ギリシャの映画人

名監督ジョン・カサヴェテスはギリシャ系!

伝説的な映画監督

ジョン・カサヴェテス

をご存知ですか?

大資本に頼らないインディペンデント系映画のパイオニアとして数々の名作映画を残し、

ハリウッド的商業映画とは異なる潮流を作り上げた人です!

実はこの

ジョン・カサヴェテス監督もギリシャ系!

ギリシャの芸術と文化の力は、現在の映画文化を実は陰から支えていたんですね!

そんなジョン・カサヴェテス監督について、簡単にご紹介します!

ギリシャ系家庭に生まれたジョン・カサヴェテス監督!

さて、それでは、インディペンデント系映画作家のパイオニアとして、

映画史にその名を残している

ジョン・カサヴェテス監督

をご紹介します!

実はカサヴェテス監督は、出自はギリシャ系の家系でした!

ジョン・カサヴェテス監督は1929年ニューヨークで誕生。

母親は、

ギリシャ系アメリカ人女優 キャスリーン・カサヴェテス

そして父親は、

ギリシャ移民の ニコラオス・ジョン・カサヴェテス

という、両親ともギリシャ系の家庭。

一家はのちにギリシャに戻り、ジョン・カサヴェテスが7歳になるまで住んでいたそうです。

その後、ニューヨークに戻った時には、全く英語が話せない状態だったとか。

こうしてニューヨークで育ったカサヴェテス青年は、高校の頃から演技に興味を持つようになり、

卒業後はアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツで演技の勉強をすることになります。

この学校で将来の妻ジーナ・ローランズとも出会って、卒業後の1954年には結婚していますから運命的な出会いですね!

インディペンデント系映画で高い評価!

こうして、最初は俳優としてキャリアをスタートさせた

ジョン・カサヴェテス監督

劇場やテレビなどで演技を磨き、ハリウッドでも一目置かれる存在になります。

そして、友人のバート・レーンと一緒に演技のワークショップを始め、

そこでは当時勢力を広げていたアクターズ・スタジオのメソッド・アクティングとは異なる、

即興で他の俳優たちと自由に会話をさせてキャラクターを作り上げていく手法を発展させていきます。

そしてこの手法を取り入れた第1作

『アメリカの影』 を制作!

この映画は、今見ても、映像もスタイリッシュですごくかっこいい!

どこかドキュメンタリー作品みたいに錯覚してしまうところもあります。

その後ジョン・カサヴェテスは監督業に本格進出!

大資本によらず、自分が俳優業で稼いだお金や自宅を抵当に入れて工面した資金で制作するインディペンデント・スタイルを確立していきます。

2作目の

『フェイシズ』

も完全独立資本で、

妻のジーナ・ローランズと友人のジョン・マーレイを主演に、ひと組の夫婦の壊れゆく関係を描きました。

この映画はとても高く評価され、

ジョン・マーレイはヴェネツィア国際映画祭 男優賞を受賞

アカデミー賞でも3部門にノミネートされるなど、大成功を納めました。

この成功により、今でもジョン・カサヴェテス監督は「インディペンデント映画のパイオニア」として映画史にその名を刻む存在なのですよね。

そしてこの作品以降もカサヴェテス監督の快進撃は続き、

友人のピーター・フォークと、ベン・ギャザラを迎えた

『ハズバンズ』

でも高い評価を得て、

そして、妻のジーナ・ローランズと友人のピーター・フォークを主演に迎えた

『こわれゆく女』

では、妻のジーナ・ローランズがゴールデングローブ賞の主演女優賞!!

長年二人三脚を組んできた妻に栄光をもたらした映画となりました。

さらに翌年には、再び妻を主演に迎えた

『オープニング・ナイト』

で、ジーナ・ローランズはベルリン国際映画祭銀熊賞受賞!!

こんなふうに名作ぞろいのジョン・カサヴェテス監督作品ですが、

個人的に気に入ってるのは、妻のジーナ・ローランズがアクションに挑戦した

『グロリア』

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ジーナ・ローランズのガンファイトに、もう〜〜〜しびれてしまいます!!

カッコいい!!

これは何度でも見たい爽快アクション作です!

これまでジョン・カサヴェテスの作品を見たことがない、という方は、ぜひまずはこの一本を試しに見てください!

その映画の世界に夢中になってしまうこと、間違いなしですよ!


実は俳優としても超一流!

さて、そんな数々の名作映画で知られる

ジョン・カサヴェテス監督

しかし監督業だけではなく、俳優としても超一流の仕事を残しています!

さすが、元々は演技の勉強をして俳優からキャリアをスタートさせただけのことはありますね!

日本でも有名な作品としては、

『ローズマリーの赤ちゃん』

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カサヴェテス監督は夫役を好演しています!

そしてこれも有名な

『明日よさらば』

でも主演をつとめ、盟友のピーター・フォークとも共演しています。

さらに

『特攻大作戦』

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では、アカデミー助演男優賞にもノミネートされるほどの高い評価を受けました!

監督だけじゃなくて俳優もできる、芸術的才能にあふれた人だったのですね!

しかし本人は、こうして俳優業で稼いだお金を全部映画制作資金に注ぎ込んでいったということですから、

全くお金の使い方が半端ないというか、カッコいい!

本当に、芸術に一生を捧げた人生だったのですね!

ジョン・カサヴェテスの子供たちも活躍中!

そんな、映画史に大きな足跡を残した名監督

ジョン・カサヴェテス

残念ながら1989年には、59歳という若さでこの世を去ってしまいました。

しかし、カサヴェテス監督とジーナ・ローランズという夫婦の強力な遺伝子を受け継いだ子供たちは、

今や映画界を支える重要な存在に成長しています!

二人の間の息子の

ニック・カサヴェテス

は、数々のヒット作を世に送り出した人気映画監督に!

『シーズ・ソー・ラヴリー』

では、父親の残したシナリオを息子のニックが映画化して完成させました!

また、母親のジーナ・ローランズを俳優として迎えた大ヒット作

『きみに読む物語』

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この映画はロマンス映画の名作として、見たことがある方も多いと思います。

時を超えた恋愛、ロマンチックですよね〜

妻のジーナ・ローランズを愛してやまなかった父親ジョン・カサヴェテスの姿も映画の中に反映されているのかもしれません!

そして娘の

ゾエ・カサヴェテス

も映画監督として活躍をしていて、

『ブロークン・イングリッシュ』

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は、父親のインディペンデント精神を引き継いで、サンダンス映画祭で上映され、インディペンデント・スピリット賞にもノミネートされる評価を受けました。

この映画は、30代の独身女性が、ある日熱烈に口説いてくるフランス人男性に出会って恋に落ちて・・・

という、全女子の夢を描いたような恋愛ファンタジー(?)映画で、オススメですよ。

要するに、子供たちは二人とも、ジョン・カサヴェテスのロマンチック精神を受け継いでいるみたい!

これも恋愛に情熱的なギリシャの血かも?!

ぜひジョン・カサヴェテス監督作品もご覧ください!

というわけで本日は、

インディペンデント系映画のパイオニアとして知られる伝説的な映画監督

ジョン・カサヴェテス

彼は実は、

ギリシャ系アメリカ人だったのです!

という話題でした!

カサヴェテス監督は現在のインディペンデント系映画の潮流を作った人でもあり、ギリシャの芸術と文化の力が実は現在の映画文化を支えているのですね!

彼が残した映画作品も素晴らしいものばかりで、現在も高い評価を受けている名作ぞろい。

時間がある時に、ぜひ一度まとめてゆっくりご覧になってみてくださいね!




(本ページの情報は2021年1月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。)

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