古代世界の歴史を塗り替えた軍事の天才・アレクサンドロス大王
その書記官エウメネスが主人公のマンガ
岩明均作『ヒストリエ』
つ、ついに!! 最新11巻が出ましたよ!
10巻が出てから長かった・・・
しかし、この巻はアレクサンドロスもエウメネスもほとんど出てこなくて、
「パウサニアス」って新しいキャラクターがメインでしたが、彼がどんな人か知ってますか??
気になった方のために、この人物について解説します!
『ヒストリエ』11巻ついに出た!
さて、そういうことで、まずは!ついに出た!!
世界史を変えた軍事の天才・アレクサンドロス大王
その書記官エウメネスが主人公のマンガ
岩明均作『ヒストリエ』
最新11巻がついに発売ですよ!
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な、長かった・・・!!
前の10巻が出たのが・・・2017年3月23日だって?!
え〜!! 2年以上も経ってる!!
前々からスローペースだったけど、さらに遅くなってきてるかも・・・
まだアレクサンドロスが王位にもついてないのに・・・この連載終わる日が来るの??
って心配になっちゃうけど・・・
これはもう、ファンとしては大人しく待つしかない!!
とにかく、無事に11巻が発売になってよかった、本当によかったよ!!
って、前に10巻が出た時におんなじようなこと書いた気もするけど、まあ仕方ないか!
*「ヒストリエ」第10巻についての詳しいレビューは、こちらの記事をどうぞ!
オレスティスのパウサニアス登場!
さて、こうして、ついに! やっと出た!!
岩明均作『ヒストリエ』
最新11巻
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前の10巻では、かの有名な歴史上の戦い
「カイロネイアの戦い」が、アレクサンドロス王子の大活躍で勝利を収めました!
その後はどうなるのかな?
と思っていたところ、最新11巻では、全く違った展開に!!
新しいキャラクター
パウサニアス
が登場です!
この人、どんな人かご存知ですか?
って、歴史上の人物だから、知ってる人は知ってると思いますが、
この新刊を読んで「だれ?」と思った方のために、以下ご説明します!
あ、でも、パウサニアスが何者なのかは、マンガで読みたいからいい!
歴史上のパウサニアスのことは知らなくていい!
って方は、以下は読まないでくださいね。
今後のストーリーの展開にも多分関わってくるので、ネタバレ的になっちゃいますので!
まあ、歴史上の人物を描いている時点で、作者の方もある程度はネタバレ覚悟だとは思うんですけど!
一応断っておきますけど、マンガのパウサニアスは、歴史上のパウサニアスとは違う感じでしたよ!
ということで、以下は、
11巻のメインキャラクター・パウサニアス
という人物をご紹介します!
************
え〜、まず、このパウサニアスという人は、実在した人です!
「オレスティス」という地方出身ということですが、
この「オレスティス」というのも実在する地域で、西マケドニアにあります。
元々は独立した地域でしたが、紀元前4世紀にはマケドニアの支配下に降ります。
ここらへんは、マンガの通り。
そして、当時のマケドニア王宮には他にもパウサニアスがいたので、
「オレスティスのパウサニアス」
と通称で呼ばれていました。
この「オレスティスのパウサニアス」が11巻についに登場です!
王の護衛にして愛人だったオレスティスのパウサニアス
それでは、この11巻のメインキャラクター
「オレスティスのパウサニアス」
ですがね、歴史上の人は、実は・・・
アレクサンドロス大王の父上である
フィリッポス二世の護衛兵
これはマンガとおんなじ。
しかしですね・・・
歴史上で彼が有名になったのは、別のことで・・・
実はフィリッポス王の愛人
だったらしいのです。
おそらく、大変な美少年だったんでしょうね!
え? それって、そう、今で言うLGBTです。
古代ギリシャ世界では普通に行われていたことだったんでね。
でも、同性愛も少年愛も人類の歴史を見ればずっと行われてきたんですから、今さらLGBTだなんだと言う方がおかしいような気もします。
人間ってそういうもんなんだな、ってことですよね。
そういうわけで、「オレスティスのパウサニアス」は王の愛人だったらしいのですが、
後には王の愛情は、これもこんがらがっちゃうんですが、おんなじ「パウサニアス」という少年に移ってしまったそうです。
「オレスティスのパウサニアス」は言わば、捨てられちゃったんですよね。
マンガの中の「オレスティスのパウサニアス」も、美少年に描かれてますから、その後そういう展開になるのかな?
しかも、アレクサンドロス王子とそっくりなの??
お父さんのフィリッポス王は、息子に似てる少年に手を出すかな??
