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ギリシャ神話

ギリシャ神話の「チャンスの神様」?!カイロスってどんな神様なの?

日本でも多くの方たちが

「チャンスの神様には前髪しかない」

という格言みたいなものを聞いたことがあると思います。

チャンスを掴む機会は一瞬しかないからその時掴まないと後から取り戻すことはできない、っていうような意味ですよね。

実はこの言葉は

ギリシャ神話の「カイロス」という神様がその由来

となっているのですが、どんな神様かご存知ですか?

日本でもおなじみの「チャンスの神様」について、ここで簡単にご紹介しますね!

ギリシャ神話の「チャンスの神様」!カイロスってどんな神様!?

というわけで、

「チャンスの神様」

について!

誰でも一度は聞いたことがあると思われる

「チャンスの神様には前髪しかない」

という言葉。

絶好のチャンスが巡ってきた時に掴まないと、後から取り戻そうとしても絶対取り返せない、

というような意味で使われていますよね。

実はこの言葉の由来になったのが、

ギリシャ神話に登場する「カイロス」という神様!

ギリシャ語では Καιρός (カイロス)と書きます。

このギリシャ語の意味はいろいろあるんですが、

時間に関してよく使われて、

「特定の時間」「季節」「機会(チャンス)」「期間」

というふうに、ある特定の時間・期間を示すのに使われていました。

この言葉が神格化されたのが

「カイロス」という神様

というわけなんですね。

ギリシャ神話ではこんなふうに「季節」とか「青春」とか「正義」とかが神格化された神様たちが登場しますが、

こういう神様たちにはほとんど物語としての神話はありません。

ですので、この「カイロス」にも、特定の神話はありません。

そんなわけでこの神様について伝えられている逸話は少ないのですが、

紀元前5世紀に活躍したキオス島出身の悲劇作家・イオンによると、

最高神ゼウスの一番年下の息子だということです。

そして、ゼウスの聖地オリンピアにはカイロス神の祭壇があって、祭礼が行われていたようですよ。

美術作品の中の「カイロス」の前髪!

ということで、ギリシャ神話に登場するこの

「カイロス」という神様

神話と呼べるようなエピソードが実がほとんどないのですが、

どうして

「チャンスの神様には前髪しかない」

っていうような格言が伝えられているのでしょう?

実は、これのもととなったのが、

紀元前4世紀に活躍したシキュオン出身の大彫刻家

リュシッポス

の彫刻だということです。

リュシッポスはブロンズ像専門の彫刻家で、神々や英雄の像などを多く作ったと伝えられています。

かのアレクサンダー大王の彫像も制作を任されたというから、当時の超大物彫刻家ですね!

残念ながら彼のブロンズ彫刻は現在は失われてしまっているのですが、その複製作品は多く残されています。

リュシッポス作『弓を張るエロス』のローマ期複製(ローマ、カピトリーノ美術館蔵)By:Tetraktys

さて、そんな当時の大彫刻家・リュシッポスが、この

「カイロス」

という神様のブロンズ像を作っていたのです。

そのブロンズ像も現在は失われてしまって、私たちは見ることはできないのですが、

ポセイディッポスというエピグラム詩人がその彫像について書き残しています。

彼によると、このリュシッポスの作った「カイロス」の像は、

歳のころは少年期から青年期の間で、カミソリと秤を持っていて、

つま先立ちになって走り出そうとしているポーズを取って、足元には翼がある。

前髪は顔にかかっているが、後ろははげている。

「機会」(チャンス)というのは、近づいてくる時にはつかめるが、通り過ぎてしまったらもうつかむことができない、ということを表しているのだ、

ということなんですね!

なるほど、つまりはそういう「機会」(チャンス)の神様の性質を、変な髪型(失礼!)で表現していたのです!

そしてこのリュシッポス作の「カイロス像」がこの後の美術作品に大きな影響を与えて、多く作られるようになったそうなのです。

そんなわけで、後のヨーロッパの美術作品には、長い前髪で、後ろの頭ははげている「カイロス」の姿が多く描かれるようになりました。

フランチェスコ・サルヴィアーティ「カイロス」(1552-1554頃)

しかし、ほとんど神話の残っていない神様の像を作るときに彫刻家が工夫を凝らした髪型の表現が、

そのまま「逸話」みたいに語り伝えられるようになったなんて、面白いですね!

このリュシッポス作の「カイロス像」の実物を見ることがもうできないなんて、残念!

いつか、奇跡的にどこかから発掘されて見つかるといいんですけどね!

ギリシャ神話の「チャンスの神様」カイロスの前髪をつかもう!

ということで、

日本でも多くの方たちにおなじみの、

「チャンスの神様には前髪しかない」

という格言の由来になった

ギリシャ神話の「カイロス」という神様

についてご紹介しました!

ほとんど神話のなかった神様だけど、彫刻で有名になった、って意外といえば意外?!

でも、チャンスを掴むのは一瞬しかなくて、後から捕まえようとしてももうできない、って本当にその通りですよね!

チャンスがやってきたときに、「えいっ!」って掴まないと、もう永遠に消えてしまう、ってそういう経験、誰もがしたことあると思うんです。

古代ギリシャの時代から、それはずっと変わっていなかったんだ、と思うと、それだけの普遍的な真理なんだろうな、という気がします。

ですから、常日頃からこのギリシャ神話の「チャンスの神様」について肝に銘じておいて、

何か絶好のチャンスが訪れた時には、「えいや〜!!」って捕まえたいですね!!

その時にこの神様の髪型が変なことに怯んじゃ、ダメですよ〜!

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