どうも! イレーネです!
待ちに待った最新刊が出ましたよ!
ヤマザキマリさん、とり・みきさん共著の
『プリニウス 第9巻』
この第9巻では、プリニウスご一行は、ギリシャ漫遊中!!
そこにネロ帝ご一行までやってきて、ギリシャは大騒ぎですよ〜
ついに第9巻!舞台はギリシャ!
ということで、2019年11月9日(土)、発売になりました!
ヤマザキマリさん、とり・みきさん共著の
古代ローマの博物学者プリニウスが主人公のマンガ
『プリニウス 第9巻』
★おはようございます。本日11/9はヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』第9巻の発売日&電書版配信日です。今号では旅を続けてきたプリニウス一行がギリシアでついにネロと再会、そしてあの登場人物とは別れが……。カバーはロドス島の巨像、帯は悲劇の将軍コルブロです。どうぞお楽しみください。 pic.twitter.com/8G5NrCV2Jn
— 『プリニウス』公式ツイッター (@plinivs) November 8, 2019
このマンガでは、プリニウスの書記官である
シチリア島出身のグラエキア(ギリシャ)人・エウクレス
がメイン・キャラクターになっていて、プリニウスのおそばで活躍してくれますよ!
この当時、ギリシャはローマ帝国の属州だったのですが、言葉や文化はギリシャのまま、帝国の一員となっていました。
そして、この最新刊第9巻では、エウクレスの故国であるグラエキア(ギリシャ)がメインの舞台に!!
ヤマザキマリさんと、とり・みきさんの丁寧に書き込まれたギリシャの風景をマンガで見ると、
古代ローマの頃のギリシャ人って、どういう感じだったのかな?
と想像がふくらみます!
教科書で読むだけでは分かりにくかった古代ローマの日常生活を想像しながら読むと楽しいですよ〜!
カバーはロードス島の巨像ですよ〜
そしてこの最新刊
『プリニウス 第9巻』
カバーにもギリシャが登場!
古代の「世界七不思議」の一つに数えられていた
ロードス島の巨像
がプリントされています!
本日11月9日はプリニウス9巻の発売日です。
よろしくどうぞ(や) pic.twitter.com/zQVVdbY3Ba— ヤマザキマリ( Mari Yamazaki ) 公式 情報用アカウント (@THERMARI1) November 8, 2019
手前のヘルメットかぶったおじさんじゃなくて、奥のツンツンした冠をかぶった像の方ですよ〜
これは、ロードス島で信仰されていた
太陽神ヘリオス
の像で、なんと
およそ30メートル超えの巨大な像
だったそうです!
古代によくぞ、そんなデカいもん作りましたよね〜!
この巨像は、プリニウスが訪れた時には、すでに倒壊して残骸だけが残っていたそうですよ。
あまりにもデカかったから、建設後60年足らずで倒壊してしまったんだそうです。
ちょっと、建設計画に無理があったのかな〜??
マンガの中では、エウクレスが巨像の残骸のでっかさに感動するシーンも!
そのサイズ感に、一緒に驚いてあげてください!
そして、こーんなサイズの自分の像が欲しい!ってネロ帝が言い出しちゃうんですけど、
サイズ的にそんなの、エライ迷惑だっただろう〜なー、っていうのがよく分かりますよ!
*このロードス島の巨像について詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!
*太陽神ヘリオスについて詳しくは、こちらをどうぞ!
