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『アナと雪の女王』のギリシャ神話みたいな世界3つのポイント!

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どうも! イレーネです!

ついに公開になりましたね!

『アナと雪の女王2』

この新作続編映画を見る前に、みなさん前作のあの大ヒット

アナと雪の女王

を見直してから行くことになると思うんですが、

実はこの大ヒット映画のストーリーは、ギリシャ神話にも通じる「英雄神話」の物語がベースになっているんですよ!

そのポイントを、本日は解説したいと思いますので、新作を見る前に読んでいってね!

エルサとアナ姉妹の「英雄神話」?!

さて、そういうわけで、本日は

日本でも一大旋風を巻き起こしたディズニーの大ヒットアニメ映画

アナと雪の女王

この映画の基本となるストーリーラインが、実はギリシャ神話にも見られるような

「英雄神話」

と、ほとんどおんなじ!!

という話をご紹介していきたいと思います!

この映画が日本でも大ヒットしたのは、こういう古代から人類が受け継いできた神話のパターンを守ったからかもしれませんよ?!

実はこの「英雄神話」のストーリーのパターンは、すでに

今も世界中でファンの多い大ヒット

「スターウォーズ」シリーズ

にも使われていて、そのきっかけになったのが、

アメリカの神話学者ジョーゼフ・キャンベルの書いた

千の顔をもつ英雄

という本なのです。

このキャンベルの本によれば、ギリシャ神話を含めて世界の英雄が登場する「英雄神話」には、共通するパターンがあるそうです。

これを読んだジョージ・ルーカス監督は、自分の映画でこのパターンを利用して、見事に「スターウォーズ」は世界中で大ヒットした、ということなんですね〜

で、実はこのおんなじ物語のパターンが、

「アナと雪の女王」にも見られるんです!

それでは、「スターウォーズ」のルーク・スカイウォーカーの物語と、「アナと雪の女王」にも見られる「英雄神話」のパターンを、以下3つのポイントに分けて解説していきますね〜!

ポイント1:出発

では、「アナ雪」のエルサと、「スターウォーズ」のルークの物語を、これから一緒に解説していきますね!

世界に伝わる「英雄神話」の物語のパターンとしては、

まずは、

英雄がいったん故郷を離れて未知の世界に出発する

という行動から始まります。

ルークの場合:

ルークは生まれつき、物体などを動かすことのできる不思議な力「フォース」を持っています。

でも、自分では自分の力を分かっていなくて、おじさんの家に引き取られて暮らしています。

しかしある時その家が攻撃を受けてしまって、住み慣れた場所を離れて身を隠すことになります。

エルサの場合:

エルサは生まれつき、雪や氷を操る不思議な力を持っています。

でも、自分ではその力の使い方が分からなくて、王宮で引きこもって暮らしています。

しかし、戴冠式の日にその力が暴走し、王宮から飛び出して山の中に入っていきます。

どうでしょう?

ストーリーとしては、ほとんど一緒ですね!

設定の違いはもちろん、

・フォースの力 / 魔法の力

・未来の宇宙が舞台 / 北欧の国が舞台

・男性のルーク / 女性のエルサ

というようにディテールは変わっていますが、ストーリーの展開という点ではほぼ一緒!!

まずは英雄の神話とは、未熟な英雄が自分を守ってくれる世界から飛び出して、新しい世界に身を投じるところから始まるのです!

ポイント2:試練(イニシエーション)

そして英雄は、故郷の守ってくれる世界から飛び出した後、

外の世界で試練をくぐり抜けて、力をつけて成長していきます。

これは、まだ未熟な英雄が、本物の英雄となるために必要な過程で、

イニシエーション(通過儀礼)

と言われるものです。

ルークの場合:

ルークは故郷を離れて敵から身を隠し、

師匠のオビ・ワン・ケノービの指導を受けて、フォースの力を鍛えていきます。

まだ自分では完全にコントロールしきれていませんが、次第にフォースは強くなっていきます。

エルサの場合:

エルサは王宮を離れてノースマウンテンに城を建て、

そこで思う存分に自分の魔法の力を使い始め、力は強くなっていきます。

でも、自分ではまだ完全にコントロールしきれていないため、王国全部を冬にしてしまいます。

ポイント3:帰還

そして、英雄の神話は最後には、人々を救う本物の英雄となるために、本来自分が戻るべき場所に帰っていきます。

それが

英雄の帰還

「イニシエーション(通過儀礼)」を終えて力が強くなった英雄が、その力で困難に苦しむ人々を救い出し、ついに本物の英雄となるのです!

ルークの場合:

ルークはオビ・ワン・ケノービの指導を受けて少しづつフォースが強くなっていきました。

そんな中オビ・ワン・ケノービと共に反乱軍に参加し戦いますが、途中でオビ・ワンは戦死。

でも、オビ・ワン・ケノービの声に導かれて、ついに自分のフォースを完全にコントロールすることができるように。

デススターを破壊して、帝国軍を倒し、反乱軍を勝利に導く英雄となりました!

エルサの場合:

エルサはノースマウンテンで魔法の力が強くなり、コントロールが効かなくなります。

そんな中、エルサの王国を狙うハンス王子たちに捕らえられピンチに。

しかし、妹アナの命がけの助けで、ついに自分の魔法の力をコントロールすることができるように。

冬に閉じ込められた王国を救い出し、ハンス王子の一味も倒して、本物の女王として平和に国を治める事になりました!

どうでしょう?

結末に到るまでのディテールは違いますが、

大事なのは、ルークもエルサも、最後にはついに自分の本来の力に目覚め

その力を使って苦しむ人々を救い出す真の英雄となるのです!

