こんにちは、イレーネです。
本日は、
「マシーン」(機械)
という言葉について。
もうすっかり日本に定着した言葉ですが、実はこれも
ギリシャ語起源の言葉
なんですよね〜
というお話をご紹介!
ギリシャ語の「メーカネー」から
この、日本でもすっかりおなじみになっている言葉
「マシーン」
とは、
もともとギリシャ語の
「メーカネー」(μηχανή)
という言葉に由来します。
元々の意味は、現代の私たちが使っている意味と全く同じ
「機械」
劇場で使われていた、上方から神様を吊るすための機械も指していたんです。
だから、今の日本語で「マシーン」という言葉は、全く変わらずに使われているという不思議!!
時代を超えて、はるか海を越えて、現代の私たちのところまでたどり着いた言葉
それが
「マシーン」
すごい長旅をしてきた言葉だったんですね〜
ラテン語から英語に伝わって
さて、このギリシャ語の
「メーカネー」(μηχανή)
は、その後、
ローマ人の使った言葉のラテン語で
「マーキナー」(machina)
に受け継がれます。
これもまた意味は全く同じ「機械」
そのまんま、ギリシャ語の「メーカネー」(μηχανή)を引き継いだんですね!
ギリシャ悲劇の舞台装置?!
さて、そうして、ローマで
「マーキナー」(machina)
に引き継がれたわけですが、このラテン語で、現在も使われている
「デウス・エクス・マーキナー」
という表現があります。
これ、文学史の授業をとったことがある方なら知ってるかもしれませんが、
ギリシャ悲劇で、散々陰惨な劇が展開した後に、突然舞台上から登場して、全部オッケーに話を解決してくれる神様が登場する設定のこと。
舞台の上には実際にそういう大掛かりな機械を設置して、派手に神様が上空から舞台に降り立ったらしいですよ。
そういうふうに、機械に吊り下げられて登場したので、
「機械仕掛けの神」という意味の
「デウス・エクス・マーキナー」
と呼ばれるようになりました。
これは、もともとはギリシャ語の
「アポ・メーカネース・テオス(ἀπό μηχανῆς θεός)」(機械から登場する神)
の翻訳ということです。
今はラテン語の方がよく使われるようになってしまいましたがね!
ちなみに、現代劇だと、こういうふうに「最後に神様が登場してなんとなく丸く収まる」式のエンディングは、かなりブーイングだと思うんですが、
古代ギリシャの人たちは気にしないでそんなお話を楽しんでたみたいだから不思議です?!
映画のタイトルにも!
さて、そうやって、
「機械仕掛けの神」という意味の
「デウス・エクス・マーキナー」
という演劇の手法が古代ギリシャの時代からあったのですが、
なんとこの言葉をタイトルにした映画も公開されました!
それが
映画「エクス・マキナ」
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これをギリシャ語に直すと、
「アポ・メーカネース(ἀπό μηχανῆς)」
ですね。
「神」の部分が抜けて、「機械仕掛け」だけが残ったタイトルですが、
これがなぜかというと、この映画は、AIロボットがテーマ。
人間の姿をしたロボットで、AIを搭載しているので限りなく人間みたい
でも、ロボットはロボットなので
「機械仕掛け」
ということなんですよね〜
まるで人間みたいな機械仕掛けのロボット、って果たして神なのか? 人間か? それとも単なるプログラムミス?!
と色々面白いテーマだったので、気になった方はぜひ一度見てみてくださいね!
すっかり浸透した「マシーン」
というわけで
今の日本では、
「マシーン」
と言えば、もう日本語と言っても構わないくらい、浸透しましたよね。
ちょっと懐かしいですが、こんな曲もありましたっけ。
「LOVEマシーン」
そして、イギリスで人気の音楽ユニットは
フローレンス・アンド・ザ・マシーン
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って、頭に浮かびますが、
なんといっても、
ジェイムズ・ブラウンの「セックス・マシーン」でしょ!
今見ても、オニかっこいいですね!
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そしてやっぱり、
SF映画と言えば、王道はやっぱり
「タイム・マシーン」!!
かの有名な
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も、タイム・マシーンのお話ですよね。
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そして、イギリスの人気長寿ドラマ
「ドクター・フー」
だって、タイムマシーンが登場しますよ!
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いや〜、私たちの身の回りって、
「マシーン」だらけですね!
それくらい、日本人でも知らない人はいない言葉
「マシーン」!!
これも、ギリシャ語なんだよ〜
ってぜひ多くの人に知って欲しいですね!
これからも「マシーン」を使い続けます?!
というわけで本日は、
「マシーン」(機械)
という言葉が、実はこれも
ギリシャ語起源の言葉
だったんです!
というお話をご紹介しました!
あまりにも身近な言葉すぎて、まさかギリシャ語だったとは気がつかなかった! 方も多いと思います。
ぜひ、次回この言葉を使う時には、「あ〜これギリシャ語だったんだっけ・・・」って思い出してあげてくださいね!
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