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ニック・キリオス

ニック・キリオス選手は本当に「悪童」なのか?

現在テニスの4大大会のうちの一つ

ウィンブルドンが行われています!

次世代を担うスターとして、注目を集めるギリシャ系テニス・プレーヤー

ニック・キリオス選手

彼の活躍を、日本の錦織選手の活躍とともに楽しみにしてるんですが、

ちょっと最近、

キリオス選手=「悪童」

という報道について、疑問に思っています。

そんなわけで、今回、メディアの報道のあり方について考えてみました。

わざわざ突っかかる記者

今回、ニック・キリオス選手の報道について気になったのは、

2回戦でのダスティン・ブラウン選手との対戦の後、

その報道が私の印象と違っていたからです。

ダスティン・ブラウン選手との対戦は、私もネット中継で見ていましたが、

それほど目につくような問題行動は、はっきり言って見当たらなかったです。

確かに、審判のところに話に行っていたこともありましたが、「激しい抗議」というようには見えませんでした。

判定に異議があったんだろうな、と思ったくらいです。

ところが、試合の後に出てきた報道は、こういうものでした。

3回戦進出のキリオス、試合後の会見で報道陣とバトル ウィンブルドン選手

男子テニス界で最も情緒不安定な選手としてすっかり有名になったキリオスは、昨年大会のリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)戦で無気力に見えるプレーを披露するなど、周囲を不快にさせる行動を繰り返しており、今大会でも再び短気で神経質な姿を露呈している。

2014年大会の準々決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に番狂わせを演じた21歳のキリオスは、試合中に怒鳴り散らしたり、放送コードに触れるようなわいせつな言葉を発したりしたほか、第3セットには不満をあらわにして無気力なプレーをみせた。反抗的な態度を示しながらも勝利を収めたキリオスは、3回戦で第22シードのフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)と対戦する。

・・・・・・・・・

キリオスは会見で自身の態度について厳しく追及され、とうとう我慢しきれなくなると、「俺が審判に何と言ったかって?あの言葉が悪いのか?あんたは今まで下品な言葉を使ったことがないのか?」と質問者に聞き返し、「俺の質問に答えられるか?あんたは人生で一度も悪態をついたことがないんだな?」と反論した。

汚い言葉を使ったことについて再び問われたキリオスは「悪態はついてない。『ひどいもんだな』と言ったら相手に影響を及ぼすのか?あんたなら分かるだろうよ、チャンプ」と言い返すと、「ダスティンも審判と口論していたのを見たか?誰か見てたか?ダスティンも口論してただろ、それとも俺だけか?」と責め立てた。

(yahoo!ニュース 2016/07/02)

