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映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は英雄神話だった!

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昨日地上波初放送となった

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

私は動画配信で、ノーカット版で観ました!

そうしたら、これ・・・

完全に英雄神話じゃないですか!

ギリシャ神話にも通じる、神話的な荒廃した世界・・・

英雄神話としてのこの映画のストーリー、解説いたします!

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』とは?

というわけで、なんと実は英雄神話だった

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

まずは簡単に、この映画についてご紹介しておきますね!

この映画は2015年公開のオーストラリア・アメリカ合作映画

トム・ハーディ が主人公のマックス

そして

シャーリーズ・セロンがフュリオサ大隊長

を演じているという、二大スターの競演!

そして若手イケメン俳優のニコラス・ホルトがウォー・ボーイズの一人ニュークスとして出演しています。

人気シリーズ『マッドマックス』の27年ぶりに作られた4作目でもあり、もともとのファンが多いこともあって

この映画は公開されると各国で大ヒット。

映画としても高く評価され、アカデミー賞でも最多6部門を受賞!

アクション映画としては異例とも言える大成功を収めているのです!

自分も今回初めて観たのですが、あー、なんでこれまで観てなかったんだろう? と後悔するくらい、ノンストップの圧倒的な120分!

一瞬も観客を飽きさせることなく、トップスピードのままグイグイ全編押しまくられました!!

映像もどうやって撮ったんだろう? って驚くほどの超絶アクションの連続!

そして幻想的とも言える荒廃した世界観!

いや、これはすごい映画だ・・・もう一回観なくっちゃ!

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のあらすじ

では、この映画のあらすじも簡単にご紹介!

舞台は核戦争の後の荒廃した世界。

核に汚染された地表で、生き延びた人間たちが暴力と略奪で生存競争を繰り広げています。

元警官だったマックス (トム・ハーディ)は、一人で荒野を放浪していたところ、

オアシスの独裁者「イモータン・ジョー」の手下である「ウォー・ボーイズ」と呼ばれる男たちに誘拐され、

血を提供する「血液袋」として幽閉されることになってしまいます。

そんなある日、イモータン・ジョーの手下の

フュリオサ大隊長(シャーリーズ・セロン)は、ガソリンを手に入れるため、「ウォー・ボーイズ」たちを引き連れ「ガスタウン」まで取引に出かけます。

しかし、フュリオサ大隊長の本当の目的は・・・

ジョーの子供を産むために監禁されていた5人の妻たちとともに、生まれ故郷の「緑の地」へ逃走することだったのです!

途中でフュリオサ大隊長の謀反に気が付いたイモータン・ジョーは、急いで「ウォー・ボーイズ」たちと追跡に!

その一人ニュークス(ニコラス・ホルト)は、すでに死期の近い状態でしたが、「血液袋」のマックスを一緒に連れて、追跡に加わります!

フュリオサと5人の妻たちは、無事に「緑の地」へたどり着けるのか・・・

というお話!

フュリオサ大隊長と手を組んだマックスと、イモータン・ジョーたちの手に汗を握る追跡劇に、時間を忘れて夢中になってしまう映画です!

フュリオサの英雄神話!

さて、このあらすじだけでは分かりにくいですが、

映画を通してストーリーを見ると、あ、と気づいたことが!

「あ、これ、英雄神話じゃん!」

と思って、wikipediaも見ると、確かにちゃんとこれが「英雄神話」をテーマにした作品だと書いてありました!

おわ〜、これも、「英雄神話」に基づいて作られていたのね!

具体的にどういうストーリーが「英雄神話」なのかというと・・・

1) 出発

2) イニシエーション (通過儀礼)

3) 帰還

という三つの主なパートに別れているのが特徴です。

この映画では、フュリオサのストーリーが「英雄神話」に当たります。

以下はちょっと全体のストーリーのネタバレにもなっちゃうので、映画を観た人だけが読んでね!

