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ギリシャ神話

ギリシャ神話の暁の女神エーオースは恋多き女?!

ギリシャ神話に登場する

暁の女神エーオース

をご存知ですか?

月の女神セレーネーと

太陽の神ヘーリオスの兄弟で、

夜から朝になる時間帯に天を照らす女神。

その神話は恋愛モノが多いのですよ!

そんな恋多き女神?!の神話、簡単にご紹介します!

太陽と月と暁エーオース

日本だと、今でも「太陽と月」は対照的なものとして、よくセットで語られたりしていますよね?

古代ギリシャ神話もそれは同じ。

ちょっと違うのは、

「太陽と月」には、同じ兄妹で「暁」もセット

にされていたところです。

母テイアーと父ヒュペリーオーンから、

太陽神ヘーリオス

月の女神セレーネー

そして

暁の女神エーオース

という兄妹が生まれた、ということです。

「暁(あかつき)」

というのは、明け方の、暗い夜に光が差し始めて明るくなってくる時間帯。

日本語では「あけぼの」「れいめい」あるいは単に「夜明け」と言います。

暗かった空に光が差し始める時間帯は、幻想的でもありますよね!

その時間帯が、女神の領域、と考えたギリシャ人の気持ちは、ちょっとわかる気がします。

夜明けの空の、なんとも言えない色合いは、やっぱり女性的な感じがしますよね〜

エーオースは風の母

さて、そうして生まれた

暁の女神エーオース

彼女は、

ティターン神族のアストライオスとの間に、

「風の神たち」

ゼピュロス(西風)

ボレアース(北風)

ノトス(南風)

を生んだ、と言われています。

その他には、

暁の暁星

といった星も生んだそうです。

しかし、暁の女神エーオースが暁の星を生んだのは分かるのだけど、

なんで風の神々も生んだのでしょうね?

それについては、ギリシャでは明け方に強い風が吹くから、という説もありますが、詳しいことはわかりません。

でも、日本でも「風の神」を擬人化して信仰しているところがあるので、

風ごとに名前をつけて神様と考えていたギリシャ人の気持ちはちょっとわかりますよね。

ちなみに、

ゼピュロス(西風)は英語の「ゼファー」(Zephyr)に受け継がれていますよ!

恋多き女神・エーオース?

そんなエーオースですが、実は恋愛関係の神話が有名です。

ギリシャ神話の中でも、恋多き女神かも?!

一番有名なのは、

ティートーノスとの恋の神話!

ティートーノスは神様じゃなくって、人間の青年なんです。

トロイア王プリアモスの兄弟です。

このティートーノスは暁の女神エーオースに愛されました。

が・・・

ギリシャ神話では、神々は不老不死です。

でも、人間のティートーノスは、すぐに年をとって弱ってしまうから、恋人にしてもすぐおじさん〜おじいさんになってしまう!

そこでエーオースは、ゼウスに恋人のティートーノスを不死にしてください!

と願い出て許されるのですが、不老の方をお願いするのを忘れたので、

ティートーノスは一緒にいるうちにだんだん老け込んできて、おじいさんになってきてしまいます。

でも、年をとって体が動かなくなってきても、不死だけは許されたので、死ぬことはできません。

ついにティートーノスの体は滅びて、声だけが永遠に残った、ということです。

ティートーノスの声はセミの声として、今も夏になるとミーンミーンと生き残っているんだそうですよ!

え〜、でも・・・

とスッキリしない話ですよね!?

女神に愛されたのはいいけど、最後はセミかよ?!

そんなんだったら、普通に人間の女性と結婚してた方がいいんじゃなかったのかい? ティートーノス?

ということで、ティートーノスは「女神と結婚すると不幸になる」代表例として、男性には嫌がられていたみたいです。

そりゃー、どんな美女と結婚できても、最後にセミじゃ、嫌ですよね・・・

その他には、エーオースは、

美青年オーリーオーンを愛して、

デロス島へさらっていった、とも言われています。

そう、オリオン座のあのオーリーオーンです。

*オリオン座について詳しくは、以下の過去記事をご覧ください!

>>「オリオン座」は恋多きオリオンの星座!「シリウス」という犬を連れてるよ!

でもオーリーオーンはこれが元でアルテミスに殺された、とも言われているので、これも可哀想・・・

ということで、エーオースは結構気が多くて、しかも恋愛相手の人間の男性をちょっと不幸にしてしまう、という

小悪魔系?! の女神。

美人で積極的な女神になら、不幸になっても愛されたいのかどうか、そこらへんは男性のご意見をぜひお聞きしたい!

ローマでは「アウローラ」に!

そんな美しくてちょっと罪な暁の女神・エーオースですが、

ローマ神話に受け継がれて、

「アウローラ」(Aurora)

になります。

そう、今の私たちが「オーロラ」としてよく知っている、

自然現象にその名前を残しているんですよね〜

人生で一度でいいから、「オーロラ」を見てみたい!と思っている人は、私を含め、多いはず!

「オーロラ」を見に行く旅行ツアーも人気みたいですが、

なんといっても、寒い地域だし、しかも旅行で行っても見れるか見れないかは運次第?!

なかなかにちょっと意地悪です。さすが女神エーオース。

それでも、一度でいいからオーロラを見たい、とツアーに参加する人が途絶えないのは、

やっぱり女神エーオースと同じく、それだけオーロラに魅力があるということですね!

あ〜、私も見たいよ〜オーロラ〜!!

その他、現代では、

「オーロラ」というのは女性の名前

としても今でも一般的に使われています。

ノルウェーの人気アーティスト「オーロラ」もその名前を引き継いでいるのですね!

女神の名前を受け継いだ注目のアーティスト! ぜひ聞いてみて!

この裏声の使い方がたまりません!!

はあ、ちょっと現世に生きていることを忘れるなあ〜・・・

やっぱり「オーロラ」って女神の力が働いているのかも?!

暁の空を見てエーオースを思い出して!

というわけで、

夜明けの空を支配する

暁の女神・エーオース

について簡単にご紹介しました!

幻想的で美しく、そして愛するものをちょっと不幸にしてしまう?!罪作りな女神

次に夜明けの空を見つめるときがあったら、この女神のことを思い出してくださいね!

そのとき、オーロラも一緒に見れれば最高!

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