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ギリシャ神話

ゼウスの支配はどうやって始まったのか?父親を倒して最高神へ

多くの神々が登場するギリシャ神話ですが、

その神々の中で最高神に君臨するのは、ご存じのとおり

ゼウス

しかし、その支配はいったいどうやって始まったのでしょう?

そのいきさつについて、簡単にご紹介していきます!

これを読むと、どうやってゼウスがギリシャの神々のトップに立ったか、わかりますので、

興味のある方はぜひ読んでいってくださいね!

オリュンポスの神々の誕生

さて、まずは、

ゼウスの父である

クロノス神

のお話から。

彼は、自分の父である

ウラノス(天)神

を、

大鎌で大事なとこを切り取る

という残酷な方法で倒しました。

*クロノスがウラノスから支配権を奪った話については、こちらの記事もご参照ください!

>> ウラノスの時代の終わり

クロノスは、同じく父ウラノス・母ガイアから生まれた

姉であるレイアと結婚

(まあいわゆる近親婚ですね!)

このクロノスとレイアの間には、のちにギリシャ神界の中心となる神々である、

炉の女神・ヘスティア

農耕の女神・デメテル

ゼウスの正妻・ヘラ

冥界の神・ハデス

海と地震の神・ポセイドン

そして・・・

最高神となるゼウス

が生まれました。

この6神に合わせて、さらに6神の12神で、

「オリュンポス12神」

といいます。

子供を飲み込むクロノス

さて、このように、クロノスとレイアの間には、

ギリシャ神界の主だった神々が生まれたのですが、

しかし父親である

クロノス神

彼は、こういった自分の子供たちが生まれると、なんと

自分で飲み込んでしまう

という暴挙に出ました!

これはなぜかというと、クロノスは、両親であるガイアとウラノスから、

いずれ自分の息子によって、自分の王権を奪われる

という予言を聞いて、恐れていたからです。

その予言を実現させないために、子供たちをみんな飲み込んでしまっていたのでした。

なんつー自分勝手な父親!

ちなみに、この神話をモチーフに描かれた名画も有名です。

ゴヤの名画「我が子を食らうサトゥルヌス」

(*サトゥルヌス・・・クロノスのローマ名)

お、恐ろしい絵〜!!一度見たら、忘れられませんね!

夢に出てきそう・・・

神話の方では、クロノスは子供たちを飲み込むだけなのですが、

巨匠ゴヤの想像力にかかると、自分のために子供を犠牲にする父親のエゴが、こんなふうに描かれています!

ゼウスによるクロノス打倒

さて、話を戻すと、

我が子が次々と飲み込まれていくのを悲しんだ

母である女神レイア

末っ子ゼウスを出産する際に、自分の両親であるガイアウラノスに助けを求めました。

これに応えて両親は、

レイアをクレタ島に送り、そこで生まれたゼウスを洞窟の中に隠しました。

そしてガイアは知恵を絞って、

石に赤ん坊の産着を着せて、クロノスに渡してしまいました。

すると、何も知らないクロノスはその石を息子だと思って飲み込んでしまったということです。

クロノス、バカなやつ!

こうして

クロノスに飲み込まれずに済んだゼウス

クレタ島でかくまわれながら、時が過ぎるとともに成長し、

やがて・・・

父クロノスに立ち向かうことに!

こうして、

ゼウスは父クロノスを打ち負かし、飲み込まれた子供たちを全員解放した

ということです。

ゼウス、末っ子だけど、エライ!!

ゼウスの支配の確立へ

こうして、ゼウスは全ての兄妹たちを助けてやったので、

兄妹たちはゼウスに感謝し、

ゼウスの最大の武器となる雷

を与えました。

この雷の力を得て、

ゼウスは神々の支配者として君臨することになった

ということです。

雷が最強の武器であるあたりが、ギリシャ神話の特徴かな?と思うと面白いですね!

日本だと、まず、雷様はいても最強というわけじゃないですからね。

というわけで、ここに

ギリシャ神話の最高神・ゼウスの支配が確立

することになりました!

なんとゼウスは、父クロノスに続いて、

父親を倒して支配権を得る

というやり方で、神々の支配者となったのですね。

親子二代で、その父を倒してのし上がっていった・・・

ギリシャ神話の恐ろしい下克上(?)の世界!

想像すると薄ら寒い気もしますが、ゼウスが最高神となったのは、こういう事情なのでした。

でも、良い子はくれぐれもゼウスの真似をしないように!

お父さんを大切にね!

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