この映画のストーリーを「英雄神話」に当てはめてみると・・・

1)出発 フュリオサは故郷の「緑の地」から、イモータン・ジョーの勢力に連れ去られる。

2)イニシエーション 「イモータン・ジョー」の本拠地「シタデル」で、厳しい訓練をへて、高い戦闘能力を持った「大隊長」まで出世する。

3)帰還 高い戦闘能力を持って故郷の「緑の地」へ帰還する。そこで故郷の人たちと協力し、「イモータン・ジョー」の独裁国家を倒す。

という、「英雄神話」のパターンを見事になぞっているのです!

ですから、自然と同じく「英雄神話」の映画の代表作『スター・ウォーズ』にも似てるね!

1) ルークは叔父と叔母を帝国軍に殺され、故郷を離れる

2) オビ=ワン・ケノービの指導のもと、高い戦闘能力を持ったジェダイの騎士になる

3) 反乱軍の仲間と協力し、帝国軍の本拠地「デス・スター」を倒す

というパターンになります!

ルークが立ち向かう帝国軍と、フュリオサが立ち向かうイモータン・ジョーの一味って、確かにどちらもナチスみたいな独裁体制で、二人が自由を求めて戦いを挑むところもそっくり!

要するに、ルークとフュリオサ大隊長が映画の中で辿った道筋はおんなじだった、というワケ!

これと同じ神話のパターンはギリシャ神話でも多くみられ、

英雄テセウスの神話も同じパターンを踏襲していますよ!

*英雄テセウスについて詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!

英雄テセウスって、どんな人?!

というわけで、こうして古代から受け継がれてきた英雄神話が、

大ヒット映画にもパターンとして取り入れられて使われているわけなのです。

私たちは知らず知らずに、同じパターンの違うバージョンのストーリーに夢中になるように遺伝子が記憶しているのか?!

大ヒット映画の陰には、英雄神話あり!ですね!

この映画でも、フュリオサ大隊長が苦しい試練をくぐり抜けて、真の英雄となる姿を、ぜひ見届けてあげてください!

ジョージ・ミラー監督はギリシャ系オーストラリア人!

さて、そんなギリシャ神話にも受け継がれてたような「英雄神話」のパターンを繰り返しているこの映画。

これを撮ったのが

ジョージ・ミラー監督

国籍はオーストラリアなのですが、

実は、ギリシャ系オーストラリア人でもあるのです!

ジョージ・ミラー監督本人は、オーストラリアのブリスベン生まれですが、

お父さんは ディミトリオス・カストリシオス・ミリオティス という名前で、ギリシャのキティラ島出身とのこと。

オーストラリアへ移民した時に、名前を英語風に「ミラー」と改名したのだそうです。

お母さんは、アンゲラ・バルソン で、現在トルコ領のアナトリア出身。

1923年のトルコとギリシャの住民交換により、トルコ領の生まれ故郷を追われて難民となり、オーストラリアへ移民したそうです。

こうして、ミラー監督はギリシャ系の両親のもと、新天地のオーストラリアで生まれ育ったということですね。

こんなミラー監督のギリシャ系としてのバックグラウンドが、この映画にどこまで反映されているか、ですが、

おそらくはギリシャ神話の英雄神話に小さい頃から慣れ親しんでいたはずですので、

この映画がギリシャ神話にも通じる世界観を持っているのは、決して偶然じゃないと思いますよ!!

ちなみに、共同で脚本を書いたのが、ニコ・ラサウリスさんで、やはりギリシャ系オーストラリア人の脚本家の方です。

どうですか、実はがっちりギリシャ系に固められていたこの映画、

まるでギリシャ神話のような映画になっている理由、分かっていただけましたか?!

映画のタイトルも神話がらみ

そして、ちなみにこの映画の原題は

「MAD MAX: Fury Road」

なんですが、

「Fury」というのは、ローマ神話の復讐の女神「フリアエ」に由来します!

