多くの方達がこれまで耳にしたことがあると思いますが、
「母なる大地・ガイア」
みたいなフレーズありますよね?
でも、よくよく考えてみると、
なんで地球のことを「ガイア」って呼ぶの?
って思ったことありませんか?
実はこの「ガイア」という言葉も、ギリシャ神話に由来するんです!
というわけで、ギリシャ神話に登場する女神「ガイア」について簡単にご紹介しますので、
よかったらぜひ読んでいってくださいね!
「ガイア」とは地球のこと!
というわけで、
一体どうして地球のことを
「母なる地球・ガイア」
みたいに「ガイア」とも呼ぶのか?
についてなのですが、
実はこの「ガイア」と言う名前は、
ギリシャ神話の大地の女神
に由来します!
「ガイア」(Γαῖα)
あるいは
「ゲー」(Γῆ)
とも呼ばれて、「大地」または「地」そのものを指す言葉でもありました。
これが神格化されて、女神「ガイア」「ゲー」でもある、と考えられるようになったのです。
つまり、私たちの踏みしめている「大地そのもの」が、
女神ガイア
なんですね!!
そして、この私たちが乗っている「大地」は、突き詰めてみれば「地球」のことでもありますから、
「地球=大地=ガイア」
って、つながっていくわけです!
そういうわけで、今でも地球のことを「ガイア」とも呼ぶ、ということになったわけです!
そう、私たちは女神ガイアの大地の上に暮らしているのですね!
太陽系にギリシャの神々の名前!

さて、そういうわけで、
「私たちの住んでいる地球とは、大いなる大地ガイアである」
という連想につながるわけですが、
今私たちの住んでいる地球が含まれている
太陽系の惑星たち
そうですね、あの
水金地火木土天海冥!
でおなじみの星たちですが、
みんなギリシャ神話の神々に由来する名前がついています!
それで、私たちが住む地球に割り当てられた名前が、
女神ガイア
だったわけですね!
この名前の由来、太陽から近い順に、こうなっています
水星: ヘルメス神 メルクリウス神(ローマ神話) マーキュリー(英語)
金星: アプロディテ女神 ウエヌス女神(ローマ神話) ヴィーナス(英語)
地球: ガイア女神 テルス女神 (ローマ神話) アース(英語)
火星: アレス神 マルス神(ローマ神話) マーズ(英語)
木星: ゼウス神 ユピテル神(ローマ神話) ジュピター(英語)
土星: クロノス神 サトゥルヌス神(ローマ神話) サターン(英語)
天王星: ウラノス神 ウラヌス神(ローマ神話) ウラヌス(英語)
海王星: ポセイドン神 ネプトゥヌス神(ローマ神話) ネプチューン(英語)
冥王星: ハデス神 プルートー(ローマ神話) プルートー(英語)
きっとどれも聞いたことがある名前でしょ?
もし他の神様の名前は知らなくとも、私たちの住む地球に名前を与えている
女神ガイア
のことだけでも、覚えてあげてくださいね!
でも、古代ギリシャの神話の時代だと、私たちの乗っている大地は実は丸い星になっているって、まだ知らなかったはず。
だから女神ガイアご自身も、自分がこの星の名前になっているって、びっくりするかも?!
神々を生み出した母なる大地ガイア!

さて、そういうわけで、
地球に名前を与えたのが女神ガイア
ということになるのですが、
私たちもよく
「母なる大地」
「母なる地球」
って言い方しますよね?
それはもちろん、大地から生える植物、大地から湧き出す水、というものが、
私たちの生命を育む母のようなものであることに由来しているのですが、
ギリシャ神話の女神ガイアも、宇宙の創造の時からほとんど全てを生み出した
まさしく「母なる大地(ガイア)」だったんですよ!
ギリシャ神話の宇宙の始まりでも、
最初にカオス(混沌)が生まれて、
その次には、この女神ガイア(大地)が生まれたということです!
そのガイアから、ウラノス(天)、ポントス(海)などが生まれ、
さらには、この自分が産んだウラノスとの間に、数多くの神々を生み出しました!!
そして最後にはクロノス神を産んで、この神からは、ゼウス神などギリシャ神話の主要な神々が生まれていくのですから、
神々を生み出してその一族を作り上げた大元は、
「母なる大地・ガイア」
だったのです!
だから、ガイア女神は本当に究極の「母」だったんですよね。
それも全ては、古代ギリシャの人たちも
私たちの生命を育んでいるのは、大地だ
という認識があったからでしょうね!
母なる女神デメテルとの違いは?

ところで、ここまで
大地の女神ガイアが「母なる大地」
とご紹介してきましたが、
ギリシャ神話にはもう一人、母なる女神として有名な女神がいます。
それが
実際のところ、ギリシャ神話でもこの女神たちの役割の違いがはっきりしていなくて、時々混同されていたみたいです。
でも、女神デメテルの場合は
「大地そのもの」
というよりは、
農耕の恵み・収穫物
に比重が大きかったようですので、独自色もあったのです。
特に、娘のペルセポネとの神話は女神デメテル独自のものですので、
まるきりおんなじってわけでも無かったみたいです!
そういうわけで、今でも地球のことはガイアとは呼んでもデメテルとは呼ばないということになったわけですね!
*女神デメテルについて詳しくは、こちらの過去記事もどうぞ!
ローマ神話のテルスへ
そういうわけで、ギリシャ神話で重要な役割を果たした
大地の女神ガイア
この女神も、他のギリシャ神話の神々と同じく、ローマ神話に受け入れられて、
ローマ神話の
テルス(Tellus)
と同一視されるようになります。
地球のことを
「テラ」(Terra)
とも言いますよね?
それはここから由来します。
ある世代にはおなじみのマンガ
『地球(テラ)へ… 』
のタイトルはこういう由来な訳です。
あるいは人気マンガの
『テラフォーマーズ』
なども、ここが語源なんですね!
実は大地の女神、いろんなところで現代の私たちと関わりが深かったのでした!
大地の女神ガイアの感謝してね!
というわけで、
どうして地球のことを
ガイア
と言うのか?
それは
ギリシャ神話の大地の女神に由来します!
というお話をご紹介しました!
普段私たちは忘れているけど、
私たちがこうしてご飯を食べて水を飲んで家を建てられているのも全て
地球のおかげ!
時には、そんな地球の恵みを思い出して、
大地の女神ガイアにも感謝してあげてくださいね!