この時点で、それまでは未熟だった二人は、本物の英雄となり、「英雄神話」はめでたくハッピーエンド!

これが、古代ギリシャの時代から、世界中で語り伝えられてきた「英雄神話」のゴールデンパターンなのですね!

私たちは知らず知らず、古代の先祖たちが語り伝えてきたような英雄物語の映画を見て、同じように胸をアツくしていたのでした!

人間って、何千年経っても、基本はそんなに変わらないのかもしれませんね?!

アナとギリシャ神話

さて、そういうわけで、

ディズニーの大ヒットアニメーション

アナと雪の女王

は実は、古代から受け継がれてきたパターンそのままの

「英雄神話」の物語

だったのです!ということは分かっていただけたと思うのですが、

この映画のもう一つの特徴としては、

主人公がアナとエルサの二人

というところでしたよね!

では、ここでもう一人の主人公アナの物語も見てみましょう!

アナの物語の方は、ギリシャ神話で言えば、

エロースとプシュケー

の物語で有名な

プシュケー

みたいなんですよね。

この神話は、今はローマ神話バージョンの方が有名ですので、

アモールとプシケー

として知っている方も多いと思います。

プシケーは美しい王女で、その美しさから

愛の神アモールに愛されます。

この世のものとは思えない宮殿に住まわされ、何不自由ない暮らしをしていましたが、

しかし、神であるアモールはプシケーにその姿を見せてはくれません。

不審に思ったプシケーは姉たちにもそそのかされ、禁止されていたのにアモールの姿をみてしまいます。

約束を破られたアモールはプシケーの元を離れていってしまいます。

アモールを愛していたプシケーはあきらめきれず、アモールの母親の女神ウエヌス(ギリシャ神話だとアフロディテ)にとりなしを期待しますが、

怒っているウエヌスは、プシケーに次々と無理難題を押し付け、あきらめさせようとします。

しかし、プシケーは不思議な力に助けられ、無理難題を次々にクリア。

でも、ウエヌスに取ってくるように命じられた冥界の箱を開けてしまい、死の眠りに陥ってしまいます。

ジョン・W・ウォーターハウス『プシューケー』

ここで、まだプシケーを愛していたアモールは、母親にとりなしてプシケーを助けてやり、

ついにプシケーは神々の仲間入りをしてアモールの愛を取り戻す!

というストーリーです。

え?

これがアナのお話とどう同じなの?

と思う方もいるかもしれませんが・・・

このプシケーのお話は、心理学者のエリック・ノイマンによると、

女性の心理的成長を描く神話

なのだそうです。

つまり・・・

最初はプシケーは未熟で、なぜだか分からないけどアモールに愛されて、その愛を受け入れるだけで暮らしていました。

でも、やがてアモールの本当の姿を知りたいと意思を持つようになり、ついに実行に移します。

そしてアモールの愛を失ってしまうのですが、

プシケーは今度はアモールの愛を取り戻すため、数々の試練を乗り越えて、

ついにはアモールの真実の愛を手に入れる!!

という、これも英雄神話にも似た成長物語なんですね。

その女性バージョンということですね!

この分析は

アモールとプシケー―女性の自己実現

という本にまとめられていますので、興味を持った方はぜひ一度読んでみてくださいね!

さて、この物語のパターンをアナの物語に当てはめてみると・・・

アナは王宮で何一つ不自由ない暮らしをしていましたが、

両親も亡くなり、姉は自分に冷たく、愛情に飢えた生活をしていました。

そこで都合よく(?)愛をささやくハンス王子が現れ、すぐに受け入れてしまいます。

でも、姉のエルサが王宮を出て行ってしまい、アナは全てを後にして追いかけます。

そして、いくつもの困難を乗り越えて、

最後には姉の真実の愛を見つけ出して、ハッピーエンド!

その時アナはもうハンス王子にだまされることはなくて、山男のクリストフの愛も見つけ出します!

というアナの女性としての成長物語になっているのでした!

そしてこのアナの物語がエルサの英雄神話と同時に進行していき、二重奏みたいな形になっているのがこの映画のストーリーの面白いところです!

物語の中でアナは王位継承者ではないので国を救う英雄にはなれませんが、

一人の女性として成長していく物語が、姉のエルサの物語をサポートしています!

そして、最後には

姉妹そろって一回り成長してハッピーエンド!

となるのですね!

これまでの映画の中では、女性キャラクターは男性のサポート役が多い印象ですが、

こういう女性たち二人の成長物語になっているところが、この映画の画期的なところだと思います。

しかも、知ってか知らずか、古代から受け継がれてきた神話のパターンをうまく利用して、

二人の女性として、英雄としての成長が分かりやすいテーマとなって描かれています!

それは多分、世界中のどんな文化の人たちにとってもどこかで見たような受け入れやすいテーマで、

これが世界中で支持を得て大ヒットになった要因かもしれませんね!

『アナ雪2』の物語のテーマにも注目してね!

ということで本日は、

大ヒット映画

アナと雪の女王

のストーリーは、ギリシャ神話にも通じる「英雄神話」の物語がベースになっているんですよ!

というポイントを、解説してみました!

ぜひこの神話のお話も頭に入れて、映画を見直してみてくださいね!

「あ〜、そういうことか!」と納得できるところも多いハズ!

そして、新作続編映画

『アナと雪の女王2』

を見る時には、前作で誕生した英雄のその後の物語はどうなるのか?というテーマにも注目してみて下さいね〜!

また新しい物語の見方ができるようになるかもしれませんよ!

*現在アナと雪の女王は、DVD&ブルーレイ、そして各種動画配信サービスでご自宅で楽しむことができますので、ぜひ見直してみてくださいね!

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