こんばんは、イレーネです。
九州・熊本を襲った巨大地震
あまりの規模に、言葉もありません・・・
被災された方達、犠牲者の方達に心よりお悔やみ申し上げます
地震国日本では、いつ起きてもおかしくないとはいえ、
突然これほどの規模の災害に襲われるとは・・・
地震というものの恐ろしさを身にしみて感じています。
実はギリシャも地震が多い地震国です。
本日は
ギリシャ語で「地震」
という言葉をご紹介して、
人類共通の脅威である地震について、
もう一度考えてみる機会にしたいと思います。
ギリシャ語で「地震」は「シズモス」
日本同様、古代から地震の被害に遭ってきた
地震国・ギリシャ
当然ながら、ギリシャ語でも「地震」を表す言葉があります。
ギリシャ語で「地震」
は
「シズモス」(σεισμός)
と言います。
直訳では「揺れ」ですが、大地の揺れはつまり「地震」ですね。
今回の日本の地震も、ギリシャで大きく報じられているようです。
ギリシャ語のニュースサイトでも、今回の地震は報じられていました。
この記事の見出し
「Σεισμός 7 Ρίχτερ στην Ιαπωνία」
は、
「日本でマグニチュード7の地震」
という意味です。
ギリシャ語のニュースの映像でも、今回の「シズモス」について報じています。
ギリシャも地震国ですから、
今回のニュースは他人事とも思えない気持ちで見ていたのではないでしょうか。
「シズモス」は古代から
さて、本日ご紹介している
ギリシャ語で「地震」
を表す
「シズモス」
という言葉ですが、
古代から同じ言葉を使っています。
古代だと発音が
「セイスモス」
になりますが。
「歴史の父」ヘロドトスも、「地震」=「セイスモス」について書いているところがあります。
テッサリアの住民自身の言うところでは、ペネイオス(川)の流れているかの峡谷は、神ポセイドンの作られたものであるというが、もっともな言い分である。というのは地震を起こすのがポセイドンで、地震による亀裂をこの神の仕業であると信ずる者ならば、かの峡谷を見れば当然ポセイドンが作られたものであるというはずで、私の見るところ、かの山間の亀裂は地震の結果生じたものに相違ないのである。
(ヘロドトス『歴史』(松平千秋訳) 7.129より)
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ということで、
山間にある亀裂が
地震で断層がずれて生まれたものだ
ということを、ヘロドトスはわかっていたんですね。
つまり、そんな風に、
ヘロドトスの時代でも断層と地震について知っていたんだなあ
と感慨深いものがあります。
日本でも、各地に断層があって地震に警戒が呼びかけられていますが、改めて自分の住んでいる地域の断層について知っておきたいですね!
英語もギリシャ語から!
さて、そしてこの
ギリシャ語で「地震」
を表す
「シズモス」
という言葉は、そのまま英語に受け継がれて、
英語で
「サイズム」 (seism) = 地震
という言葉になりました。
英語の「地震」というと「アースクエイク」という言葉の方が日本ではよく知られていますが、
このギリシャ語語源の言葉も使われていますよ!
seismic は 「地震の」
seismism は 「地震活動」
seismology は 「地震学」
というように、いろんな言葉で使われています!
ニュース記事などではよく見かけますので、よかったら探してみてくださいね〜!
引き続き警戒を!
というわけで、本日は
古代ギリシャの時代から人類を苦しめてきた地震についてでした。
この後も、九州では大規模な余震が起こる可能性があるということで、
被災地の方達が無事に安全を確保されることを祈っています。
今や地球全体がプレートの活動期に入った、と見る向きもあるようですので、
九州以外の地域の方達も、どうぞ十分安全に配慮してお過ごしください!
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