う〜ん、こんな書き方しなくても・・・

私も試合を見ていた者として、「そんなだった??」と疑問に思わざるをえなかったですけど・・・

ちなみに、こちらが実際の、その時の報道陣とのやりとりの動画です。

Nick Kyrgios second round press conference

このインタビューでは、前半は試合のことを聞かれていますが、

ダスティン・ブラウン選手がすばらしい選手だ、すばらしい才能がある、と褒め称えていますよ。

互角の戦いを繰り広げた後ですので、素直にブラウン選手の実力を認めています。

そうやって、相手に敬意を払って試合を振り返っているのに、

(イギリス人の)記者が、わざわざ

「審判に何を言ったのか?」

という質問をねじ込んできているんですよね。

普通に話してても、誰しもが「おい、それ今関係ある?」 って思う質問ですよね。

さらにこの記者は、「規則違反(code violation)じゃないか」とまで、言ってます。

それは記者が決めることじゃないですよね? 審判から注意も何もなかったですし。

この記者はキリオス選手が 「horrendous job (ひどい仕事)」 と言った、と主張していますが、

キリオス選手は「それが悪い言葉?」と返しています。

そうですよね、これは別にひどい言葉とは思わないですけど・・・

だからキリオス選手は、「この言葉を今まで使ったことがないのか?」と記者に聞いているんです。

完全に揚げ足取りじゃないかと思うんですけど・・・

まあ、結局この記者は、「キリオスがまた問題行動!」という記事を書きたくて、

そのために質問して、カッカさせようとしているとしか思えないわけですよ。

完全にあおっています。

こういうふうに、問題がなかったときにまで、なんとかキリオスを「悪童」にしたい意図がミエミエです。

だから、こういう質問はやり過ごすのが一番だと思うんですけど、

キリオス選手もむかっときて、言い返しちゃったから・・・

大げさにこういう書き方をされちゃった、というのが本当のところだと思います。

ですので、実際の会見の模様を見ていると、記者の人の書き方にもよるんだな、って思いますよ。

以外とコメント欄は好意的だった

ですので、実際のインタビューとは随分感じの違う記事が出ちゃってるな、

と思ったのですが、この記事を読んだ人たちの反応は、私と似た様な意見が多かったです。

以下はこの記事のコメント欄より

・もっと試合内容を質問した方がいいと思う。
コメント内容の流れが、悪童レッテル貼りに行き過ぎて、いかがなものかとも思う。

・素行問題を強調して取りあげたり、会見でわざわざ挑発を続ける報道陣にも問題はあるな。もちろん問題になるような事をしてきたのはキリオス本人だし彼が悪いのは間違いないが。せっかく精神的に以前よりは落ち着こうとし始めているのをわざわざマスコミが煽って挑発してる気がする。

・短気で神経質?
そんなふうには思わないな
行儀が悪い面はあるけれど、良い意味でやんちゃで面白い選手だと思う
もちょっと賢くなって挑発を受け流せれば良いんだろうけど、それじゃらしくないしな

・話題にしたいが為にメディアが挑発している。
洋の東西問わずマスコミは下劣だ。

本当に、そうそう、とうなずく意見ばかり。

今回の試合は、ブラウン選手と緊迫した試合を繰り広げて、見ている方も面白かったのに、

「ああ言った、こう言った」みたいな意地悪な質問はがっかりです。

キリオス選手のインタビュー動画のコメント欄も似たような意見が多かったです。

・普通に審判とやりとりしてたのに、記者たちは寄ってたかってコイツをイライラさせようとしている。

・このくだらない質問は記者たちの責任

・コイツは前は困ったガキみたいだったけど、今回は正しいよ。メディアからのバカな質問

(原文英語)

そうそう、確かに、キリオス選手はワウリンカ選手に暴言を吐いたり、

困ったこともしてきたのは事実。

でも、それは19、20才だった頃で、きちんと謝罪もしてるんだし、いつまでもいつまでもそのレッテルを貼ろうとするのも大人気ないですよ!

いいところもあるから、「悪童」ばっかり言わないで!

まあ結局、一度「悪童」とラベルを貼られちゃうと、

何もしてなくても「やっただろ」と責められちゃう、ということなんだと思うんです。

でもこれってメディアの情報操作でもあるから、

受け取る私たちも気をつけないといけないな、と改めて思いました。

なんといっても、キリオス選手はまだ21才・・・ 普通だったら大学生くらい。

そこらの大学生がそんなに完璧な振る舞いをしていますかね?

周りの大人が育ててやる、くらいの気持ちでいて欲しいですね!

普段は結構ニコニコして、ファンの質問にも丁寧に答えているし、憎めないキャラですよ!

Nick Kyrgios Answers Fan Questions

普段はゲームしてるって・・・普通の男の子ですね。

インタビュアーがきちんとしてれば、ニコニコ機嫌よくインタビューにも答えますから。

Nick Kyrgios visits the Live @ Wimbledon studio

そういうことです。

まだまだ素行が悪いところもありますが、成長中ですから、あおらないで!!

18歳でナダルを倒した天才児ですよ?!

これからきっと、テニス界を背負って立つ選手に成長しますから、広い心で見てやってほしいと思います!

-ニック・キリオス
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