そしてこれはギリシャ神話では「エリニュス」という復讐の女神たちを受け継いでいます。

長年イモータン・ジョーの暴虐に耐えかねていた女性たちが、復讐を果たす!

という映画なわけですが、タイトルの「Fury」もここら辺にからんでいると思われます。

また、主人公の「フュリオサ」ですが、ラテン語の「フュリオスス」が語源で、「忿怒」とか、「狂気」という意味になります。

で、もちろん「フリアエ」と同じ語源です。

というわけで、映画のタイトルとか主人公の名前からして、とっても神話がらみ、なんですよね!

ここら辺、ギリシャ神話などの基礎知識がないと意味が分からなくなってしまうから勿体無い!

ぜひ日本の皆さんにも知っておいてほしいなあ〜

シャーリーズ・セロンが神!

というわけで、制作側はがっちりギリシャ系の監督・脚本で、

英雄神話に基づいたストーリーになっている、神話がらみな映画なんですけれども!

この映画は古臭いばっかりじゃなくて、現代的な新しい取り組みも注目です!

何と言っても、主役が女性!

いや、主役はマックスもいるんですけど、今回の映画のメインとなるのは、やっぱりなんと言っても

シャーリーズ・セロンが演じるフュリオサ!!

彼女が無敵の戦闘能力を駆使して、苦しんでいる女性たちを救うために立ち上がる!

という

女性ヒーローの映画!

でもあるわけですね!

男性のトム・ハーディと、激しいアクションを繰り広げるシャーリーズ・セロンは、まるでギリシャ神話の戦闘の女神!

こうして、男性とわたりあえるアクション・ヒーローが女性だ! というのは、やっぱり21世紀ならでは!

これから、この映画を見て育つ女の子たちには、

英雄として成長していくフュリオサの姿をぜひ目に焼き付けておいてほしいですね!

とにかく、カッコイイ!!

シャーリーズ・セロンは頭も坊主にして、女性的なイメージはかなぐり捨てて撮影に臨んでいますが、

その姿は神々しいまでに美しいですぞ!

「ワンダーウーマン」はまだ女性的なビジュアルを残しているのに対して、

完全に「戦闘の神」となっているシャーリーズ・セロン演じるフュリオサにぜひご注目ください!

*「ワンダーウーマン」も面白いよ!

音楽や視覚効果もすごい!

そして、この映画のすごいところは、

音楽・音響もど迫力!

これ、すごいカッコいいのですよね〜

映画館のいい音響で聞きたかったな!

個人的に好きなのは、炎を吐いてるギターマンです!

戦争に音楽隊を連れて行って士気を高めているなんてこれも古代的ですが、

その姿は超現代!

そして、ビジュアルも一体どうやって撮ったのか? と

驚きのショットの連続!!

かなりスタントマンさんたちが頑張ってるらしいです!

というか、死人出てないよね?

と心配になるくらい、超絶アクションが立て続けで、信じられないような怒涛の映像の連続!

これは本当に、よく撮った!

良い子はくれぐれも、真似しちゃダメだよ!

フュリオサの「英雄神話」!ぜひもう一度見てね!

ということで本日は、

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

を見たら、

完全に英雄神話でびっくりした!

というお話でした!

ギリシャ神話にも通じる、神話的な荒廃した世界の中で、

苦しむ女性たちを助け、悪に立ち向かう英雄・フュリオサ!!

彼女が真の英雄となる姿を、ぜひ多くの方達にご覧いただきたい!

というか、一度見た方も、「え?英雄神話だったの?」って思う方も多いと思うので、

よかったらぜひ、「英雄神話のパターン」を頭に入れてからもう一度見てほしいです!

フュリオサが厳しい試練を乗り越えて、真の英雄となる物語だ!

ということに、納得していただけると思いますよ〜!

私もこれからもう一度見直します!

ぜひ皆さんも見てみてね!

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(本ページの情報は2020年9月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。)

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『鬼滅の刃』ついにハマった!鬼と戦う英雄神話だ〜!

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