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映画『ブレードランナー』はなぜ伝説になったの?!

2017/11/06

どうも! イレーネです。

ついに公開を迎えました、伝説の映画『ブレードランナー』の続編

『ブレードランナー2049』!!

世界中に熱狂的ファンを持つ映画の続編として、賛否両論を巻き起こしての公開となりましたが、

ところで、どうして『ブレードランナー』ってそんな「伝説」の映画なの?

ということで、続編を見る前に、復習をかねて、

改めて『ブレードランナー』の魅力に迫ってみたいと思いますよ!

映画『ブレードランナー』はどうやって伝説になったのか??

1982年版『ブレードランナー』誕生

今や、映画ファンで知らない人はいない、

と言うより、映画好きでなくても、タイトルだけは聞いたことのある人が多い

『ブレードランナー』

この映画について、まずは基本情報をチェック!

この映画の英語の原題は、日本版と同じく 「Blade Runner」

1982年に公開された、アメリカ映画

監督: リドリー・スコット

主演: ハリソン・フォード

共演: ルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング、ダリル・ハンナ

音楽: ヴァンゲリス

原作:  フィリップ・K・ディック 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

という作品。

原作が、これも熱狂的ファンを持つフィリップ・K・ディックの作品で、

これを映像化したのが『ブレードランナー』というわけです。

でもこの『ブレードランナー』という言葉は、フィリップ・K・ディックは使っていないんですよね。

だから、この点では、フィリップ・K・ディックのファンはちょっとこの映画を認めてないところもあるとか。

この「ブレードランナー」という言葉は、実は別のSF作家アラン・E・ナースの小説からとっていて、

これに基づいてウィリアム・S・バロウズは小説『映画:ブレードランナー』を書いているんです。

このタイトルを、主人公デッカードの役職名として借りた、ってことらしいです。

しかも、映画の中に登場するアンドロイド(人造人間)=「レプリカント」ですが、

これも原作小説の中には出てこない言葉で、

リドリー・スコットが脚本家と協議して作り出した造語なんだそうです。

だから、かなり原作の小説からは離れちゃってますよね!

しかも、主人公のデッカードも、映画の中ではロサンゼルス警察の捜査官(ブレードランナー)ってことになってるし、

ずいぶん映画オリジナルの設定が多いんです。

だから、私も映画を見た後に原作小説を読んだから、

「えっ、これって本当にあの『ブレードランナー』の原作?」

って思っちゃった記憶があります。

つまり、この映画は、フィリップ・K・ディックの小説に着想を得て、

天才映画監督リドリー・スコットが独自の映像世界を構築した作品ということで、

いわば天才同士の奇跡のコラボレーション映画!!

ってところでしょうかね?

そこで生まれた化学反応が、この映画を伝説に押し上げた、っていうことなんだと思いますです。はい。

『ブレードランナー』の荒廃した近未来世界!

そして、なんでこれだけ映画『ブレードランナー』が今でも熱狂的な支持を受けているかというと、

その映像で描き出されている、荒廃した未来世界だと思うんですよね。

『ブレードランナー』の時代設定は2019年。

えっ!! 結構、もうすぐじゃん!!

と、びっくりするんですが、1982年当時では人造人間(レプリカント)が完成するくらい、科学技術が進んでると思われてたんだろうな〜

そんなに進んでないよ!

というツッコミはさておいて、映画の中ではその近未来の世界を想像力を駆使して作り上げているんですよね!

空飛ぶ自動車とか、レプリカントとか、確かに進んでいるところは進んでいるんだけど、

その未来の街は汚くって、多国籍でいろんな言語が飛び交っていて、ビルは廃墟みたいだし、なんだか荒廃しているイメージなんです。

リドリー・スコットは、東京の歌舞伎町をイメージして作り上げたって言われているけど、

確かに日本語を話す屋台のお蕎麦屋さんが出てきたり、

電飾の派手な「強力わかもと」の広告が流れていたりして、

1982年公開当時には画期的な無国籍な雰囲気の映像だったと思うんです。

確かに1980年代は日本は元気だった頃だもんなあ〜。監督が東京に近未来を見た気持ちもわかる!

とはいえ、同じ近未来を描いた『2001年宇宙の旅』なんかと比べると、

『ブレードランナー』の描いた未来は圧倒的に猥雑としていて、荒廃していて、

なんだか近未来って、楽しい世界じゃなさそうだよ、って思っちゃいそうな世界観なのです。

これがいわゆる「サイバーパンク」の代表作、って『ブレードランナー』が挙げられている所以なのですね〜。

でも、これってある意味当たっている気がして、

この映画が作られてから35年経って、確実に世界の大都市は多国籍化してきているし、

人口が増えて繁栄すると同時に、ゴミも増えてどの都市でもゴミの始末に困ってるし、

そしてAIの研究は確実に進んできてるんですよね、レプリカントほどではないにしても。

『ブレードランナー』の先進的なファッション、メイク!

