ギリシャ神話に登場する伝説的な名工
ダイダロス
をご存知ですか?
その腕前は大変なもので、
怪物ミノタウロスを閉じ込めたという迷宮を作ったのもこのダイダロスということです。
しかし、あまりにもその腕前が優れていたために、
息子のイカロスとともに数奇な運命を辿ることになりました。
そんなギリシャ神話の「ダイダロス」について、簡単にご紹介しますので、
興味ある方はぜひ読んでいってくださいね!
ギリシャ神話のダイダロスは凄腕の名工!あの迷宮も作ったよ!
それでは
そんな伝説的な名工と言われる
ギリシャ神話のダイダロス
一体どんな人だったのか、簡単にご紹介していきますね!
あの有名な神話にも関わる迷宮を作ったということで、
実は重要な登場人物なのですよ!
並ぶ者なき名工ダイダロス!!
さて、ギリシャ神話に登場する
ダイダロス
その名前の意味はそのまま「巧みな工人」
並ぶ者なき名工として、名声を集めたという人なのです!
生まれはアテーナイ市で、そこで活躍していましたが、
ノコギリとロクロを発明した弟子を嫉妬して殺してしまう!
という罪を犯して、クレタ島のミノス王のもとへ逃れ、ミノス王に仕えたという事です。
意外と悪いことしてたんだな!ダイダロス!
クレタ島で迷宮「ラビュリントス」を作った!
さて、そうしてクレタ島に逃れた
名工ダイダロス
彼の腕を見込んで、クレタ島のミノス王は、
怪物ミノタウロスを閉じ込めておく
迷宮「ラビュリントス」
を作らせました!
このダイダロスが作った迷宮は、恐ろしく出来が良く、
一度入ったら二度と出てこられない、恐ろしい迷宮でした・・・
名工ダイダロス、とんでもないものを作り上げてしまったのです!
テセウスのミノタウロス退治!!
さて、このダイダロスが作った迷宮に
恐ろしい怪物ミノタウロスが閉じ込められていたのですが、
9年に一度、アテナイの少年少女が7人ずつ、ミノタウロスへの生贄に捧げられていました。
これを阻止するため、
がクレタ島に乗り込んできます!
迷宮に入り、怪物ミノタウロスを退治しようとするのですが、
その迷宮は一度入ったら、二度と出てくることはできない・・・
困ったテセウスを助けたのは、
クレタの王女アリアドネ
美青年のテセウスに恋したアリアドネは、彼に糸玉を渡して、
この糸を目印に垂らして行って、帰るときにはそれを辿って戻って来るように、と教えます。
こうしてテセウスは、見事ミノタウロスを倒し、
この糸を伝って無事に戻って来ることができたのです!!
そして実はこのとき、糸を使う知恵をアリアドネに教えたのは、
迷宮を作った名工ダイダロスだ、とも言われていますよ!
入ったら二度と出てこられない迷宮は、作った本人にしか破ることはできなかったのかもしれませんね!
*アリアドネの糸の神話について詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!
ダイダロスとイカロスの翼
さて、こうして、
怪物ミノタウロス退治に手を貸してしまった
名工ダイダロス!
当然ながら、ミノス王の怒りに触れ、
ダイダロスと息子のイカロスは、迷宮の中に閉じ込められてしまいます。
しかし、これで大人しく引き下がるダイダロスじゃない!!
名工ダイダロスは、自分と息子のために、空を飛ぶことができる翼を作り上げ、それを使って見事脱出!!
シチリア島を目指して、空を飛んで逃げていきます!
しかし、名工ダイダロスには、誤算がありました。
実は翼を作ったときに、羽をロウで止めていたので、熱に弱かったのです。
ロウはロウソクの原料ですから、そりゃ、熱すれば溶けるわけです!
それを知らずに、愛する息子イカロスは、空を高く飛んでしまい、太陽の熱で翼のロウが溶け始め・・・
あえなく、翼はバラバラになり、イカロスは海に落ちて死んでしまったということです。
なんてこった!!
っていうか、そんなことある訳ないだろ!!
と、飛行機の時代の私たちは思いますが、まあ古代ギリシャでは、さすがにそれは知らなかったのですね。
彼らの想像では、空高く飛ぶと、太陽の熱で熱かろう、という・・・
ちょっと残念な誤解があったのでした!
ともあれ、こうして愛する息子を失ってしまったダイダロスですが、
自分は無事にシチリア島まで逃げおおせることができた、ということですよ。
*「イカロスの翼」について詳しくは、こちらの記事もあわせてどうぞ!
凄腕の名工ダイダロスも覚えてあげてね!
というわけで、
ギリシャ神話のダイダロス
について簡単にご紹介しました。
比類なき名工として、ミノタウロスの迷宮を作ったり、
空を飛ぶ翼を作ったりしましたが、
設計ミス(?)で、愛する息子を失ってしまう、という悲劇的な人物だったダイダロス。
彼の作った「ミノタウロスの迷宮」や息子のイカロスの方が有名ではありますが、
ダイダロスがいなかったらこういう神話も生まれなかったので、
ぜひこれからは、名工ダイダロスについても覚えておいてあげてくださいね!