しかも、ライオンに顔を傷つけられる、っていうのは、知らなかったなあ・・・
ここらへんは、作者の岩明さんの創作かもしれないし、
今後の展開も、いくらか変わってきそうなので、楽しみです!
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暗殺者パウサニアス
さて、この
「オレスティスのパウサニアス」
という人物が歴史上で有名になった理由は・・・
実は、
フィリッポス王を暗殺した人物なのです!!
この暗殺に至った理由としては、色々言われていますが・・・
まずは有力なのは、
フィリッポスとの恋愛関係のもつれ
とも言われていますよ。
「オレスティスのパウサニアス」が王と別れた後、同じ名前の「パウサニアス」が愛人になったのですが、
当然これが面白くなかったらしく・・・
人前で「パウサニアス」を侮辱してしまって、恥をかかせたらしいのですよね。
そうすると「パウサニアス」はいい笑い者になってしまったので、戦場で手柄を立てて見返すしかない!と戦場で危険な任務について死んでしまったのだそうです。
しかし、この「パウサニアス」は、フィリッポス王の重臣アッタロスのお気に入りでもあったので、「オレスティスのパウサニアス」はアッタロスの恨みを買ってしまいました。
そこでアッタロスは、復讐のため、とある宴会で「オレスティスのパウサニアス」を酔わせて、レイプしてしまったのだとか。
えっ、アッタロス、相当ゲスじゃないですか!
しかも王の愛人だった人をねえ・・・
これはフィリッポス王も相当怒ったんじゃないの・・・?
と、思いきや!
なんとフィリッポスはアッタロスを罰することはなく、代わりに「オレスティスのパウサニアス」を昇進させて終わらせてしまったのだそうでうす。
王としては、ひどい目にあったけど、昇進させてやるから水に流してくれ、ってつもりだったのかもしれないけど、
こ、これはヒドイ解決法だ!
「オレスティスのパウサニアス」の気持ちを踏みにじるような行為ですよね。
これで王に恨みを抱いて、暗殺するに至った・・・
ということなんですが、なーんか、昼メロのドラマみたいな愛憎劇!
こんなこと、本当にあったのかいな?
って思っちゃうんですけど・・・
実は、この暗殺の動機としてはいろんな説があって、
王妃のオリンピアスが裏で糸を引いていた、って説もあるんですよ!
アレクサンドロス大王の母オリンピアスは、性格的にかなり一筋縄ではいかない人だったらしく、
愛する息子アレクサンドロスを王にするため、邪魔者のフィリッポス王を片付けたんじゃないか、
と言われると、本当にそんな気もしてくる・・・
このマンガでも、王妃オリンピアスは相当のクセ者として描かれていますので、
多分フィリッポス暗殺には彼女が絡む展開になりそうだよね?!
オリンピアスが何をやってくれるのか、次の12巻が楽しみだ!!
しかし、今の歴史を見れば、フィリッポス王のあとをアレクサンドロスが継いだおかげで、
マケドニア王国は世界史にも稀に見る発展を遂げたからよかったんじゃないの? って思っちゃうけど・・・
アレクサンドロスが王位を無事に継げるかどうか、ギリギリまでは分からない状況ではあったんですよね。
他の妃に子供が生まれて、そっちが優秀だったりしたら、王の気持ちがそっちに傾くかもしれないし。
我が子アレクサンドロスを王位につけるため、王妃オリンピアスが色々画策したとしても不自然じゃありませんよね!
しかーし、王宮って、ほんと大変!
暗殺とかもフツーにあったわけだし、権力者は大変だな!
っていうのを、最新11巻を読んで改めて実感したのでした!
ま、話を戻すと、歴史上の「オレスティスのパウサニアス」はこんな人だったということで、
今後のマンガでどんなドラマが待っているのか、楽しみにご注目ください!
作者の岩明さんの事だから、オリジナルの設定をたくさん入れてきそうだし、
また歴史とは一味違う、あっと驚くような展開が待っている気がするので、
次の12巻を読むのが楽しみです!
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『ヒストリエ』でパウサニアスの今後に注目!
ということで、
古代の軍事の天才・アレクサンドロス大王
その書記官エウメネスが主人公のマンガ
岩明均作『ヒストリエ』
ついに発売になった最新11巻から登場した
「パウサニアス」という新しいキャラクターについて解説しました!
次の12巻では、一体どんな活躍を見せてくれるんでしょう?
でも、次が出るのがまた2年後だったりするのかな? 待ちきれないですね!
でも、文句言っちゃいけないですね、
作者の岩明さん、体に気をつけて、エウメネスの次の物語を思う存分描いてくださいね!
楽しみにお待ちしております!
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*このマンガ『ヒストリエ』についての詳しい紹介は、こちらの記事もあわせてどうぞ!