そして、『ブレードランナー』では、

登場する「レプリカント」たちは、人造人間だけあって、

美しくて、身体能力も飛び抜けていて、まあカッコイイんです!

「レプリカント」のリーダーを演じたルドガー・ハウアーなんて、

金髪で細身のコートを着てるファッションも

デビッド・ボウイですか?

っていうくらいカッコイイ。

それに、仲間のレプリカントの「プリス」を演じたダリル・ハンナも、

目の周りを黒くしたメイクなんて、パンク・ロッカーみたい!

女性パンク・ロッカーですよ、カッコイイなあ〜

*今でも色褪せないファッションを真似する人も!

そして、

レプリカントの「レイチェル」を演じたショーン・ヤングさんの美しさにも驚かされます。

この完璧に整った美貌、まさに人造人間!

ファッションも、すごく高い襟や尖った肩パッドなんか、

ビビアン・ウェストウッド風?

こんな美しくてファッショナブルな「レプリカント」たちの様子も、

この映画『ブレードランナー』の魅力の一つなんですよね!

みんなパンクかグラムのロッカーみたい!

「サイバーパンク」って、別に音楽のジャンルじゃないけど、

要するに「パンク」って反体制とか、反権力を指す言葉なので、

「レプリカント」たちが、はかない命を与えられて、奴隷として生きることを苦しみ、

なんとか自由と命を求めて権力に抵抗しようとする、

っていうその姿は、まさに「パンク」!!

そんな彼らの葛藤に、胸を打たれる人が続出するんだと思います。

これぞパンク!!

ヴァンゲリスの音楽も革新的だった!

そして、この映画の音楽を担当したのが、

ギリシャが生んだ天才音楽家・ヴァンゲリス!!

当時としては先進的な、シンセサイザーを駆使した音楽で、

その近未来の映像を、音響の面から強力にサポートしました!

この音楽も、今聞いても全く色あせていないんですよね〜

この映画『ブレードランナー』で、音楽を担当したヴァンゲリスの貢献はとても大きくて、

この電子音楽で映画全編の音楽を作り上げることで、

この映画の近未来という舞台設定にリアリティを持たせることもできましたし、

意図的に東洋的なフレーズを差し込むことで、無国籍な雰囲気を後押しすることにもなりました。

またそして、文句なく、美しかった!!

退廃的で、どこか物悲しいこの映画の世界に、ビッタリとはまったのが、このヴァンゲリスの音楽なのです!

天才映画監督リドリー・スコットが、

当時飛ぶ鳥を落とす勢いのシンセサイザー奏者、天才ヴァンゲリスに出会ったことで、

映像と音楽のものすごい化学反応が生まれた!!

というのも、この映画が永遠に伝説となった一つの原因だ!

と強く思います!

*ヴァンゲリスについて詳しくは、こちらの過去記事もご覧ください!

ヴァンゲリスはギリシャ人音楽家として世界的に成功!

人間が人間を創り出すこととは・・・

そして、この『ブレードランナー』が、今でも語り継がれる名作映画となったのは、

やっぱりそのテーマが先進的で、かつ人間という存在の根本的な部分に迫っていたからだと思います!

この映画の中で、退廃的な美しさで映像化されているのは、

人間たちに追われる脱走した「レプリカント」たちが、

血を流して、涙を流して死んでいくその姿!

「レプリカント」たちは、熟練の「ブレードランナー」じゃないと見分けがつかないくらい人間にそっくりなので、

死んでいく様子も人間そのもの。

銃で撃たれれば血が流れるし、なんとか生き延びようとしてもがく。

その姿を見ていると、人間が人間を殺しているようにしか見えないんですね。

でも、彼らは人造人間だから、人間じゃないから、「廃棄」される。

ロボットだから、「廃棄」してもいい。

でも、もしそのロボットが、人間のように感情を持っていたら?

人間のように人を愛し、もっと生きていたいと望み、仲間の死を涙を流して悲しんでいたとしたら?

それにまず、人間が、人間を作り出す、って、許されることなの?

そして、その作り出した人間を「奴隷」として扱ってもいいの?

そういう根本的な疑問を、美しい映像で突きつけてくるのが、この『ブレードランナー』という作品なのです。

これは、小説でのテーマよりも、映像化されている方がやっぱりわかりやすい。

この映画に登場するはかなくも美しい「レプリカント」たちを見て、

観客である私たち人間は、そこまで非情にはなれないんですよね〜。

仕事の後に罪悪感で苦しむデッカードのように・・・

だって、どう見ても、人間と同じなんですから!

