ブラックのあだ名が

「パッドフット (Padfoot)」 = 肉球のついてる足

なのか、納得できますよ!

*シリウス・ブラックの名前について詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!

シビル・トレローニー先生の名前はギリシャ神話の巫女から!

そして3年生になったハリーたちは、

シビル・トレローニー先生の授業「占い学」に出席します。

そこでトレローニー先生は、なんだか怪しげな占いを披露してくれるのですが、

それもそのはず、トレローニー先生の名前「シビル」とは、

ギリシャ神話に登場する予言を下す巫女の名前

が由来になっているんですよ!

ハーマイオニーは怪しげだと思って疑っていますが、

こんな由緒正しい名前を持つトレローニー先生の占い、案外当たってるかも?!

*シビル・トレローニー先生について詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!

「グリム」(死神犬)はギリシャ神話が起源

そしてトレローニー先生の不気味な予言で出てくる

「グリム」(死神犬)

とは、イギリスの言い伝えで、黒い犬の妖精のこと。

夜に道に現れたり、教会の墓地を守ると伝えられていました。

この「グリム」の伝承は、元々は

ギリシャ神話の女神ヘカテー

にまつわるものが起源のようです。

女神ヘカテーが、夜な夜な犬を連れて道の辻や墓場に現れる、という神話が伝えられて、イギリスで独自の伝承を形作っていったようです。

ギリシャ神話では、ヘカテーは墓場や道の境界などをうろつく、死のイメージと結びついた恐ろしい女神と考えられていました。

そんなヘカテーの犬を紅茶のカップの中に見て、トレローニー先生はとても驚いてしまったのですね!

「ヒッポグリフ」はギリシャ語だよ!

そして今作では、ホグワーツの先生になったハグリットが紹介してくれるのが、

「ヒッポグリフ」のバックビーク!

「ヒッポグリフ」はヨーロッパに伝わる伝説の動物で、とっても気位が高い。

この「ヒッポグリフ」の「ヒッポ」はギリシャ語で「馬」という意味

つまり、「馬」と、これも伝説の動物「グリフォン」の掛け合わせた動物、ということですね。

「グリフォン」というのは、ギリシャ語では「グリュプス」(γρύψ)で、古代ギリシャの時代から知られた伝説の動物です。

「グリュプス」(γρύψ)の意味としては、「曲がった(クチバシ)」。

頭と翼は鷲で、ライオンの体を持つ動物と考えられていました。

おそらくオリエントの方の伝承がギリシャに伝えられたもののようです。

ギリシャ神話の中に「グリフォン」として登場することはなかったようですが、

すでにヘロドトスの時代から書き記されていたように、ギリシャではよく知られた伝説上の動物だったようです。


オリンピアで出土した青銅製の「グリフォン」の頭(紀元前7世紀/オリンピア博物館蔵)

その後、馬と掛け合わせた「ヒッポグリフ」の伝説も生まれ、ヨーロッパの伝承で親しまれてきました。

「ヒッポグリフ」になると、ライオンだった体の部分が馬に変わるということですね。

ですので、映画の中の「バックビーク」も、馬のような体をしています。

そんな長い歴史を持つ伝説の動物だから、くれぐれもマルフォイみたいに怒らせちゃいけませんよね!

「狼人間」はギリシャ神話にも!

そして、この作品では、カギとなるのはもちろん

「狼人間」!!

この「狼人間」伝説は、実はギリシャ神話の時代からあるのです!

ギリシャ神話に登場するアルカディアの王様リュカオンは、

ゼウスに狼に変えられた

という伝説があります。

アルカディアでは、ゼウス・リュカイオスに人間を犠牲に捧げて、その儀式に参加した人たちはその犠牲の人間を食べて狼になった、ということです。

そして9年目にまた人間を食べなければ、また人間に戻るとか。

う〜ん、ちょっとこれって、月を見て狼になる「狼人間」伝説とかなり違うような気がしますが、

ヨーロッパではこうして古代からずっと

人間が狼に変わるという「狼人間」伝説

が語り伝えられていたということですね!

そして今でも、こうして「ハリー・ポッター」に登場するくらいですから、まだまだ「狼人間」の人気は衰えそうにないかも?!

何度見ても楽しい「ハリー・ポッター」の世界を楽しんで!

ということで本日は、

「ハリー・ポッター」映画版シリーズ第3弾

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

に登場するギリシャ神話ネタをご紹介しました!

このように「ハリー・ポッター」シリーズには多くのギリシャ神話ネタが散りばめられていますので、

ギリシャ神話が分かると、「ハリー・ポッター」シリーズもずっと面白くなりますよ!

映画を見るときに、ぜひ元ネタのギリシャ神話も思い出してあげてくださいね!

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