現代でも地球最大規模のスポーツイベントの一つであるオリンピック!
その大会最後の閉会式には、毎回華やかなパフォーマンスもあり、
楽しみにしている方も多いかと思います。
そんなオリンピックのもととなったのは、古代ギリシャで行われていたオリンピックですが、
古代オリンピックの閉会式ってどうだったの?
というお話をご紹介したいと思います!
現代とはどんなふうに違っていたのか、興味ある方はぜひ読んでいってくださいね!
オリンピックの最終日は表彰式!
さて、現代のオリンピックでは、閉会式の日にもギリギリまで競技を行ってから、
最後の閉会式のセレモニーに突入しますよね。
これに対して、古代のオリンピックでは、
大会開催期間は5日間で、
最終日の5日目は、競技は無しで表彰式だけ行われていました
ですのでこの式が閉会式の代わりだったということになります。
これは古代は競技数も少なかったからこそできる日程ですよね。
現代の競技数だと、最終日に全部やったら何時間もかかってしまうので、
それは不可能というものです。
さて、古代の表彰式のメインは、優勝した選手達に
勝者の証のオリーブの冠を被せること
各種目での優勝者には、競技の後に赤いリボンをつけておいて、
この表彰式で正式にオリーブの冠を授けることになっていました。
このオリーブの冠は、各種目で優勝した選手にだけ与えられた
ということです。
現代みたいに銀メダル・銅メダルみたいに3位まで表彰する習慣はありませんでした。
ですので、1位になれるかどうかは雲泥の差だったわけですね。
現代のオリンピックは選手に優しいシステムになったなあ〜
8位までは入賞で表彰してもらえますしね!
そして、古代のオリンピックでは、優勝が手にできたのは、このオリーブの冠だけ。
現代みたいに、記念品もなし。
このオリーブの栄冠だけを求めて戦う、というのがギリシャ人の誇りでもあり、
賞金のためではなく、名誉のために戦うのだ!
というのが古代オリンピックの大前提。
勝者にとっては名誉こそが最大の賞品、ということだったんですね!
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オリンピックの優勝者が本当に手にするもの
というふうに、古代オリンピックの選手たちは、
勝利の証のオリーブの冠だけを求めて戦った、
という話なんですけど、
実は優勝者にはその他いろいろ特典があったみたいなので、
本当にオリーブの冠だけしかもらえなかったわけではないんですね。
古代では、オリンピックのような大きな大会で勝った選手は、
故郷に帰ると一躍ヒーロー!!
それぞれのポリスが、盛大に優勝した選手を迎えたんだそうですよ。
現代みたいに、凱旋パレードもやったところもあったみたい。
それくらい、ギリシャ中から注目される古代オリンピックで勝った、というのは、
生まれ故郷にとっても誇りだったようなのです。
故郷の誇りとなった優勝選手は、
故郷のポリスから特別に報奨金をもらったり、年金をもらったり、
ポリスの要職に推薦してもらったりすることもあったそうなんです。
果ては、「英雄」として崇拝してもらった選手の話も伝わっているので、
人間を超えた「神」となっちゃったわけなんですよね。
まさに、オリンピックの勝利が人生を変えた?!
これがあるから、どの選手も血眼になってオリンピックで戦った、とも言えます。
だから、「オリーブの冠だけ」じゃなかったみたいですよ、実際のところはね。
でもこれは、現在のオリンピックも同じですよね?
オリンピックで勝つと、現代ではそれぞれの国が報奨金を用意していたりしますが、
実際にオリンピックでメダリストになった選手は、一躍全国にその名を知られます!
CMのスポンサーがついたり、テレビに出たり、
講演会に呼ばれたり、果ては政治家に転身する選手もいますよね!
柔道の谷選手や、水泳の鈴木大地選手、スケートの橋本聖子選手など、
み〜んなオリンピックで有名になって、政治家へとなった人たち。
それくらい、「オリンピックで勝つ」というのは、古代でも現代でも
選手の人生を変えるくらいの、大きな出来事というわけです。
たかがスポーツと言うなかれ!
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オリンピックは栄冠とともに閉幕!
というわけで、
古代オリンピックの閉幕は、選手へオリーブの冠を授ける表彰式だった
というお話をご紹介させていただきました。
そして、
このオリーブの冠が選手にもたらすものは、お金で買えないくらいすごかった!
ということなのですが、これは確かに、現代にも通ずるところはありますよね。
オリンピックで金メダルを取ったりすると、一夜にして有名人になるのは間違いないです。
マスコミも取材に殺到したりして、全く違った人生になってしまうはずですよね。
古代でも現代でも、一般人には及びもつかないような特殊な運動能力を持っている人は、
故郷の誇りとして尊敬される、というのは変わらないんですね!
次回から、オリンピックの閉会式を見る時にはぜひこのお話を思い出して、
選手たちの今後の人生が変わっていく瞬間を見届けている、と思って見ると、また感慨深いものになるのではないかと思います!
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