ギリシャに行ったら使ってみたい、
基本的なギリシャ語のお勉強。
本日のテーマは
ギリシャ語で月の名前はなんて言うの?
ギリシャ語で12ヶ月をなんと呼んでいるか、ご紹介します!
せめてこれくらいは覚えて行かなきゃね!
ギリシャ語の月の名前の呼び方
さて、それでは早速、
ギリシャ語での月の名前の呼び方
1月からスタートして一年分見ていきましょう!
1月
ではまず最初は
1月 Ιανουάριος (イアヌアリオス)
これはローマ暦の名残で 「ヤヌスの月」
ヤヌス神はローマ神話で、門や戸口を守る神です。始まりを司る神でもあります。
前後に顔がある姿でおなじみ。
ちなみに、このラテン語の「ヤヌスの月」が、
英語の「January」の語源でもあるんですね!
だから、英語とちょっと似ているから、覚えやすいかも!?
2月
それでは続いて
2月 Φεβρουάριος (フェブルアリオス)
これもローマのラテン語から来ていて、この月に行われる「浄めの祭礼」のこと。
これも英語の「February」と同じ語源です。
英語とほぼ同じだから、覚えやすい!
3月
そして次には
3月 Μάρτιος (マルティオス)
これもラテン語からで、「マルスの月」
ローマのマルス神の月という意味ですね。
マルスはギリシャ神話の戦いの神アレスを引き継いだ神です。
英語の「March」も同じ語源ですね。
4月
さらに次には
4月 Απρίλιος (アプリリオス)
これもローマの暦そのままで、ラテン語の「アプリリス」が由来。
その「アプリリス」の意味は諸説あって、ラテン語の「開く」という意味が、花などが開くこの月の名前の語源だという説と、
ギリシャのアフロディテ女神の祭礼がこの月に始まるから、それが語源だ、という説があるそうです。
そんなわけで、ローマの人たちもその語源がよく分からなくなっていた、って面白いですね!
そして英語の「April」ももちろん同じ語源!
余談ですけど、ネロ帝の時代には、この月が「ネロニウス」って呼ばれてたこともあるらしいですよ。
これが定着してたら、今のギリシャ語や英語の月の名前も変わってたかも?!
*ネロ帝に興味ある方には、マンガ『プリニウス』もオススメです!
5月
では次は、
5月 Μαιος (メイオス)
これもローマの女神マイアの名前が語源です。
ローマでは、5月1日がマイアの祭礼の日だったそうで、
なんとこれが労働者の日の「メーデー」の起源なんだそうです!
知らんかった!
そして当然、英語の「May」も同じ語源ですね!
6月
では次は、
6月 Ιούνιος (イウニオス)
これもローマの「ユーノー女神の月」という意味。
ローマのユーノーは、ギリシャ神話のヘラを引き継いでいて、
主神ユピテル(ギリシャのゼウス)の正妻で、結婚の女神でもあります。
英語の「June」の語源も同じ。
この結婚の女神であるユーノー女神の月だから、「6月の花嫁」(ジューン・ブライド)は縁起がいいんですね!
7月
では次は
7月 Ιούλιος (イウリオス)
これはローマの暦で「ユリウスの月」が語源。
そう、あの「ユリウス・カエサル」の名前から取っています!
7月がカエサルの生まれ月だからそうなんです。
でも、カエサルの晩年って、かわいそうな気もするんですが、あんまりローマの人たちって、そういうこと気にしないのね。
で、もちろん英語の「July」も同じ語源!
8月
では次は
8月 Αύγουστος (アウグストス)
って・・・
もう、読んですぐ分かりますが、ローマの初代皇帝じゃないですか!
確かに英語の「August」もアウグストゥスの名前が語源。
英語だと「オーガスト」という発音になるから普段あんまり気にならないけど、
ギリシャ語だとはっきり「アウグストス」って発音するから、間違いようがない。
う〜ん、カエサルに続いて、歴史を感じさせる名前ですね!
9月
では次は
9月 Σεπτέμβριος (セプテンブリオス)
これはラテン語で「七番めの月」という意味。
え? 九番めじゃないの?
って一瞬戸惑いますが、元々のローマの暦では七番めだったんですって。
その後、暦が改められた時に、一月と二月が付け加えられて、
七番めだったのが実質九番めになってしまったんだそうなんですけど、名前だけは「七番め」のままだったとか。
う〜ん、面白いけど、ローマの人たち、混乱しなかったのかな??
それはさておき、これも英語の「September」と同じ語源ですね!
10月
では一年もいよいよ残りわずか
10月 Οκτώβριος (オクトーブリオス)
で、これもローマ暦の「八番めの月」という意味。
9月と同じで、後から2ヶ月分足されたので本当は十番めになってしまったんだけど、
名前だけは八番のまま。
紛らわしいぞ!
そして英語の「October」も同じ語源ですね!
11月
そして一年もいよいよ大詰め
11月 Νοέμβριος (ノエンブリオス)
そして、これもローマ暦の「9番めの月」という意味。
これも同じで、後から2ヶ月分たされたので本当は11番めになってしまったんだけど、
名前だけは9番のまま。
えー! ローマの人たち、せっかく暦改定したんだから、名前も変えたらよかったのに!
そしてこれも英語の「November」と同じ語源ですね!
12月
ではいよいよ一年最後の月。大トリは
12月 Δεκέμβριος (デケンブリオス)
って、これもか! これもローマ暦の「10番めの月」という意味。
だから〜、十二番めになったなら、12に名前を改めたらよかったのに!
そしてもちろん、英語の「December」も同じ語源だからずれたまま。
最後までずれっぱなし!
ついついきちんと直したくなっちゃうのは日本人の悪いくせ?!
まあとにかく、9月からずれっぱなしのローマ暦。
それを今でも引き継いでるギリシャ語の月の名前なのでした!
でも、英語と月の呼び方がそれほど違わないので、日本の私たちにも覚えやすいかも?!
頑張って覚えていきましょう!
ギリシャ語で月の名前もぜひ覚えてみてね!
というわけで本日は、
ギリシャ語で月の名前はなんて言うの?
というテーマで、
ギリシャ語で12ヶ月の名前をご紹介しました!
元々ローマ暦に基づいた名前なので、英語とも近いし、ギリシャ語の名前の中では難易度低めです!
これは攻略できそう!
次にギリシャに行く時までに、ぜひ覚えてみてね!
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