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ギリシャの基本情報

ギリシャのクリスマスについて、日本人が意外と知らない3つの真実!

すっかり日本でも定着した12月の恒例行事と言えば、

クリスマス!

ギリシャでも家族みんなで過ごす大事なイベントですが、

でも日本ではあんまり、ギリシャのクリスマスって知られていないんですよね。

とにかくあまり認知度がない。

ということで、

ギリシャのクリスマスについて、日本の人たちが意外と知らない真実を3つのポイントからご紹介!!

知られざるギリシャのクリスマスについて、簡単にご紹介していきますね!

日本人が意外と知らないギリシャのクリスマス!

ということで、さっそく

日本人が意外と知らないギリシャのクリスマスについて、

3つのポイントからご紹介していきます!

真実その1)ギリシャはもう、はっきり言って「神話の国」ではない「キリスト教の国」だ!

これね、一番日本の人のギリシャのイメージあるあるなんですけど・・・

「ギリシャってあの、ギリシャ神話のゼウスとかアポロンとかを信じてる国でしょ?」

って言われることも多いですが、

ざんね〜ん! 違います。

それは、古代ギリシャのお話で、確かに古代ギリシャの人たちは、

ゼウスを中心とするヘラやアポロンなどの神々を信仰していて、

いわゆる「ギリシャ神話」とされているような「神話」を語り伝えていました。

と・こ・ろ・が!

そのようなギリシャの神々を信仰する時代は長くは続きませんでした。

なぜなら・・・

まあ、まず最初には、紀元前338年のカイロネイアの戦いで、ギリシャ連合軍は、新興国マケドニアに敗れ、支配下に入ります。

そして、マケドニアが衰退してくると、今度は勃興してきたローマが、紀元前146年にコリントスを陥れ、

ギリシャ諸市はローマの属州アカエアとなるのです!

そう、ギリシャ一帯はこれ以降、ローマの属州の一つとなって、独立を失っていたんですね。

ということはつまりですよ・・・

392年にローマがキリスト教を国教とし、異教を禁じた時に、

古来からのギリシャの神々は「異教」とされて、ローマ属州アカエアでも禁止されてしまったのです。

だから、この時点から正式に、ギリシャの人々はキリスト教徒!!

というわけで、現代のギリシャの人たちも、ローマ時代からの由緒正しき、キリスト教徒なのであります。

だから、彼らにとっても、クリスマスは大事な行事!

だって、キリスト教徒だからね!

だから、

「ギリシャの人たちって、ゼウスとかの神々を信じているんでしょ?」

というのは、正しくは、

「古代ギリシャの人たちは、ゼウスなどの神々を信じていましたが、現代のギリシャ人はほとんどがキリスト教徒です」

ということになります!

ですので、

ギリシャ=神話の国

というよりかは、

ギリシャ=キリスト教の国

と言った方が、正しいのです。

*ここらへんの詳しいお話は、こちらの記事もあわせてどうぞ!

>> ギリシャの宗教

真実その2) ギリシャは「ギリシャ正教」の国!

そんなわけで、ローマ時代からギリシャでは、ギリシャ神話の宗教ではなくて、キリスト教が信じられてきたのですが、

現代のギリシャの人たちは、ほとんどが

「ギリシャ正教」

と呼ばれるキリスト教の一派の信仰者です。

この「ギリシャ正教」がどういうものかというと・・・

これもまた、ローマ期に話はさかのぼります。

みなさん歴史で習った通り、395年、テオドシウス1世はローマ帝国を東西に分けて息子たちに統治させました。

これ以降、

ローマ帝国は、東ローマ帝国と西ローマ帝国に分裂したのでしたね。

そして・・・

ギリシャを含む帝国の東側の地域は、東ローマ帝国の統治に入りました

そう、これは学校の授業でもやりましたね、懐かしい。

この東ローマ帝国の首都は、

コンスタンティノポリス

(*現在のイスタンブール)

そして、この首都に置かれた東ローマ帝国のキリスト教の総本山は

ハギア・ソフィア大聖堂

(*現在のアヤソフィア博物館)

