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ギリシャ神話

古代ギリシャのアトランティス伝説!地震で消えた島?

古代ギリシャから伝わる

アトランティス伝説

をご存じですか?

日本でも多くの人たちが聞いたことがあるかと思いますが、

アトランティス

というのは、地中海沖にあったという島で

地震によって沈んで消えていった

という伝説が、古代から伝えられています。

そんな海中に消えていった島は、本当にあったのでしょうか?

アトランティスはどこにあったか?

というわけで、多くの方達が一度は耳にしたことがあるかもしれない言葉

アトランティス

これは古代ギリシャから語り継がれている伝説上の島の名前です。

現在、アトランティスについての最も古い記述は、

哲学者プラトンが

『ティマイオス』

という本で書き残しているものです。

その中でプラトンは、アトランティスとは

「ヘラクレスの柱」と呼ばれたジブラルタル海峡

その先にあった島のことである

と述べています。

ジブラルタル海峡とはスペインの南端と、北アフリカの北端を隔てる海峡。

この先にあった「アトランティス」という島はとっても大きくて、

リビュアとアジアを合わせたよりも大きなものだった、ということですので、

島というよりはもはや大陸

ですね!

このアトランティス島には、強力な王侯集権勢力があり、

本島以外にも多くの島々と、大陸にも幾つかの地域を支配下に収めていました。

そしてそれは、ジブラルタル海峡を超えて、ギリシャ側に近い地中海側、

アフリカ大陸側ではリビュアとエジプトの国境のあたりまで、

そしてヨーロッパ大陸側では、イタリア北西部までを支配下に治めていた、

ということですので、

ギリシャにとっても大変な脅威であった強大な国家、ということがわかります。

アトランティスはそれほどの権勢を誇った島だったのです!

消えたアトランティス

しかし・・・

このように栄えたアトランティスは

ある日忽然と姿を消してしまいます!

プラトンの述べるところによれば、

異常な大地震と大洪水が度重なって起こり

アトランティス島は海中に没して姿を消してしまった

ということです。

そしてプラトンの時代でも、ジブラルタル海峡を超えた外洋は、

島の沈没してできた地帯が浅瀬となって泥土がたまっていて、

船の航海ができない、と語られています。

(プラトン『ティマイオス』24E~)

この後、プラトンは、

未完に終わった『クリティアス』の中でも再び、

アトランティスの町の様子の伝承を詳しく書いています。

ですので、とてもこの失われた島に興味があったようですね。

ある日忽然と消えた、という伝承のこの島は、

古代から人々の関心を引きつけていたようです。

日本もギリシャと同じように、地震多発地帯で島国ですから、

このようにある日、地震と洪水で島が消えてしまった、

と聞くと、心穏やかではいられませんね・・・

ある日突然、日本列島が海に沈んで消えてしまう、なんて、絶対にあっては欲しくないですけど・・・

アトランティスは本当に実在したのか?

さて、このように伝えられている伝説で有名な島ですが、こで気になるのは

このアトランティスは、本当に存在したのか?

ということなんですけど・・・

現在までのところ、その島の痕跡が確認されたことは無いので

完全に伝説上のもの

だと考えられています。

一応、可能性としては、

サントリーニ島のことではないか?

という説もあるらしいです。

サントリーニ島では青銅器時代に火山の爆発が起きていて、

島の大部分が海に沈んだ、と考えられています。

ですので、プラトンの書き残したアトランティス伝説は、

実はこのサントリーニ島の爆発のことを指しているのではないか、とも言われています。

サントリーニ島の地図を見ると、確かに真ん中がまるーく沈んでいてカルデラ状になっていることがわかりますよね!

でも、ジブラルタル海峡を超えた外洋とプラトンは書いていますので、

エーゲ海にあるサントリーニ島と間違えるはずもなさそうだし、違うんじゃないかな?

とはいえ今でもこれは謎のままです。

しかし、最近は水中考古学も飛躍的に発展していますから、

いずれここら辺の海底で、「消えたアトランティス」が発見される日もくるかもしれません?!

そんなニュースが世界に流れるかと思うと、ワクワクしますね!

アトランティス伝説から学ぶこと

このように、現在でも実在したかどうかは分からない、謎に包まれた伝説の大陸

アトランティス

地震と洪水で沈んだ、という伝説が伝わっているのには、

やはり地中海一帯で古代から多発していた

地震とそれによる津波の被害が影響を与えているのではないでしょうか?

アトランティスほどの規模ではないものの、

古代ギリシャでは、ヘリケという都市が地震と津波に襲われ海底に消えてしまった、という災害は実際に起こっています。

今日本人にも人気の観光地であるサントリーニ島も、

島の半分以上が沈下して現在の姿となっているわけですよね。

で、ふと我が日本を振り返ってみると・・・

日本も火山帯の上にある島ですし、プレートの潜り込み等の巡り合わせによっては、この伝説のような大惨事が起きないとも限りません。

東日本大震災も含めて、こう言った大災害から学ぶことは、多いはずです。

これほど科学の進んだ現代の日本でも、災害の前にはなすすべがありません。

できるだけ、日頃から災害を想定して、

非常時の避難経路の確保、建物の補強、火山活動の監視、緊急救助の方法など、

やっておくことは山ほどあります。

こうした古代ギリシャの過去の大災害についての伝説も、人類が経験した記憶として、今後に役立ていって欲しいですね!

*古代ギリシャの都市ヘリケの災害については、こちらの記事もご参照下さい!

>> ギリシャの古代都市ヘリケを襲った地震と津波

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