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『シェイプ・オブ・ウォーター』もうこれは神話だよ?!

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どうも! イレーネです。

3月1日(木)から公開の

シェイプ・オブ・ウォーター

見に行ってきましたよ!

冒頭のシーンから美しく、幻想的で、上映時間はあっという間に過ぎました!

もう、間違いなく、今年ナンバーワンだよ! まだ3月だけど!

ファンタジー映画の一級品! いや、B級品?

いや、もうこれは神話だよ?!

この作品、まだ見てない方は、ぜひ劇場の大画面で見てください!

見逃しちゃうと、後悔するかもよ〜〜??

冒頭から圧倒される「シェイプ・オブ・ウォーター」!!

楽しみに公開を待っていた

ギレルモ・デル・トロ監督の最新作

シェイプ・オブ・ウォーター

もう、本当はもうちょっと後に見に行こうかと思ってたんだけど、

映画館の前でふと思い立って、いや、これは今日はこの映画見ずには帰れないでしょう!

と決意してそのまま見てしまった〜というレアな映画。

そのくらい、見る前からワクワクしてたんだけど・・・

全然、期待を裏切らない!!

どころか、のっけから期待以上!!

水の中でゆらゆらと揺れている部屋・・・

その中に浮かぶ、眠り姫のような主人公イライザ・・・

いきなり水中撮影か〜大変だな〜と思ってたら、

ふと気がつけば、水の中じゃなくて、普通の部屋の中・・・

おっと〜!今のどうやったの?!

と、いきなり夢中になって画面を食い入るように見つめちゃった!

とっても美しい、幻想的なシーン・・・

当たり前だけど、オープニングがすごい映画にハズレなし!

冒頭からこの映画の世界に、圧倒されちゃうよ〜

この美しいシーン、ぜひ劇場の大きな画面で体験してみてほしいなあ〜

そのほかにも、水中シーンの美しさは、大画面だと迫力倍増!

劇場公開しているうちに、ぜひ大きな画面で見てみてね!

テッパンの俳優たちから目が離せない!

そして、とにかく、

この映画

シェイプ・オブ・ウォーター

は、俳優さんたちがみんなお見事で、彼らを見るだけでホント、一見の価値あり!!

さすがは、ギレルモ・デル・トロ監督が肝いりで厳選しただけあって、

どの俳優さんもすごかったなああ〜〜〜〜

映画の舞台としては、ほとんど室内劇なので、演技の腕が試される映画でしたが、どの役者さんも期待以上の仕事、してましたよ〜

とにかく主役の、話すことのできない女性・イライザを演じた、

サリー・ホーキンスさんは圧巻でした!

全くセリフを言わない役だったのに、その表情・動き、全てが十分に感情を物語っていて、

全くセリフは必要ないくらい!

逆に、セリフがなくとも、

恐れ、喜び、怒り、悲しみ、愛情、ぜ〜〜〜んぶ、十分に表現できるものなんですね・・・!

すごい!

このサリー・ホーキンスさんの演技力を見込んで、デル・トロ監督は直々にオファーを出したんだとか。

アカデミー賞で主演女優賞にもノミネートされて、残念ながら受賞はされませんでしたけど、

十分その価値のある名演技だったと思いますよ!!

この演技力で今や売れっ子のサリー・ホーキンス

今、もう一本の主演映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』も公開中!

サリー・ホーキンスの快進撃は当分続きそう!

そして、このサリー・ホーキンス演じるイライザを支える親友役が、

これも売れっ子女優のオクタビア・スペンサー!

この人、一体何本の映画に出てるんでしょう?

ついこないだ、『ドリーム』に出てるのを見たばっかり。

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どの映画でも、そのおっきな目をクリクリさせて、強い印象を残す女優さん!

アカデミー賞にも、もはや常連。

この映画でも、口のきけないイライザに何かと世話を焼く、

お人好しなおばちゃん・ゼルダを好演!

この人、すごいなあ〜と思ったのは、

おしゃべりで世話焼きのどこにでもいるようなおばちゃんをフツーに演じてて、

それなのに、緊迫した時、恐怖感、焦り、驚き、悲しみ、と感情の振れ幅がものすごい!

クライマックスへの怒涛の盛り上がりは、この人の存在なしではできなかっただろーな〜!

