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イレーネのオススメ映画

『ハスラーズ』ウォール街のカネを巻き上げろ!

話題の映画

『ハスラーズ』

配信で見てみました!

ジェニファー・ロペスがストリッパーに?! って興味本位もあったんだけど、

見てみるとなかなか奥の深い、社会問題も描いていて、

必死に生きる女性たちの姿を見ながら、多くのことを考えさせられる映画でしたよ!

まだ見ていない方には、ぜひオススメの一本です!

ウォール街との女たちの戦い『ハスラーズ』!

というわけで、話題の映画

ジェニファー・ロペスが主演の

『ハスラーズ』

見てみました!

この映画の一番の話題はなんといっても、

ラテン系の大スター

ジェニファー・ロペスがストリッパーに?!

ってところで、予告編で見たポールダンスもスーパーセクシーなので、一度見ておこうっと♪ っていう不純な(?)動機でしたが・・・

いやいや、この映画のテーマは深い!

社会の格差とか、

ウォール街のカネ事情とか、

カネとモノが全てを支配する社会とか、

そして何より、女性たちが生き延びるために苦闘する姿とか・・・

そしてこの映画の後には、いわゆるお金持ちの男性がセクシーお姉ちゃんを脇にはべらせてる、ってステレオタイプな設定はもうできない、ってくらいに革命的な映画でもある!

ですので、男性も女性もみんな見て欲しい一作でした!

この映画のあらすじ

それでは、この映画のあらすじを簡単にご紹介しますね!

この映画の物語のスタートは、リーマン・ショック直前の2007年。

アジア系のデスティニー(コンスタンス・ウー)

は、祖母を養うためにストリッパーとして働くことにしたものの、思うように稼げない。

しかしそのストリップクラブで、

スター・ストリッパーのラモーナ(ジェニファー・ロペス)

と出会う。

華麗なポールダンスで観客を虜にして、札束の雨を降らすラモーナを見て、デスティニーは彼女に色々教わる妹分のような存在になっていく。

やがて二人はコンビを混んで、上客をつかんで荒稼ぎするように。

ウォール街の景気が良かった頃で、二人は「脳外科医より稼ぐ」ストリッパーとして豪華な生活を満喫します。

しかし、そんな生活も2008年のリーマン・ショックで一変!

ウォール街のあぶく銭はストリップクラブに流れてこないようになり、一気に不景気に。

デスティニーも結婚してストリップクラブから離れ、

ラモーナは景気の悪くなったクラブでストリッパーだけでは生活できなくなり、他のアルバイトも始めることに。

やがて、離婚してシングルマザーとなったデスティニーはやむなくストリップクラブに復帰。

そこで偶然、客を連れて戻ってきたラモーナと再会して・・・

というストーリー。

要するに、いろんな事情でストリッパーとして働いていた女性たちが、

ウォール街のカネに翻弄され、その中で生き抜こうとして翻弄されて・・・

というのが、この映画のメインのストーリーになります!

『ハスラーズ』の見どころ

それではここから、この映画

『ハスラーズ』

の見どころを簡単にまとめてご紹介します!

大きなネタバレはしないつもりですが、映画の内容には触れてしまっているので、

まだ映画本編を見ていなくてできるだけ情報を入れたくない方は、以下を読む前にぜひ本編をご覧になってくださいね!

ラモーナと生き延びたい女たち

さて、この映画は

ジェニファー・ロペスの映画!

それは間違いない!

ジェニファー・ロペス見たさに、ぜひ見ていただきたい!

もちろん、ポールダンスシーンのセクシーさなんて、暴力ものなんですけども、

この映画のジェイローはそれだけじゃない。

この映画の中で演じているラモーナは、

新人で困っているデスティニーに自分のコートを分け与えて入れてあげたり、

ダンスを教えてあげたり仲間に紹介したり・・・

圧倒的母性の人!

という、よく言えば「姉御肌」なんですけど、とにかく仲間の女性たちに優しい、面倒見る。

実は自身もシングル・マザーとして苦労しているラモーナは、周りの困ってる女性たちにも優しいんです。

そんなラモーナが、リーマン・ショック後、少しずつ追い詰められて、

段々足を踏み外していく・・・

その焦燥感も、すごくリアルで、切なくなりました。

この映画の本当の主人公はコンスタンス・ウーの演じるデスティニーなんですけど、

デスティニーが憧れて、そばを離れられなくなったカリスマ的存在感もあって、

このラモーナ役はジェニファー・ロペスにしか演じられない役だったなあ・・・

もう、本当に自分も映画館にいたら札束を振る舞ってあげたい女っぷりでしたわよ!