それまでのSF映画の作品には、そこまでの根源的なテーマはほとんどなかったので、

ほとんどこの『ブレードランナー』がこの

「AIと人間との関わり」

というテーマの先駆けだったんですよね。

この後には、「感情を持ったロボットと人間」っていう作品がたくさん作られるようになりましたけど、

そのほとんどが、この『ブレードランナー』の影響を受けた、と言っても過言ではないくらい。

これからの未来を考えた時に、人間がこれからどうしても避けることができないテーマが

この映画によってはっきりと映像化されて、人類に突きつけられた、ってことなんですよね。

その未来を予見する力が、この映画にあった、

だから、多くの人たちが、この映画に夢中になって、頭から離れなくなっちゃったんだと思います。

そういう意味では、この映画は黙示録的な意味もあったんですよね〜・・・

こういう未来になると怖いな、そうならないためにはどうしたらいい? 

私たちは何をしたらいいの?

と、いうふうに、制作から35年経ってもなお、この映画が私たちに突きつけてくるテーマは色あせることなないのです。

そう考えると、リドリー・スコットって、やっぱりすごい! すごいんだよ〜!!

『ブレードランナー』は興行的には大失敗!?

という、今や伝説となった『ブレードランナー』ですが、

制作当時は低予算で、作ってる当時はバタバタだったみたいですよ!

注ぎ込まれた製作費が 2800万ドルで、

興行収入として入ってきたのが 3200万ドル、

って、ほとんど赤字に近いじゃん!!

しかも、制作費も

まあ1977年制作の「スターウォーズ」の第1作目も、

製作費は 1100万ドルという今では考えられない低予算ぶりだった時代ですからね!

でも、こちらは大ヒットしたから、興行収入はおよそ 7億7500万ドル!

ケタが違いますよ、ケタが!

しかも有名なのが、映画の始めで言ってるレプリカントの数と、

映画に出てくるレプリカントの数が違う、というエピソードですが、

本当はもう一人レプリカントを登場させるつもりだったのが、

予算の都合でカットされちゃったんですって。

だったら、冒頭の部分撮り直ししなよ! と思うのですが、そのまま公開しちゃった、という破天荒ぶり。

予算がないから、映画のシーンはほとんど夜で、煙やライティングでセットのアラをごまかしてた、

というエピソードも本当らしいですよ。

でも、そういうハンデをすべて乗り越えても、今では伝説の映画ですから、

やっぱりリドリー・スコットの近未来世界を作り上げる力がスゴかった、というしかないですよね〜

天才の手にかかれば、低予算も設定変更もなんのその?!

というか、逆にその「アラ」の部分がたまらなくて大好き、っていうファンも多いんだから、

映画の人気って、本当にどこで出るかわからない?!

真面目にきっちり作っておけばいい映画になるのかっていえば、そうでもないし。

逆に、深読みしちゃって、

「デッカードもレプリカントなんじゃないか?」

なんていう伝説も生まれちゃったりして、今でもこの映画のファンたちはこの論争をしてるっていうんだから、

マニアってすごいよね!

そう、だから、映画を「伝説」にしたかったら、不完全な「アラ」を残しておくことですよ!!

そうすると、ずっとマニアはそれで喜んでるから!

まるで日本の伝統建築で、「完成してしまうと後は崩壊するだけだから」というゲン担ぎで、どこかに不乾性な部分を残す、っていうアレと一緒ですね!

『ブレードランナー』が伝説になったのは、その「アラ」にあり!! ですよ!!

いよいよ伝説の映画の続編『ブレードランナー2049』公開!!

というわけで、

今なお熱狂的なファンを多く持つ伝説の映画

『ブレードランナー』

がなぜ伝説になったのかをざっと見てきましたが、

こういういろんな理由で今でもファンが多いんですよね〜

そんな熱狂的なファンが多い映画の続編って、作るの大変そう、

だって、何をやったって、ファンたちがうるさいだろうし〜

というハンデを乗り越えて、ドゥニ・ビルヌーブ監督が完成させたのが、

『ブレードランナー2049』!!

この続編は、伝説のオリジナルを超える伝説となるのか?!

はたまた10年後には忘れられている映画になるのか?

今から見るのが楽しみです!!

伝説の続きを映画館で目撃しよう!!

伝説の続きを目撃してきたよ!

伝説の映画『ブレードランナー』の続編

『ブレードランナー2049』

IMAX 3D で目撃してきたよ!!

ドゥニ・ヴィルヌーブ監督の作り出す世界も独自の「ブレードランナー」の世界観がありました!

映画『ブレードランナー2049』IMAX3Dで目撃!前作の謎はどうなった?

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