オクタビア・スペンサーも、アカデミー賞にノミネートされましたが、受賞ならず。

でも、自分の中では、アカデミー賞級の名演技でしたよ!

*サリー・ホーキンス、オクタビア・スペンサーのインタビュー映像はこちら!

そしてね〜

悪役もよかったわ〜

この映画の中の一番の嫌われ者・ストリックランド!!

差別主義で、権力をかさに着て、部下を見下す、最低男!

コイツ〜、本当に、ただじゃおかない!!

と映画を見ながら全員が思ったでしょう〜

そこまで、余すところなく、嫌われ者を演じ切ったのが、

マイケル・シャノン!!

ここまで観客を嫌がらせるって、これも演技力だよね〜

ストリックランドがここまで嫌なやつじゃなかったら、映画も盛り上がらなかったな!

お見事でした!

そしてね〜

主人公イライザの親友・ジャイルズを演じた

リチャード・ジェンキンスもいいのよ〜〜

最高にいいのよお〜

仕事も失業して、しかもゲイっていう、外れ者のおじさん。

1960年代のアメリカ社会では生きにくかっただろうなあ。

そんな「生きにくい者同士」として、イライザと寄り添いながら生きている。

そんな哀愁ある役なんだけど、ハゲを気にしてたり、若く見せようとしてヅラかぶったり、歳ごまかしたりして、つい笑っちゃうキャラクターでもある!!

かわいいのだ!!

ベテラン俳優に対して失礼だけど、

かわいいのだ!!

私の中で、コメディもできる俳優が一番エライ、という裏の鉄則がある・・・

だからリチャード・ジェンキンスさん、あんた、エライよ〜!!

*インタビュー映像を見ると、かなりのインテリとみた!

そ〜して!

何と言っても、この映画の主役は、

「半魚人」!!!

映画を見る前は、これってどうなるんだろう? ヘタするとB級映画にならない? とちょっとよぎったけど。

だって、これまでの映画界でいうと、「半魚人」が出てくる映画なんて、B級ものでしょ?

いや、B級もの、嫌いじゃないけど・・・

どんな出来になってるのかな〜

と期待と不安を胸に見に行ったけど・・・

いや〜、今の特撮って、すごいね!!

ホントに「半魚人」になってた!!

とは言っても、この「半魚人」を演じたダグ・ジョーンズが、毎日何時間も必死に全身メーキャップされて作り出されていたんですよ〜

スタッフとキャストの執念のたまもの!! お見事です!!

そしてね〜、映画を見てると、不思議なんだけど・・・

映画の後半になってくると、「半魚人」なのに、フツーの男の人に見えるのだ!!

なぜだろう!

あんな着ぐるみ着てたって、そこらの男の人に見えるのは・・・

きっと、イライザと恋をしてるからだね!

それに、あのすごい着ぐるみ着てても、「半魚人」の感情が、伝わってくるような気がしてくるんですよ!!

それも、「半魚人」を演じたダグ・ジョーンズの力かな〜?

後半なんて、かなりのイケメンに見えてくるんだから、不思議です!

この映画は「半魚人萌え」すること間違いなし!!

「半魚人、好き!!」っていうマニアが続出することでしょう!!

*全身キグルミを着ての演技は大変だったろうなあ〜ダグ・ジョーンズ!

「異形の神」との出会い:ギリシャ神話?!

そしてね〜、映画を見ていて気がついたんだけど、

この映画って、ギリシャ神話へのオマージュがかなり散りばめられている・・・!

ああ、そうか〜、ファンタジーって、それだけで神話だもんね!

ファンタジーが好きな人は、神話が好きだろうし、

ギリシャ神話が好きな人は、ファンタジーが好きなんですよ!

と言うのは、映画の中で、

「半魚人」がアマゾンで「神」として崇められていた、

って言うセリフがあって、ああそうか〜!と非常に納得しちゃったんですね!

そう、これはギリシャ神話の時代から延々と語り継がれている

「神と人間との禁じられた恋」

のお話でもあったんです!

ギリシャ神話の中では、神様と人間との恋の話って多いんですけど、

人間の元に来るときに、神様は「え?」って言う、変わった姿でやってきます。

人間との恋のお話が多い最高神ゼウスの場合、

「牛」になったり、「鷲」になったり、果ては「黄金の雨」になったりして、人間の元に姿を表します。

ATDSPHOTO / Pixabay

なんでかって言うと、神様はそのままの姿だと、人間に直接触れることができないんですよ〜

ゼウスの場合なんて、「雷」だから、その姿で行くと、人間が死んじゃうんですよ!

