当ブログは広告を掲載しています

ギリシャ神話

「イカロスの翼」ってどんな翼?ギリシャ神話に登場する空を飛んだ親子!

多くの方が一度は聞いたことがあると思うのですが

「イカロスの翼」

って、いったいどんな翼かご存知ですか?

これはギリシャ神話に登場する

ダイダロスとイカロス

という親子が、鳥の羽で翼を作って空を飛んだ、というエピソードにちなんでいます。

この「イカロスの翼」がいったいどんなものだったのか、簡単にご紹介しますね!

「イカロスの翼」はギリシャ神話に登場するイカロスが空を飛んだ翼!

さて、それでは、有名な

「イカロスの翼」

これはギリシャ神話に登場する

イカロス

という人が、お父さんの作ってくれた人工の翼を付けて空を飛んだ、

というエピソードにちなんでいるわけなんですが、

そのお話について、ご紹介していきますね。

イカロスってどんな人?

それではまず、

この登場人物

「イカロス」

って一体どんな人なの?  についてですが、

この「イカロス」のお父さんは、ギリシャ神話でも有名な

凄腕の名工ダイダロス

という人です。

このダイダロスがどれくらい凄いかと言うと、

クレタ島で怪物ミノタウロスが閉じ込められていた

迷宮(ラビュリントス)

この、一度入ったら二度と出てくることはできないと言われた迷宮を作り上げたのが、このお父さんなのです!

イカロスとダイダロスは翼を付けて脱出!

さて、そんな並ぶもののない

凄腕の名工ダイダロス

しかし、アテナイ市の英雄テセウスが、

当時アテナイ市民を人身御供にしていた怪物ミノタウロスを倒すために、

クレタ島にやってきたことから、その運命は狂ってしまいます。

このテセウスに恋をしてしまったクレタ島のミノス王の王女アリアドネは、

なんとテセウスのミノタウロス退治を手伝ってあげることに。

成功のあかつきには、自分をお嫁さんにしてもらう、という約束でした。

そしてこの時、テセウスはアリアドネに糸を授けられて、

二度と出てくることはできない迷宮から脱走に成功!

*この「アリアドネの糸」のお話について詳しくは、こちらの記事をあわせてどうぞ!

>>アリアドネの糸ってどんな糸?

そして実は、この脱出方法を教えたのが、ダイダロスだったとも言われています。

そのため、テセウスがミノタウロス退治に成功した後、

ミノス王の怒りに触れてしまい、

ダイダロスとイカロスは、迷宮(ラビュリントス)に閉じ込められてしまいます!

そこで名工ダイダロスは、

鳥の羽をロウで固めて翼を作り、それを身につけると

息子のイカロスと一緒に空を飛んで迷宮を脱出し、逃げていったということです!

・・・

ええ、現代の私達が聞くと、

鳥の羽をロウで固めた?!そんなんで空を飛べるはずがない・・・

というのは分かっているんですが、まあこれはあくまでも神話のお話ですから!

イカロスは太陽に近づきすぎてしまい・・・

さて、そうして翼を付けて空を飛んで、

クレタ島を脱出したダイダロスとイカロス

しかし、この翼は、鳥の羽をロウで固めて作っているものなので・・・

お父さんのダイダロスは、息子のイカロスに、あまり高く飛ばないように忠告をしたのですが、

イカロスは空を飛べるのが嬉しくてついつい高く飛び上がってしまい・・・

太陽の熱で鳥の羽を固めていたロウが溶け出してしまい、羽がばらばらになって

イカロスは、海に墜落して死んでしまったということです・・・

・・・

ええ?!そんな?!

上空高く飛んでも太陽の熱で熱くなることはないよ?!

と、現代の私達は総ツッコミをしたくなりますが、

古代ギリシャでは空高く飛ぶと太陽の熱で熱くなると信じられていたんですね〜。

*このブリューゲルの名画には、右下のところに海に墜落したイカロスの足がよーーく見ると描かれています

ブリューゲル『イカロスの墜落のある風景』(1558年 / ベルギー王立美術館所蔵)

「イカロスの翼」とは?

ということで、

ダイダロスの息子のイカロスは、

父親の忠告に従わずに空を高く飛んで、翼のロウが溶けて墜落してしまった

という哀れな運命だったのですが、

このイカロスのエピソードにちなんで、

「イカロスの翼」

というのは、

人間が技術によって手にしたもので傲慢になると、逆に身を滅ぼす

と、警告している言葉なのですね。

イカロスの場合は、お父さんのダイダロスの技術がすごすぎて、

ついつい調子に乗ってしまった結果でもあります。

ギリシャ神話ではこういう話は他にもあって、

太陽神ヘリオスの馬車に乗って、身を滅ぼしてしまったパエトン

のお話と、ちょっと似ている気がします。

パエトンの場合には、身の程知らずに太陽神の馬車に乗ったパエトンが悪いし、

イカロスはちょっと調子に乗りすぎて太陽に近づきすぎてしまった、ということなのですが、

どちらも共通するのは

自分の能力以上のことを過信する傲慢さ

についての警告みたいなお話だというところです。

なんであっても、調子に乗ってやりすぎると良くない、ってことですね。

この警告が「耳が痛い」と思う方はぜひ、この「イカロスの翼」にまつわるエピソードを、覚えてあげてくださいね!

「イカロスの翼」と聞いたら自分を振り返ってみてね!

ということで、

多くの方が一度は聞いたことがあるはずの

「イカロスの翼」

って、いったいどんな翼なのかについて簡単にご紹介しました!

ギリシャ神話に登場する

イカロス

は、お父さんのダイダロスが作ってくれた翼で飛ぶことに夢中になって、

太陽に近づきすぎて墜落してしまったのですが、

私達も自分を振り返ると、調子に乗って自分の限界以上のことができるような気になってしまうことってありませんか?

そういう時は、墜落が間近になっているかもしれませんので、

この「イカロスの翼」という言葉を思い出して、冷静に自分を見つめてみるのもいいかも!

次にこの言葉をどこかで耳にしたら、こんなことを思い出してあげてくださいね!

-ギリシャ神話
-, , ,