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ギリシャ関連映画

映画『メッセージ』見る価値のある5つのポイント!!

2017/10/29

ヤーサス、イレーネです。

話題のSF映画

『メッセージ』

ついに見てきましたよ〜!!

想像以上に、ドキドキしたし、

ハッとさせられたし、

人類の未来とか、壮大なことを考えさせられる映画でした!

これは絶対、多くの人たちに見てほしい!

以下、この映画で絶対見る価値のある5つのポイントをあげてみましたよ〜

LoganArt / Pixabay

ポイント1:草原に浮かぶ「ばかうけ」型宇宙船!

いえね、この映画

『メッセージ』

実際に見る前から、この映画の一番の話題といえば、

「ばかうけ」型の宇宙船だ!!

ということはわかってたんですけどね。

ポスターにも出てる、コレ

「ばかうけ」?

「ばかうけ」じゃないよ、宇宙船だよ!

ってことで、いざ、空に浮かぶ「ばかうけ」型の宇宙船を実際に映画館の画面で見てみると・・・

う〜んと、

まず最初の感想としては、

それほど「ばかうけ」ではない

ってことでした!!

カメラがいろんなアングルからこの「ばかうけ」型の宇宙船を撮ってるんですが、

そう「ばかうけ」っぽくない、という形状がよくわかりました。

だから、ドゥニ・ビルヌーブ監督が、

これは「ばかうけ」の形に影響を受けた、と言ってるのは、本当にジョークなんですよ〜(笑)

*監督が「ばかうけ」に影響を受けた、と断言している映像はこちら!

それでも、この、さほど「ばかうけ」でもなかった「ばかうけ」型の宇宙船が、

空中にぽっかりと浮かんでいる映像は、ものすごく幻想的で、

思わず見入ってしまう、異空間を生み出していましたよ!

あえて言うなら、マグリットの絵を見ているような。


ルネ・マグリット「ガラスの鍵」

ダリと言ってもいいかも。

そういう、現実なんだけど、どこか現実でないような、シュールな映像に仕上がっているんですよね〜

あんなのが、実際に空にぽっかりと浮かんでいるのを見つけたら・・・

そりゃ、世界の終わりだと思っちゃいますよ!

本当に、この映像だけでも一見の価値ありですよ。

「ばかうけ」型の宇宙船、サイコー!!

ポイント2:豪華演技陣がやっぱりすごい!

そして、この映画の見どころと言えば、

エイミー・アダムス

ジェレミー・レナー

フォレスト・ウィテカー

という、オスカー級の実力派俳優たちが顔を揃えたところ!!

いや〜、まず主演の

言語学者のルイーズ・バンクス博士を演じる、

エイミー・アダムスからして、やっぱりよかったですよ〜!

未知なる生物との初遭遇!!

呼吸が荒くなっちゃって、恐怖と戦っている様子がビシビシと伝わってきました!

そして、学者らしい、地味目なまじめさと、自分が正しいと思ったら突き進む勇敢さも、

うまく表現していると思いましたね〜

仕事に邁進するあまり、だんだん精神的に疲労が濃くなっていくあたりも、リアルでしたし。

これが本当に、『アメリカン・ハッスル』の露出高めのお姉さんと同一人物か?と目を疑いますよ!

そして、そのエイミー・アダムスの相手役として、

理論物理学者のイアン・ドネリーを演じるのは、

ジェレミー・レナー!

これもよかったです〜

決してイケメンではないけれど、渋かっこいい!!ですね〜

エイミー・アダムスとの二人のシーンでも、とても二人の波長があっている感じがして、

絶妙な配役だと思いました!

そしてこの人も、ピリピリするような緊張感を出すのが、とってもうまい!

さすが!!

爆発物処理級の緊張感でしたよ!

この主役の人たちが緊張感を出せないと、この映画自体がなんだかしまりのないものになっちゃいますからね〜

それにしても!!

一体どこの世界に!

こんな筋肉ムキムキで渋カッコイイ、理論物理学者がいるんだろうか!

いたら見に行っちゃうよ!

『ボーン・レガシー』の筋肉は健在でしたよ!

という、女性だけじゃなく、男性でも「おおっ!」と見てしまうような肉体美で、映画に花を添えて(?)おります

そ〜ね〜、今回エイミー・アダムスの露出なかったしね〜 本当はすごいスタイルなんだけど!

