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[ギリシャ神話]ヘスペリスたちは夕暮れの娘たち!

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どうも! イレーネです。

本日はギリシャ神話の天空シリーズの続きです!

天空シリーズだけでこんなにたくさんあるあたり、ギリシャ神話の奥深さを感じますよね〜

というか、いっぱい神様がいすぎて、覚えられない!

本日はニュクスの娘、

ヘスペリスたちをご紹介!

夕暮れ時の娘たち、という意味なんですよ〜

dakzxz / Pixabay

夜の女神ニュクスの娘たち

ギリシャ神話に登場する夕暮れの女神たちは、

ヘスペリスたち 

(*単数形は「ヘスペリス」 (Ἑσπερίς)、複数形だと「ヘスペリデス」(Ἑσπερίδες)と言います)

一番古い記述では、

ヘシオドスの『神統記』

この中では、

ヘスペリスたちはニュクス(夜)の女神が夫を持たずに一人で産んだ、

とされています。

このニュクスの娘であるヘスペリスたちですが、

ヘスペリス「たち」と言うだけあって、複数名の姉妹たちだったと考えられていました。

でも実は、その人数は伝承によってあいまいで、

三人だったり四人だったり、もしくはもっと多くて七人だったり、

と、わりといい加減です。

たぶん、それほどメジャーな神様じゃなかったので、いろんな伝承が中途半端に伝わったんだろうな、と思います。

名前もバラバラで、

三人なら・・・アイグレ、アレトゥサ、ヘスペリア あるいは アイグレ、エリュテイア、ヘスペラレトゥサ

四人なら・・・アイグレ、エリュテイア、ヘスペリア、アレトゥサ

って、も〜、覚える気なくすわ〜・・・

しかも、どの親から生まれたかについても諸説あって、

夜の女神ニュクスばかりではなく、

ゼウスと掟の女神テミスとの間の子、あるいはポリュキュスとケトの間の、

あるいは天を支えるアトラスの子供だ、という説もあります。

ちょっと統一してよ・・・

と言いたくなりますが、これもギリシャ神話はずっと口伝えで伝わってきたので、

まあその時々でみんなずれてきちゃったんでしょうね!

そんなところも、ギリシャ神話らしい?!

*アトラスにはついては次の過去記事をご参照ください。

[ギリシャ神話]アトラスってなんで地球を支えているの?

ヘスペリスたちは黄金のリンゴを守る!

さてそんな、親の伝承もバラバラ、本人たちの人数もよく分からない

夕暮れ時の女神たち・ヘスペリスたち ですが、

共通している伝承は、

ヘラの「黄金のリンゴ」を守っている、ということ!!

これはヘシオドスの『神統記』から書かれているので、古くから伝わっていた伝承なんでしょうね。

この「黄金のリンゴ」っていうのは何かというと、

ヘラがゼウスと結婚した時に、

祖母にあたるガイア(大地)がお祝いに贈った、というものなんです。

このリンゴを植えたリンゴの園があって、そこをヘスペリスたちが守っていたんですね。

ヘスペリスたちの他に、竜のラドンも一緒に守っていた、とも言われています。

しかし、いったい何でヘスペリスたちが「黄金のリンゴ」を守ることになったのか、

その点までは神話は詳しく書いていないのですが、

美しい乙女たちが「黄金のリンゴ」のまわりにいる、って想像すると絵になる!

やっぱりビジュアル重視の神話なのかな〜?

でも、竜のラドンはちょっと怖いですけどね!


フレデリック・レイトン「ヘスペリデスの園」 (1892年)

ヘラクレスもやってきた!

いろんな伝承がある、ヘスペリスたちの守っていた「黄金のリンゴ」ですが、

ヘラクレスが12功業の一つとして、ヘスペリスの園にリンゴを取りに行く、という難題もあったのです。

そういうわけで、ヘラクレスは「黄金のリンゴ」を取りにやってきたのです。

ただ!

プロメテウスの助言で、ということなんですが、

ヘラクレスは自分自身では「黄金のリンゴ」を取りには行かなかったんだそうです。

じゃあ、誰が「黄金のリンゴ」を取りに行ったの?

ということなんですが、それは神話によると、

天を支えるアトラス!!

ヘラクレスは、天を支える仕事を代わってやる、とアトラスに近づき、

自分が天を支えている間に、アトラスに「黄金のリンゴ」を取ってきてもらいます。

で、アトラスは「黄金のリンゴ」を取って帰ってくるのですが、

いざ戻ってきてみると、もう天を支える仕事は嫌だと。

うん、その気持ち、よくわかる。重いからね。

そういうわけで、アトラスは本当は、もうヘラクレスから天を受け取るのは嫌だったんですが、

ヘラクレスが、ちょっと頭の上に円座(クッション的なもの?)を乗せる間だけ天を持ってて、

と持ちかけたら、アトラスは意外とあっさりもう一度天を受け取ったので、

そのままアトラスに天を担がせて、ヘラクレスは「黄金のリンゴ」を持って帰って行ったと。

なんか・・・

ヘラクレスってズルい奴!!

・・・と思った人がいたせいかどうかはわからないけど、

別の伝承ではヘラクレス自身が「黄金のリンゴ」を取りに行った、というのもあるそうです。

ヘラクレス、せっかく力持ちなのに、アトラスを騙してリンゴを手に入れてるんじゃ、ちょっとカッコ悪いですもんね!

*ここら辺の詳しい話は、アポロドーロスの『ギリシア神話』を読んでみてくださいね〜


エドワード・バーン=ジョーンズ「ヘスペリデスの園」 (1869-73年)

黄金のたそがれ・・・ヘスペリスたち

というわけで、本日は夕暮れ時の女神たち・ヘスペリスたちをご紹介しました!

マイナーな女神たちなので、伝承もまちまちですが、

美しい女神たちが、「黄金のリンゴ」を守っている姿って、想像するとトキメキませんか?

やっぱり美人も、一人よりは三人、四人と人数いた方が、相乗効果でより美しく見えるというか・・・

AKB効果?

かどうかは分かりませんけど、たそがれ時の空が黄金色に染まっているところを見て、古代ギリシャの人たちは

美しい乙女たちと「黄金のリンゴ」を想像しちゃったのかもしれませんね!

あなたはたそがれの空を見て何を思う?

まさか夕飯のおかずだけじゃないよねっ?!

次に夕暮れ時の黄金に染まる空を見たら、「黄金のリンゴ」を守っている乙女たちを思い出してくださいね〜

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