とにかくこの映画のジェニファー・ロペスを見て!! とオススメしたい!

ウォール街の光と闇

そして、この映画の影の主役は、実は

ウォール街のあぶく銭

ウォール街がジャブジャブのカネであふれてた時は、

その行き場のないカネを持ってお金持ちがストリップ・クラブに集まって、

ラモーナたちストリップクラブの女性たちの生活を支えていました。

でも・・・

リーマン・ショックで状況は一変!

あっという間にカネはストリップ・クラブから引いていき、

お金の回らなくなったストリッパーの女性たちは苦境に・・・

結局、いろいろな事情があってストリップクラブにいる女性たちには、

ウォール街のお金は最後に回ってきて、最初に引いていく・・・

この2008年以前は、ウォール街も詐欺まがいの取引でカネ・カネ・カネがあふれかえっていたんですよね。

そのあふれかえったお金を、ラモーナたちが狙っていって、一体誰が責められる・・・?!

一生埋まらない格差

そして、一見華やかな美女揃いのストリップクラブのストリッパーたち。

ラモーナもデスティニーも、うらやましいほどの女っぷりなのですが、

彼女たちがこうしてストリッパーで稼いでいるのには、それぞれ理由があって・・・

格差社会の中で苦しんでいる女性たちでもあるんです

映画の中で、デスティニーを取材する女記者さんは、

ラモーナたちの行いを非難するような部分があるのですが、

そういう女記者さんは、恵まれた家庭で、いい教育を受けて、いい仕事に就いていて・・・

一方デスティニーは、移民で、親もいなくて、祖母の面倒も見なくちゃいけなくって・・・

そういう女性たちが、必死に生きていくために、ストリップ・クラブで稼いでいる。

彼女たちが女記者さんの境遇になることはどうやっても不可能なんです。

だからウォール街の男たちや、女記者さんたちは、リーマンショックの後でも変わらない生活を送れてる。

でも、デスティニーたちには回ってこないんです。

ラモーナたちみたいにシングルマザーだと、またさらに大変なる。

これって、ちょっと考えると、とっても恐ろしいこと・・・

日本でも、今新型コロナの影響で、女性の自殺が増えている、と報道されていますけど、

女性は特に、そういう社会的弱者の立場に追いやられがちだと思うんです。

そういう苦闘する女性たちが、結局ストリップクラブに行くしかない、って切ない・・・

もっと社会の在り方そのものも、変わっていかなくちゃいけないよな、って切実に考えさせられました。

シスターフッド

そしてこの映画で印象に残るのは、

ラモーナとデスティニーの、「親友以上恋人未満」みたいな強い結びつき!

男同士のバディものだと「ブロマンス」とかってよく聞くけど、

女性版はなかなか浸透していない?

けど、この映画は間違いなくラモーナとデスティニーの女版「ブロマンス」なので、

シスターフッド

と呼ぶべき?

こういう女性たちの映画ジャンルが、これからもっと映画界を席巻していくような予感!

この映画はローリーン・スカファリアという女性監督が脚本も兼ねていて、

ジェニファー・ロペスもプロデューサーとして参加していますし、

女性の視点が入った作り方をしているからこういう「シスターフッド」の映画ができたんですよね。

実は、実生活でも女性たちって、緊密に助け合っているんですよね、男性たちが思っている以上に。

これが男性視点だけで見ると、女性たちはお互いに妬んだり足の引っ張り合いばかりしているイメージが付いてくるらしいんだけど。

もちろんそういう人も中にはいるけど、それは男性だって同じこと。

女性の場合だと社会的に難しい立場に置かれることが多いので、お互いの助け合いがないと大変な部分が大きいから、その分ネットワークと助け合いが実は重要だったりします。

そんなところが、映画業界が男ばかりだと描かれることは難しいのですが、

これから女性監督の活躍も増えてきて、

脚本やプロデュースに関わる女性たちが増えてくれば、きっとこういう潮流も変わっていくと思うので、これからの変化に期待です!!

『ハスラーズ』ぜひ見てね!

ということで本日は、

話題の映画

『ハスラーズ』

配信で見てみたら、

ジェニファー・ロペスのストリッパー姿だけじゃなくて、

なかなか奥の深い社会問題も描いていて、

多くのことを考えさせられる映画でしたよ!

まだ見ていない方には、ぜひ一度見てみてくださいね!

*『ハスラーズ』は現在、DVD&ブルーレイ、そして各種動画配信サービスで見ることができます!

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(本ページの情報は2024年4月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。)

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