そして、フォレスト・ウィテカーですが・・・

軍の責任者であるウェバー大佐を演じています。

もう、この人が登場してくるだけで、画面の緊張感が高まるから!

生まれ持った顔のせいかもしれないけど、存在感ハンパないから!!

さすが独裁者を演じてオスカーを取っただけのことはある!

でもね〜、あえて言えば、

今回フォレスト・ウィテカーの出番は、思ったよりも少なかったなあ。

もっと、出てきて〜!

ポイント3:音楽が、素晴らしい!

そして、この映画で重要な役割を果たすのが、

音楽です!!

はっきり言って、音楽がなかったら、この映画の緊張感も半分以下でしたよ〜

それくらい、この映画の世界観に貢献している、

この映画の音楽を担当しているのが

ヨハン・ヨハンソン

えっ?

なんだって?

ヨハン・ヨハンソン?

なんでヨハンを二回繰り返す??

って聞き返したくなる名前ですけど、ヨハン・ヨハンソンです。

アイスランド出身の、作曲家です。

キター! アイスランド!!

天才歌姫・ビョークと同じ国のご出身ですね!

ビョークと同じように、なんというか、宇宙とつながっちゃってるような、摩訶不思議な、そして荘厳な音楽世界を展開しています!

最近のビョークの音楽も、もう地球だけじゃなくて、宇宙とか、自然とか、世界を感じさせる壮大なものになってきていますよねえ。

やっぱりアイスランドって、どこか浮世離れしているというか、なんというか・・・

今回の映画の音楽も、「異世界」をガ〜ンと体験できるような、そんな凄まじいものでした!

ヨハン・ヨハンソンさんは映画『博士と彼女のセオリー』でゴールデングローブ賞を受賞するなど、

気鋭の映画音楽家として世界から注目を集めています!

そして、このヨハン・ヨハンソンさん、

なんと!!

今年の話題作『ブレードランナー 2049』でも、再びドゥニ・ビルヌーブ監督と組んでいるそうです!

え〜、っていうか、音楽はもう、ギリシャのヴァンゲリスじゃないのね!

でも、このヨハン・ヨハンソンさんも、映画史に名を残す音楽を作り出せる人かもしれません!

それくらい、この『メッセージ』の音楽も、すごかった〜

『ブレードランナー 2049』の公開も待ち遠しいですね!

この『ブレードランナー 2049』の公開の前に、

この『メッセージ』で一足早く、ヨハン・ヨハンソンさんの音楽世界を体験できますね!

この音楽で、かなり心臓バクバクさせられましたよ〜!!

もう、さすが!!

ポイント4:未知なる生命体

そして、この映画の鍵となるのが、

突如、地球の12箇所に現れた宇宙船と

それに乗ってやってきた未知の異性物

「ヘプタポッド」!!

これについては、ネタバレになっちゃうので、

まだ見てない! 新鮮な状態で映画をみたい!

という方は以下は読まないでね!!

*ネタバレ注意*

*ネタバレ注意*

この未知の異生物の名前は、ギリシャ語で「7本脚」っていう意味の

「ヘプタポッド」!!

この映画を見る前には、

ギリシャ語で「7本脚」ってことは〜、

ギリシャ語で「8本脚」(オクトパス)が「タコ」って意味だから、

一本足りないだけでほぼタコじゃん!!

じゃあ、タコ型の宇宙人が出てきちゃうんじゃないの〜??

*詳しくは以下の過去記事をご覧ください

映画『メッセージ』公開!どこで見る?3D? 4D? IMAX?

・・・なんて、半分冗談で書いてたら・・・

マジだった・・・

本当に、「ほぼタコ」だった!!

ウソ〜!!

笑えない!!

本当に、宇宙人のビジュアル、これでい〜んだ〜!!

と、ある意味衝撃。

いや、笑撃というべきか。

でも、映画の緊張感が高すぎて、笑えない。

そんな「ヘプタボッド」(7本脚)でした。

いや、正確に言うと、「ほぼタコ」と言うよりは、「ダイオウイカ」ですかね〜

そして「ヘプタボッド」(7本脚)たちとは、ルイーズ博士たちは、

ガラス(というか透明の壁)を挟んで対話をすることになるのですが、

その様子はまさに「美ら海水族館」!!

