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日本語の中のギリシャ語

「ハーモニー」はギリシャ神話とつながってる!

さて、皆さんは、美しい「ハーモニー」お好きですか?

合唱団などの美しいハーモニーを聴いていると、心が洗われるようですよね。

実はそんな「ハーモニー」も、もとはギリシャ語だった

って、ご存知ですか?

ということで、本日は、ギリシャ神話にもつながるこの言葉のギリシャ語の語源について、ご紹介します!

「ハーモニー」は「ハルモニア」

さて、本日ご紹介するのは

「ハーモニー」

という言葉のその語源。

この言葉も、

英語の harmony

が日本に取り入れられて、今や日本語として定着したと言っても過言ではないくらいに日常的に使われている言葉です。

実はそんな「ハーモニー」を日本に伝えた英語の harmony の語源は、

ギリシャ語の「ハルモニア」(ἁρμονία)

なのです。

もともとの意味は、

何かがしっかりと締まっている様、その道具

を指します。

そこから、船などの「継ぎ目」や「枠組み」という意味もありますが、船などの継ぎ目がしっかりしまって、枠組みがしっかりしてる様子を思い浮かべると、分かりやすいかもしれませんね。

そこから音楽の方にも使われて、

「楽器の弦を張ること」そして「音楽」そのもの

も指していて、

そして、英語の harmony の意味に近いように、

音程の調和がとれている様

も表しています。

そこから、今の英語で使われる意味で、私たちが日本語に取り入れて

音楽の音程の調和がとれていることを「ハーモニー」と呼んでいるんですね!

ギリシャ神話の「ハルモニア」

さて、この「ハルモニア」ですが、実はギリシャ神話にも登場してくるんですよ。

調和の女神「ハルモニア」

として、神格化されているのです。

ヘシオドスの『神統記』では、

アプロディテと軍神アレスとの間の娘

ということになっています。

このハルモニアは、やがて

テーバイの建設者であるカドモスの妻になった

ということですよ。

二人の間には、アウトノエ、イノ、アガウエ、セメレという四人の娘たちと、

ポリュドロスという息子ができました。

彼らはそれぞれ神話上でも名高い人物なので、詳しくはまた別の機会に。

話をカドモスとハルモニアに戻すと、

二人はのちにイリュリアの支配者となって、息子イリュリオスが生まれたそうですが、

最後にはなんと二人とも、大蛇に変えられてしまった、

という不思議な神話が残されています。

神聖なるハーモニー・・・

というふうに、神話の「ハルモニア」は何やらミステリアスな存在ですが、

音楽などで美しく調和した声を聞くと、今でも神聖な気持ちになってしまいますよね〜

有名なところで言えば、ウィーン少年合唱団なんて、ほんと美しいですよね。

それと、最近日本でも人気が出てきた、

イギリスの少年合唱団・リベラ!!

フィギュアスケートの浅田真央ちゃんとのコラボで、日本でも注目を浴びました!

こちらのエキシビションは、東日本大震災の犠牲者への鎮魂の願いを込めて、作り上げられたそうです。

https://youtu.be/F5fYYvfkTME

リベラの美しいハーモニーと、

真央ちゃんの天女のような舞を見ていると、何やら涙が・・・

これも女神「ハルモニア」のなせる技かもしれません!?

次に何か美しい「ハーモニー」に触れた時には、

そんな神話をちょっと思い出してみてくださいね!!

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