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星座のギリシャ神話

七夕と天の川とギリシャ神話のお話

どうも! イレーネです!

本日は、七夕!

年に一度だけ、織り姫と彦星が天の川を超えて再会できる日です!

というわけで本日は、七夕と天の川とギリシャ神話のお話、ご紹介します!

願い事を飾り付ける合間に、読んでいっていただけると嬉しいです。

七夕の星はどんな星?

ということで、本日は七夕です!

この七夕の星たちは、

織り姫と彦星、って名前で私たちはおなじみなんですけど、

どんな星座のどんな星々かご存知ですか?

それではまずは、

織り姫の星!

これは、

こと座のベガ

のことです。

ベガはこと座のアルファ星。

地球からは26光年離れた星で、光度は0.1等。

これは全天第4位!

「夏の夜の女王」とも呼ばれる星です。

でも実は「ベガ」という名前はアラビア語で「落下するワシ」という意味で、織り姫のイメージとはずいぶん違いますね〜

このベガの星座・こと座は、ギリシャ神話では

吟唱詩人でリュラ(古代ギリシャの琴)の名手のオルフェウスのリュラ

を表していると考えられています!

伝説の詩人・オルフェウスは、死んでしまった妻を死者の国に迎えに行った、という悲しい神話も残されているんですよ。

そんなオルフェウスの楽器を表す星座がこと座なのです。

*オルフェウスのギリシャ神話について詳しくは、こちらの記事をどうぞ!

*こと座のギリシャ神話について詳しくは、こちらの記事もどうぞ!

そしてこの「こと座」のベガは

「夏の大三角形」

の一つでもあって、

もう一つは

はくちょう座のアルファ星 デネブ

そしてもう一つは、

七夕のもう一つの星・彦星として知られる

わし座のアルファ星 アルタイル!

この名前はアラビア語で「空飛ぶワシ」という意味です。

一等星のうち第11位の輝きを誇っています。

地球からは16光年離れているので、織り姫と彦星って、地球から見るよりもかなり離れているんですね!

ギリシャ神話では、このわし座の「わし」は、

ゼウス神の遣いのワシが天に上げられた姿

と考えられています!

あるいは、ゼウス神自身がワシの姿に変身して、美少年ガニュメデスをさらっていった、という話もあります。

それくらい、ゼウスとワシは切り離せないものなのですが、その姿を表す星座の一等星が、このアルタイルなのです!

*ギリシャ神話の最高神・ゼウスについて詳しくは、こちらの記事もどうぞ!

ということで、私たちにとっては七夕の織り姫と彦星の星たちは、

ギリシャ神話の星座の中だとずいぶん違ったイメージになってしまいますが、

それくらい、いろんな文化の人たちの想像力をかきたてるような、夏の空の中でも強烈な存在感を持つ星たちなんですよね!

天の川はヘラの?

そして、七夕といえば、

織り姫と彦星という恋人同士が、年に一度だけ、二人を隔てている

天の川

を渡って再会できる、という日でもありますね。

この「天の川」は、地球から見ると、星々の光が固まって川のように見えるわけですが、

実際はこの天の川は「天の川銀河」で、私たちの太陽系はこの銀河に所属しているのです。

ですから、私たちはその銀河の渦巻き状の中にいるので、私たちから見ると天の星の帯のように見えるのですが、

この銀河の外側にいれば、渦巻き状に見えるはずなのですね。

私たちは自分の銀河の渦巻きを横から見ているのか、と思うと、この天の川にも親近感が持てそうです!

この巨大な天の川に比べたら、私たちの地球はすごくちっぽけだな、と思うと、宇宙の壮大さを実感することもできますね!

さて、この私たちの太陽系が所属する「天の川」ですが、

英語では

「ミルキー・ウェイ(milky way)」

と呼ばれています。

なぜ「ミルクの道」なのかというと、ギリシャ神話では、この「天の川」は、女神ヘラの母乳が流れた跡だと考えられていたからなんですね。

どうして女神ヘラのお乳が流れ出したのかというと・・・

ギリシャ神話の最高神・ゼウスは、人間の女性アルクメネとの間に、のちに英雄に成長するヘラクレスという子を授かりました。

しかし、人間との間に生まれたヘラクレスは、このままでは人間としていずれ死を迎えることになります。

ゼウスはこの息子を神々と同じく不死身にしようとして、妻である女神ヘラの乳をこっそり飲ませてやろうとするのです。

ギリシャ神話では、神々の食べ物や飲み物を口にすると、同じく不死になれると考えられていたのですね。

そうしてヘラが眠っているすきにヘラクレスにお乳を飲ませようとしましたが、目を覚ましたヘラが驚いて赤ん坊を払いのけました。

その時に、胸からお乳が流れ出して、それが天の川になった、ということなんですね。

あれがミルクの流れた跡に見えたなんて、古代ギリシャの人たちの想像力も、すごいな〜

「銀河」の語源はギリシャ語!

さて、そんな織り姫と彦星を引き裂いている

「天の川」=ミルキーウェイ

ですが、実は英語で

galaxy (銀河)

とは、ギリシャ語で「ミルキーウェイ」が語源になっているんです。

元々は、

γαλαξίας (ガラクシアス)

という言葉で、意味としては、

γάλα (ミルク)

と、

κύκλος (輪)

が合わさって「ミルクの輪」、要するに、天に流れる天の川のこと。

これを取って、英語では銀河のことを galaxy と呼ぶのですね。

今では、スマホの名前としての方がおなじみかもしれませんが、

私たちは知らず知らずに、ギリシャ語でその名前を呼んでいたんですね!!

これから夜空の天の川を見上げる時には、そんなギリシャ語の由来も思い出してあげてくださいね!

七夕も見る目が変わる?

ということで本日は、7月7日の

七夕!

年に一度だけ、織り姫と彦星が天の川を超えて再開できる日にちなんで、

七夕と天の川とギリシャ神話のお話をご紹介しました!

私たちにおなじみの織り姫と彦星の星も、文化が変わるとずいぶん違う物語が結び付けられていましたが、

夏の夜空を明るく照らす星たちには、古代ギリシャの人たちも想像力を掻き立てられていたのですね!

次に七夕の星を夜空に見上げる時には、ちょっと違った目で見ることができるかもしれません?

そして天の川も、ヘラのミルクと思うとまた違った輝きに見えるかも!

ぜひ、そんなお話も思い出してあげてくださいね!

*この記事に興味を持った方は、こちらの記事も合わせてどうぞ!

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