まあ正確に言うと、

「にごった水の中にダイオウイカのいる美ら海水族館」

ですね〜

なぜ、こんな感じの彼らが、

「ばかうけ型宇宙船」を作るような、高い文明を生み出すことができたのか、

それについては不明なまま映画は終わってしまった・・・

え〜〜!!

だって、手だって、結構不自由そうなのに〜!!

どうやって宇宙船、作るのよう〜〜〜

という、心の叫びが、ちょっと、終わった後に、頭の中で、コダマした・・・

あの「ヘプタボッド」(7本脚)が高度な文明を生み出すのなら、

ダイオウイカも今頃生み出してるよ・・・深い海の中でね・・・

*「ヘプタボッド」(7本脚)について詳しくは、こちらの過去記事もご参照ください!

映画『メッセージ』の「ヘプタポッド」はギリシャ語で「7本脚」!

ポイント5:未知なる言語ヘプタポッドAとヘプタポッドB

そして、この映画の一番の見どころというか、

ストーリーの鍵を握るのが、

「ヘプタボッド」(7本脚)が操る

未知なる言語ヘプタポッドAとヘプタポッドB!

映画の中では、二つの言語の違いまでは詳しく解説されませんでしたが、

「ヘプタボッド」(7本脚)は、人類との間を隔てているガラスの(というか透明の)壁に、

丸い形の墨絵みたいなのを書いてくるんです。

*その様子は予告編の中でも見ることができますよ!

で、その言語はどういったものかというと・・・

これについては厳重にネタバレ注意!!の上で書きますので、

まだ見てない方は読まないでね!

*ネタバレ注意*

*ネタバレ注意*

*ネタバレ注意*

実は、「ヘプタボッド」(7本脚)たちの使う言語というのは、

「時間」の観念を持たない・・・

つまり、現在のことだけではなくて、

未来のことも正確に伝えることができるのです。

そして、その言語を誰よりも早く身につけてしまったルイーズ博士は、

彼らの言語の世界に取り込まれていく・・・

要するに、未来のことも予見する能力を身につけてしまうのです。

「時」の観念がない言語を操るうちに、自分自身の時間の感覚が狂っていってしまうんですね。

だから、これまでは会ったことのない人とか、出来事が、

まるで自分が体験しているように、ビジョンとして浮かんでくる・・・

そしてルイーズ博士は、「ヘプタボッド」(7本脚)たちの地球に来た本当の狙いと、

「ヘプタボッド」(7本脚)たちが来たことで世界に亀裂が入りそうになった事件を食い止めることができる。

そう、「ヘプタボッド」(7本脚)たちの本当の目的は、

人類にこの言語「ヘプタポッドAとヘプタポッドB」を授けることだったんです。

そうすると、人類はこれまでと違って、現在と過去からだけではなくて、

未来からも物事を見ることができる。

確かに、「未来を予見する能力」というのは、究極の英知ですよね。

これさえできれば、来るべき破滅を避けることができる。

これってまさに、ギリシャ神話的な話になっていると思いました。

ギリシャ神話でも、主神ゼウスすらも舌を巻く英知を持っていた神の名は、

「プロメテウス」(先知恵)

先のことを見通す知恵を持っている神が、つまりは究極に賢い!

*プロメテウスについて詳しくは、こちらの過去記事をご覧ください。

[ギリシャ神話]「プロメテウスの火」って一体何なの?

そういうことですよね。

いつも先を見通すことができないから、大失敗しちゃうもんです。

そして、失敗しちゃってから、後から「しまった〜」となるのが、多くの人たちの末路。

ギリシャの神様だって、プロメテウスの兄弟の

「エピメテウス」(後知恵)

は、「しまった〜、やっちゃった〜」っていうことに気がついて、後から後悔しちゃうという、マヌケなことをするわけです。

*「エピメテウス」と「パンドラの箱」については、こちらの過去記事をご覧ください。

[ギリシャ神話]「パンドラの箱」って一体な〜に?