ミトラス信仰
そして、このマンガの中では、
ギリシャ愛好者でもあったネロ帝が
太陽神のミトラス
に自分を重ね合わせる、というくだりが出てきます。
ミトラスは、ローマ帝国で崇拝されていた神様ですが、もともとはギリシャ神話の神様ではありません。
だから自分も正直、あまりなじみが無い(汗)
インド・イランの方が信仰の本拠地で、東方からローマ帝国に伝わったものなのですね。
ミトラスは太陽神ですが、
ギリシャ神話だとヘリオスが太陽神ですが、あるいはアポロン神も太陽神という一面もありました。
ギリシャ好きのネロ皇帝ですが、今回は新しい宗教であるミトラス宗教に魅せられていきます。
そして自分を太陽神にしたという、悪名高き巨像制作に突き進むことになるのですが・・・
ま〜、ちょっと、ネロ帝って自分自身の信念とか、信仰とかが無い空っぽな人、っていうのが、読んでて分かっていきますよね!
*アポロン神について詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!
コリントスとイストミア祭
そして、この最新巻
『プリニウス 第9巻』
ギリシャのコリントスが舞台になりますよ〜!
コリントス市は、言わずもがな、アテナイやスパルタに並ぶギリシャ古代からの有力都市で
ギリシャ悲劇の舞台にもなっているところです。
魔女メデイアとイアソンはコリントス市に亡命したところ、
コリントスの王女との縁談でイアソンはメデイアを裏切り、
怒ったメデイアはコリントスの王と王女をもろとも殺してしまうのでした!
*魔女メデイアについて詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!
この悲劇の舞台にもなったコリントス市は、
ローマ帝国のもとでは、「属州アカエア」の首都として繁栄します。
でも、繁栄しすぎて、腐敗、堕落、の代名詞のように見られたとか・・・
キリスト教の使徒パウロは、このコリントスを訪れて、
『コリント人への手紙』
を書いたことで有名です。
このコリントスにやってきたネロ帝は、
アポロン神殿で久しぶりにプリニウスと再会。
でも、もう昔のネロ帝とは違う人のようです・・・
そして、コリントスといえば、有名なのが
コリントス運河!
現在のものは、1893年開通ですから、ローマ期には存在していませんでした。
でも、ネロ帝はこの運河を作ろうとしていたのですね〜!
ローマの土木技術、おそるべし!
でも、その技術をもってしても、運河を完成することはできなかったんですよね〜
この運河が完成するのは、ネロ帝の時代からはるか後の19世紀になってから。
それでも、実際にこの運河を見てみると、これを掘って作ったなんて、よくやったなあ〜・・・
と感心しますよ!
とにかく「大地を切り裂いて」作った、としか言いようがない断崖絶壁!
ネロの夢は、これほど壮大なものでした・・・
そしてコリントス市といえば有名だったのが、
イストミア祭!!
現在のオリンピックの元となった オリンピア祭
そしてデルポイのピュティア祭、ネメアのネメア祭に並ぶ
ギリシャの4大競技祭の一つ
オリンピア祭が一番有名だけど、残りの三つもそれに劣らない大きな大会で、
ギリシャ中から運動選手が集まって、その力を競い合っていたそうです。
この第9巻の中でも、イストミア祭と思われるシーンも出てきますので、注目ですよ!
ヤマザキマリさんが現在も連載中の
『オリンピア・キュクロス』
のシーンかと思うような、
古代の総合格闘技パンクラティオン
のシーンも出てきますので、ぜひ楽しんでくださいね〜
*総合格闘技パンクラティオンについて詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!
*『オリンピア・キュクロス』は現在第3巻まで発売中!こちらも面白いよ〜古代ギリシャが舞台になります!
『プリニウス』第9巻、絶対オススメ!
というわけで本日は、
ヤマザキマリさん、とり・みきさん共著の
『プリニウス 第9巻』
待望の最新刊が出ましたよ!
というニュースでした!
この第9巻では、マンガの舞台はなんとギリシャ!!
プリニウスご一行の旅は続いて、
そこにネロ帝までやってきて、ギリシャで大騒ぎ!!
という内容!
ローマ好きも、ギリシャ好きも、みんな大満足の内容ですので、興味ある方はぜひ読んでみてくださいね〜!!
*この記事に興味を持った方は、こちらの記事も合わせてどうぞ!