実際、ディオニュソス神のお母さんであるセメレは、それで焼け死んでいます!

そして、ディオニュソスが人間のペンテウス王のもとに姿を表した時も、

人間の男性で、しかも、女みたいにナヨっぽい姿で来たもんですから、

まさか神様が来たとは思わずに、あなどってしまって、最終的にはそれを後悔することになるというね・・・

だから、ポイントとしては、

「神様とは気がつかない、変わった姿で現れる」

ってこと!!

まさか「半魚人」が神様だなんて思わないもんね!

でも、「気持ちワルイ奴め!!」とあなどって、ひどい扱いをしたりすると、どうなるか・・・???

ま、この先は、ネタバレになっちゃうんで、言えませんが・・・

*気になる方は、ギリシャ悲劇の『バッカイ』を読んでみてくださいね! 納得するから!

うん、まあそういう訳で話を戻すと、

この映画

シェイプ・オブ・ウォーター

は、ほとんど室内劇だし、テーマは純愛ものだし、

一見するとそれほどファンタジーの壮大な作品とは毛色が違って見えるかもしれないけど、

ギレルモ・デル・トロ監督の中では、これまで手がけた

『ホビット』に代表されるような、壮大なファンタジー作品ともちゃんとルーツとしてはつながっているんだなあ、ということです。

ギリシャ神話が源流になっている、西洋ファンタジーの血脈が、ちゃ〜〜んと流れているんですね!

そう言えば、監督のデビュー作は、

クロノス』だったしな・・・

*ギリシャ神話のクロノス神について詳しくは、こちらの過去記事もご参照くださいね!

ギリシャ神話:ゼウスの支配の始まり

「タンタロスの苦しみ」って??

ということで、映画の中で、

主人公イライザの親友・ジャイルズが

「タンタロスの苦しみ」

の話をしてるのも、すんなり入ってきました!

この「タンタロス」っていうのは、ギリシャ神話で、最高神ゼウスとアトラスの娘プルートーの間の子供だと言われています。

「タンタロス」の血筋から、のちにトロイア戦争で活躍するアガメムノンなどが生まれる、立派な血筋の神様なのですが・・・

「タンタロス」は神々を怒らせてしまって、(*その理由については諸説あり)

地獄に落とされて、永遠の罰を受けることになってしまったのです!

喉が渇いて水を飲もうとすると、水が消えてしまったり・・・

お腹が空いたので木になっている果物を食べようとすると、木の枝ごと遠くへ行ってしまったり・・・

大きな岩が頭の上にあって、今にも落ちてきそうな状態が続いて恐怖に押しつぶされそうになったり・・・

っていう、ひど〜い罰を受けるんですよ!

しかも永遠に!

こういうふうに、目の前にあるものを手にすることが永遠にできないことを

「タンタロスの苦しみ」

と言って、タンタロスの受けた罰にちなんで言うのです。

ジャイルズったら、なかなかよくギリシャ神話を知っているではないか!

いや、と言うより、脚本を書いたギレルモ・デル・トロ監督がよく知ってるだけなんだけどね!

タンタロスの苦しみ

ファンタジーの新しい名作、誕生!

というわけで、本日は、

 

3月1日(木)から公開の映画

シェイプ・オブ・ウォーター

見に行ってきましたよ!

そうしたら、これは間違いなく、

ファンタジーの新しい名作!

いや、もうこれは神話だよ?!

っていうお話でした!

ファンタジーが好きな人も、ギリシャ神話が好きな人も、そしてもちろんB級映画が好きな人も!

みんな楽しめる映画になっていましたよ!

まだ見てない方は、ぜひ劇場の大画面で、幻想的な映像世界を楽しんでくださいね〜!

(あ、でもエッチな描写もあるから、子供は行けないよ!大人になってから行こうね!)

*この記事が気になった方は、こちらの過去記事もどうぞ!

『シェイプ・オブ・ウォーター』アカデミー賞制覇〜!!

『シェイプ・オブ・ウォーター』IMAXで見れないの?

[アカデミー賞2018]今年のオスカーを制するのは??



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