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ギリシャ神話

[ギリシャ神話]アリアドネは尽くして捨てられた女?

2018/02/24

先日、テセウスのミノタウロス退治についてご紹介しましたので、

本日は改めて、

テセウスのミノタウロス退治を助けた女性

アリアドネ

をご紹介したいと思います。

「アリアドネの糸」というのは、

このアリアドネという女性がテセウスを救うために与えた糸で、

正しい道への道しるべ、というような意味で現在使われていますが、

その語源となったアリアドネの神話について、ご紹介しますよ!

moritz320 / Pixabay

アリアドネはクレタ島の王女

さて、本日お話しするギリシャ神話に登場する女性

アリアドネは、

クレタ島のミノス王と、その妻パシパエの間に生まれました。

(*長母音を表記すると「アリアドネー」ですが、以下長母音表記は全て省略します)

つまり、クレタ島の王女ということです。

クレタ島はギリシャの南端、地中海の真ん中に浮かぶ島。

このクレタ島は、クレタ文明(ミノア文明)で知られるように、

ギリシャの中でもいち早く文明が花開き、

豪華絢爛な王宮が築かれていたことが、発掘から分かっています。

一番有名なのは、クノッソス宮殿ですね。

世界遺産にもなっているクノッソス宮殿の遺跡は、壮大で見応え十分!

古代にこれだけの豪華絢爛な宮殿があったなんて、驚かされますよ!

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bigfoot / Pixabay

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神話の中のミノス王も、このような巨大な宮殿に住み、

権勢を誇っていたと考えられていたのかもしれません。

こんな豪華な宮殿で王女として暮らしていたのが、アリアドネだったのかも?

そうすると、まあ、ケタ違いのお嬢様だった、ということは分かりますね!

まあ、お嬢様というか、本物の王女様ですからね!

ミノタウロスとラビュリントス(迷宮)

さて、このクレタ島のミノス王とその妻パシパエには、秘密がありました。

ミノス王は、王様の地位について、増長してよくない行いが目立ったため、

ポセイドン神が、罰として

その妻パシパエが牡牛に恋をしてしまうように仕向けてしまいました!

そうして、妻パシパエはその牛との間に

半分が人間で、半分が牛という怪物・ミノタウロス

を産み落としたのです。

その恐ろしい怪物をミノス王は恐れて、

名工ダイダロスに頼んで、壮大な迷宮ラビュリントスを作らせ、

その中にミノタウロスを閉じ込めました。

ちなみに、クレタ島で、先ほどご紹介したクノッソス宮殿が発掘された時、

その複雑な宮殿の構造から、

これこそが神話のラビュリントスだったのでは

という説も出ましたが、これを裏付ける確固とした証拠はまだありません・・・

でも、そうだったとしたら、すごく面白いですよね!

そうか、この宮殿の中に、本当にミノタウロスがいたのか・・・?

複雑なクノッソス宮殿の平面図

テセウスのミノタウロス退治

そんな中、

英雄テセウスが、このクレタ島のラビュリントスへとやってきます。

実は、英雄テセウスの故郷アテナイは、クレタのミノス王に戦争で負けており、

毎年少年少女を7人ずつ、ミノタウロスへの捧げ物として送らねばならなかったのです。

要するに、人身御供ですね。

アテナイの王子であるテセウスは、この悪習を止めさせるため、

ラビュリントスの中にいるミノタウロスを退治しようとしていたのです。

しかし、複雑なラビュリントスは、一度入ったら二度と出てくることはできません。

いくらテセウスが屈強で、ミノタウロスを倒すことができても、

生きてラビュリントスを脱出し、故郷に帰ることは不可能に近いことと思われていました。

アリアドネの糸

そんな苦境のテセウスを救ったのが、アリアドネです。

アテナイからやってきた美青年・テセウスに恋したアリアドネは、

妻にしてもらう約束で、ラビュリントス脱出のための秘策を授けます。

それが、「アリアドネの糸」

アリアドネはテセウスがラビュリントスに入る前に、一つの糸玉を渡してやりました。

その糸玉から糸を垂らしながらラビュリントスの中に入り、

ミノタウロスを退治した後は、その糸をたどってくれば、

再び外に出ることができるのです。

このアリアドネの助けを得て、

無事にテセウスはミノタウロス退治を成功させ、

糸をたどってラビュリントスの中から脱出することができました。

しかし、冷静に考えてみると、

アリアドネにとってミノタウロスは、父親違いの兄弟になるわけですから、

その殺害を助けてやるって、ちょっと皮肉ですけれどもね・・・

父親のミノス王、そして兄弟のミノタウロスにとっては、大変な裏切り行為です!

まあそれくらい、アリアドネはテセウスに恋してしまっていたのでしょうね・・・

*テセウスのミノタウロス退治については、こちらの記事も合わせてどうぞ!

[ギリシャ神話]ミノタウロス退治について

アリアドネの恋の行方

そんなふうにして、

「アリアドネの糸」によって、恋したテセウスに尽くしてやったアリアドネですが、

ミノタウロス退治後については様々な伝承があり、

その後どうなったのかはっきりとはわかりません。

テセウスがアテナイに帰る船に一緒に乗り、

ナクソス島まで一緒に行ったらしいのですが、

そこでテセウスに置き去りにされた、という説もありますし、

アルテミスに殺されてしまったとか、

あるいはディオニュオス神に愛されて、妻となった、とも語られています。

一体どれが本当なのか、確かなことはもはや分かりませんが、

はっきりしていることは、

アリアドネがテセウスの妻になった、という神話がないことです。

エッ? 妻にしてもらう約束で「アリアドネの糸」で助けてやったのに、どういうこと?

つまり、

結局アリアドネの恋は実らなかったんですね。

せっかく、親兄弟を裏切ってまでテセウスを救ってやったのに、

その恋は成就しなかったなんて、かわいそう〜

テセウスにとっては、ミノタウロスを退治することが大事で、アリアドネのことなんてそんなに気にかけていなかったのかも・・・

まあつまり、アリアドネの神話が語っているのは、

盲目なくらい恋しても尽くしすぎはダメよ

ってことかしらね〜

結局、尽くした後に捨てられちゃったら、目も当てられませんからね!?

な〜んてね?

ま、いろんな人が、いろんな思うところがある神話だと思いますが・・・

やっぱり自分を犠牲にしてもいいことないよね〜

っていうことで、

以上、「アリアドネの糸」で有名なアリアドネのお話でした!!

*この記事に興味がある方はこちらもどうぞ!

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