この総本山を中心として栄えたキリスト教の方は、西ローマ帝国の教会と区別して、

いわゆる

「東方正教会」

「正教会」

と呼ばれるものになるわけです。

この「正教」というのは、英語では

「オーソドックス」(orthodox)

これは元々のギリシャ語では

「オルトドクシア」(ὀρθοδοξία)

という言葉で、直訳すると、

「正しい教義」

つまり、西方教会に対して、こちらの方が由緒正しいキリスト教だ、という主張でもあります。

この東方に広まった「正教会」は、現在ではロシアやルーマニアなど元々は東ローマ帝国だった地域で定着していて、この一つとして

「ギリシャ正教」

があるのです!

ですので、ギリシャの絵葉書でよく見るような、かわいらしい教会は、みんな「ギリシャ正教会」の教会なわけです!

このギリシャ正教会も入る「正教会」系の特徴としては、

偶像崇拝はいけないので、教会にはキリスト像の代わりに

「イコン画」

が掲げられていることです。

そして、神父さんたちは、長い髭をたくわえて、黒い服を着ている姿を、よく街中でも見かけます。

結構迫力があって、ついついじーっと見ちゃいます!

こんなふうに、ギリシャ正教は、西方教会系のカトリックやプロテスタント教会とは、異なる宗派になっています。

キリスト教にも、長い歴史があるんですよね!

まあ、そんなこんながあって、現在のギリシャは、由緒正しき「ギリシャ正教」の国となったわけです。

今の「ギリシャ正教の国」ギリシャでは、要するに

古代ギリシャの神々は「異教の神々」!!

だからギリシャでは現代は誰も、ゼウスやヘラなどの古来の神々に祈ったりなんかはしないのです。

歴史の流れを感じますね!

真実その3)ギリシャのクリスマスも大事な行事!

そんなわけで、

現在のギリシャは敬けんなキリスト教の国ですから、

クリスマスは、彼らにはとっても大事な行事!

この時期、街はクリスマス・カラーに染まります!

ギリシャといえば、青い海と白い家、のイメージだったみなさん、

「ギリシャのクリスマス」のイメージも付け加えてくださいね!

Greek Reporter の伝える、

クリスマス・キャロルを歌う子供たち。

こうやって家々を訪ね歩いて、キャロルを歌ってはお小遣いやお菓子をもらって回るのだそうです。かわいい!!

そして、クリスマスには、特別な食べ物も用意します。

七面鳥は、ギリシャのクリスマスでも食べられます。

そして、クリスマスケーキ、ではなく、

クリスマス・バージョンのお菓子を食べます。

メロマカロナ

というスパイスが効いたシロップ漬けのクッキーで、とっても甘いです。

それと、雪をイメージしたのか? サクサクほろほろの白いクッキー、

クラビエテス

これはシロップに浸かってないので、割に(ギリシャのお菓子としては)甘さ控えめ。

どちらもとっても美味しいです!

この時期には街のお菓子屋さんでもいっぱい売っているので、クリスマスに旅行に行くなら、お土産にこのお菓子を買って帰るのもいいかも!

あ、くれぐれもシロップに浸かってるお菓子は買わないように!

スーツケースの中でベタベタになっちゃうよ!

ギリシャのクリスマスも楽しいですよ!

というわけで、

実は日本の人たちがあまり知らない、ギリシャのクリスマスについてご紹介しました!

今はギリシャはキリスト教国で、クリスマスは一年の中でもビッグイベント!

というのは、残念ながら日本ではあまり知られていないんですよね。

ギリシャ旅行でも、夏だけじゃなくて、冬にはこんな楽しみもあるんで、ぜひ一度クリスマスのギリシャも訪ねてみてくださいね!

*greek reporter の伝える、ギリシャ北部のドラマ市でのクリスマス・イルミネーション

というわけで、ギリシャ旅行を考えているのなら、

ぜひクリスマスの時期のギリシャも候補に入れてみてくださいね!

夏とは全く違った姿を見ることができますよ。

それでは、くれぐれも安全には気をつけて、良いご旅行を!

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