夜空に輝く月を見ると、なにか神聖な気持ちにさせられることはありませんか?
そんな月を見て、神々しいものを感じていたのは、古代ギリシャ人も同じ。
ギリシャ神話では、
月の女神はセレーネー
という、女神様だったんですね。
月って古代ギリシャでは女性=女神と考えられていたんだなあ、なんて思ったり。
そして今でもスーパームーンの日になるとニュースになったりするくらい、月は私たちの注目を集める存在だったりします。
ギリシャからも、スーパームーンの幻想的な写真が届けられていて、しばし時間を忘れて見入ってしまいました。
というわけで、そんな神々しい月の女神のギリシャ神話と、幻想的なスーパームーンについてご紹介します!
月に興味のある方は、ぜひ読んでいってくださいね!
ギリシャ神話では、月は女神セレーネー
さて、月について、なのですが・・・
今でも私たちは美しい月を見ると、神々しい!と思わずにはいられませんよね。
それと同じように、古代ギリシャの人たちも月を見て、神様の気配を感じていました。
ギリシャ神話では、
月は女神セレーネー(Σελήνη)
と考えられていました。
父ヒュペリーオーンと母テイアーの間の娘で、
と兄弟です。
セレーネーの生まれについては諸説あって、お父さんはパラース、または太陽神ヘーリオスだという説もあります。
そして、セレーネーは、ゼウス神との間に娘パンディーアを生んだと言われています。
でも、神話で一番有名なのは、
美青年エンデュミオーンとの恋!
エンデュミオーンは、不老不死になる永遠の眠りをゼウスから授けられ、
セレーネーは毎晩眠っているエンデュミオーンとともに夜を過ごした、ということです。
なんか・・・エンデュミオーンそれでよかったのか・・・?
いくら女神に愛されたとはいえ、なんだか哀れのような気もしますが・・・
その他、体が半分ヤギの神様・パーン神も、セレーネーに恋した一人だったようですよ。
やっぱり、月の女神って、不思議な魅力がある女神様だったんでしょうね!
アルテミスやヘカテーとも似てきて・・・
そんな恋の神話の残る月の女神セレーネーは、
後の方の時代になると、
女神アルテミスと同一視
されるようになります。
そして、もう一人セレーネーが関連づけられたのが、
女神ヘカテー
このヘカテーという女神、ギリシャ神話の中でも得体の知れない、不気味な神様。
夜、そして冥界に関係しているらしく、
冥界の番人でもあり、それは地獄の番犬ケルベロスとも関連します。
そのつながりで、幽霊、犬・狼とも関連し、
その他、魔術や呪術とも関連していたようなんです。
月ってやはり、そういう不気味な面と関連づけられて考えられていたんですね〜。
月を見て正気を失う、って狼男ですけど、それと同じように、
月の力には、冥界や魔的な要素、呪文などの力と似ている部分があるのでしょうね!
そして、三叉路の番人でもあって、その姿は三つの顔を持って描かれることもありました。
道が交差するところって、やっぱり何かしら魔的なものが現れる、って考えられていたみたいですね〜
次から三叉路を通る時はご用心?!
ローマの月の女神ルーナ
そしてローマ時代には、アルテミスの神話を受け継いだローマのディアーナは月の女神としても信仰されるようになりました。
それと、ディアーナ以外にも、
月の女神ルーナ(Luna)
という神様がいて、こちらの方がセレーネーの後継者となるわけですが、
現代の英語では、 「ルナティック」(lunatic) といえば、「狂ってる」あるいは「狂った人」を指す言葉になるんですよね。
人気映画シリーズ「ハリー・ポッター」でも、
ルーナ・ラブグッド
という生徒が登場しますが、
その名前のせいでちょっと変わっていると思われている、という設定で、
実際相当変わっています。が、ハリー・ポッターの大切な友人になりますよ。
ルーナ・ラブグッドちゃんは、
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」から登場しますので、よかったら見直してみてくださいね!
月と女性の神話について
こういうふうにギリシャ神話では、
月は女神セレーネー
とされていて、それはローマ神話にも受け継がれていったのですが、
今の日本でも、
月=女性
という連想が働いているのが不思議ですね。
やっぱり女性には生理があるし、月の満ち欠けとの関係は切っても切れないので、
自然と月=女性、という関係が成立しているのかもしれません。
でも、日本神話では、月読(ツクヨミ)は、男らしいです(性別ははっきりしていない部分もあるみたい)。
日本だと、太陽神は女性(アマテラス)だし。
ギリシャ神話の太陽神ヘリオス(男性)と月の女神セレーネー(女性)と逆転してるのですよね。
これも文化によって色々異なってくるらしいので、興味は尽きないです。
皆さんは月と太陽、と言ったら、一体どっちの性別を思い浮かべますか?
ギリシャのスーパームーン!
さて、そんな月の女神セレーネーですが、
現在でも人々の注目を集める存在であるのは間違いありません!
満月の時に月の軌道が地球に最接近して、月の姿が最大に大きく見える、という
スーパームーン
その姿が観測される、というときにはニュースにもなり、夜空を眺める方も多いと思います。
これがギリシャで観測されたものとなると、この世のものとも思えない、幻想的なスーパームーンの写真が届いていますよ!
ご覧あれ!
Greek Reporter さん、ありがとう! アクロポリスに浮かぶスーパームーン!
Splendid Supermoon Lights Up Greece’s Skies [Stunning Photos]
うわ〜、なんでしょう、この神々しいの!
一瞬、魂飛んでしまった!
ここまですごいのを見せられると、やっぱり神様の力を感じずにはいられませんよね!
やっぱり、月って、神様がいるのかも!
そう思うと、ゾクゾクっとします!
もしギリシャ旅行中にスーパームーンを観測する機会があれば、ぜひこんな幻想的な風景を楽しんでみてください!
月の女神セレーネーを見上げてみてね!
というわけで、
ギリシャ神話の月の女神セレーネー
そして美しいスーパームーンについてご紹介しました!
月って美しいけど、その静けさがちょっと怖かったりしませんか?
そんなところから、ギリシャ人も、ただ美しいだけじゃなくて、ちょっと不気味だったり、怖かったりする連想を、神話につなげているのが面白いですね!
やっぱり月は私たちにとって身近だけど、手の届かない神秘的なものでもあって、古代からずっと人間にインスピレーションを与えてきたんですね。
でも最近は私たち人間も忙しくて、スーパームーンのニュースでもなければ、ゆっくり月を眺めるヒマもないくらい・・・
できたら、この記事を読んだ後、月の女神セレーネーを見上げてみてくださいね!
古代ギリシャ人が眺めていたのと同じ姿で、空に浮かんで私たちを見下ろしていますよ!