そういうわけで、先進文明を持っている、「ヘプタボッド」(7本脚)たちは、

人類に究極の知恵「未来を予見する能力」を授けに来てくれたのですが、

自分の未来を見ることができるようになってしまったルイーズ博士は、

ある悲しい事実に直面することになるのです。

それは・・・

自分がこれから生むことになる娘の、若いうちの病と死。

いずれ死に別れる、と、わかっている娘を、これから身ごもり、育てて行かなくてはいけない。

「未来を予見する能力」は究極の英知だけれど、それと同時に、自分ではどうにもできない、悲しい運命すら見通すことになるのです。

ここまでの悲しい運命を知ったら、生きていく気力を失ってしまうのでは?

そう思ったら、ギリシャ神話の有名な予言者の話を思い出しましたよ。

悲劇の予言者・カッサンドラ!

予言の神・アポロンに予言の力を授けられ、未来を見通す力を持ってしまいました。

そんな彼女は、自分の国・トロイアが滅亡する未来も見えてしまい、

しかも悲しいことに、自分が死ぬ運命すらも、はっきりと見てしまったのです。

自分がこれから死ぬと分かっているのに、一体どうやって生きていったらいいんだろう・・・

普通の人間だったら耐えられない絶望だと思うのです。

そんな自分の死に様を見据えながら生きたカッサンドラは、ギリシャ神話の中でも特に哀れな人物だと思っていました。

*カッサンドラについて詳しいことは、こちらの過去記事をご覧ください。

[ギリシャ神話]悲劇の予言者・カッサンドラ!

でも・・・

でもですよ。

もし人類が「ヘプタボッド」(7本脚)たちの言語を手に入れてしまったら、

みんながルイーズ博士のように、そしてカッサンドラのように、自分の悲しい運命すら全て見通せることになってしまう!

果たして、その「究極の英知」は人類に幸せをもたらすのかな〜?

自分だったら?

もし自分が、これから自分に起こることが正確に見通せるようになったとしたら・・・

自分は耐えられるだろうか?

悲しい運命を知りながらも、希望を持って生きることができるのかな・・・?

それは一体どうなんだろう?

と映画を見終わった帰り道、ずっと考えていました。

自分は・・・やっぱり知りたくないかな・・・

でも? 身近な人の運命を知れば、助けることができたりするのかな・・・

一体どうなんだろう?

何が最善なんだろう?

結局答えはよくわかりません。

でも、時間というのは一方向にだけ流れていくわけではないかもしれないから、

やはりこういった「未来を予見する能力」は今でもどこかで存在していて、

誰かに究極の英知を授ける瞬間を待っているのかもしれない。

カッサンドラのようにね。

と、神話や宇宙や時間など、壮大なことが頭の中をかけめぐっていきました!

きっと、この映画はこんなふうに、見た人たちが10人いれば10人がそれぞれ、いろんなことに思いを馳せる映画なんだろうな。

そしてそれって、きっと究極の映画体験かもしれない!

とそう思いましたし、

そこまでの広がりをもたせた映画を作ったドゥニ・ビルヌーブ監督、お見事!!

と素直に拍手を送りたくなりましたよ!

さすが、話題作が立て続けに公開される、注目の監督!!

いい映画体験をさせてもらいました〜

映画全体が見る価値あり!

というわけで、本日は

映画『メッセージ』を見てきて、

その見る価値あるポイントを5つまとめてみました!

しかし、全体として、どのシーンも印象深くて、

映画を見ている間じゅうも、中だるみとか、「あ〜そろそろ終わりかな?」とか、余計なことを考えている暇もなくて、

ぐいぐい見進めることができたので、紛れもなくよく出来た映画でした!!

宇宙船の内部とか、未知の生物との遭遇とか、SF的要素も十分楽しめましたし、

映画全体が見る価値ある映画だったな〜! とかなり満足度が高かったです!

う〜む、こうなると、ドゥニ・ビルヌーブ監督の最新作

『ブレードランナー 2049』

が、ますます見たくなるではないか!

こちらは2017年10月27日公開!!

この映画も必見ですね〜!!

*この記事に興味を持った方は、こちらもどうぞ!

映画『メッセージ』の「ヘプタポッド」はギリシャ語で「7本脚」!

映画『メッセージ』公開!どこで見る?3D? 4D? IMAX?

映画「ダンケルク」IMAXで見なくてどーするの?!



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