どうも!イレーネです。
いよいよ9月!でも、台風シーズンでもあるこの時期は、安全にも気をつけて!
そんな秋と台風がやってくるこの季節は、
おとめ座の季節!
そこで本日は、
おとめ座にまつわるギリシャ神話
をご紹介しますよ!
おとめ座にまつわるギリシャ神話については、
実はその「おとめ」が誰なのか?!
って謎もあるんですよね〜。一体誰なんでしょう?
おとめ座ってどんな星座?
さて、それではまず最初に、
おとめ座ってどんな星座?
について、ご紹介しましょう!
おとめ座は黄道十二宮では、6番目の「処女宮」
8月23日 から 9月22日に生まれた人が、この星座に生まれたことになります。
「おとめ座」は地の星座。性別としては、女性星座になります。
この星座の人たちは、
とても責任感が強くて、真面目。気配り屋さん。
お仕事も真面目にソツなくこなします。
勤勉な努力家。
財務管理なども安心して任せられる、きちんとした人柄。
恋愛でも、真面目で誠実で、安定感のある関係を求めるようです。
おとめ座の星は、
もっとも明るい一等星 α星 スピカ (Spica)
が有名ですね!
この「スピカ」は、
うしかい座のα星「アルクトゥルス」
しし座のβ星「デネボラ」
とともに、
「春の大三角形」
を形成します!
そして、おとめ座には
「おとめ座銀河団」
と言われる、銀河団があることも有名です。
銀河がいっぱいある星座なんて、ロマンですよね〜!
【今週の一枚】我々の銀河系からおよそ5900万光年の距離にあるおとめ座銀河団に属する銀河、NGC 4388をすばる望遠鏡のSuprime-Camが捉えた一枚です https://t.co/I99ZwiPQ9p #国立天文台 pic.twitter.com/pVMJ5jueHy
— 国立天文台 (@prcnaoj) 2017年6月20日
さて、そんな星座「おとめ座」には、
一体どんなギリシャ神話が語られているのでしょう?
おとめ座の「おとめ」は誰か?!
さて、そんな星座
おとめ座
が本日のテーマなのですが、
おとめ座にある「スピカ」を筆頭にした星たちを結ぶと、
こういうふうに、「乙女」が横たわっているような姿に見えます。
じゃ、この乙女は誰なのよ?!
と、当然みんな思うはずですが・・・
実はギリシャ神話では、この「おとめ座」の「乙女」が誰なのか・・・
はっきりと確定することができません!
え?
誰だか分かんないの?
とガッカリされる方も多いかもしれませんが、
もともとこういう天文学や占星術は、ギリシャ文明に先行して栄えたメソポタミア文明で先駆けて発展したもので、
ギリシャはそれを受け入れて、自分たちの神話を当てはめていったのですね。
そうなると、時々、これは上手くいったけど、これは相当する神話がないから困るし〜
という状況になるわけです。
そして、これが「おとめ座」の場合となると、
ギリシャ神話にも「乙女」はいっぱい登場するし、星座のおとめ座を見たときに、「これだ!」という決め手もない・・・
となると、ちょっと「?」となるわけです。
1)女神デメテルだという説
じゃ、この「乙女」は、一体誰か? という問題になるわけですが、
とりあえずの手がかりとしては、
このおとめ座の「乙女」は、手に穀物の穂を持っているように見える、と考えられていたんですね。
これはメソポタミアの時代から、植物の葉と稲穂を持っている二人の女性だと考えられていましたので、ギリシャでは「穀物を持つ女性」となりました。
そうなると、ギリシャ神話で穀物と関わりのある女神の神話と言ったら、そう
農耕の女神デメテル!!
ギリシャ神話では、女神デメテルが、トリプトレモス王子に「麦の穂」を与え、
それが農耕の始まりとなった、という言い伝えがあります。
ですので、この「おとめ座」の「乙女」は、女神デメテルの姿を表しているんじゃないか、とも言われています。
2)ペルセポネなんじゃないの?という説
というわけで、
「おとめ座」の「乙女」が女神デメテルである!
という説ももっともらしいんですが、
まあでもデメテルって「乙女」じゃないよね?
とも当然なるわけです。
そりゃ〜、そうです。
最高神ゼウスとの間に娘のペルセポネがいるくらいですから、
「乙女」なわけじゃないんですよね。
そうだったら、じゃあ、
娘のペルセポネじゃないか?
とも考えられるわけです。
こちらもお母さんのデメテルと一緒に農耕にも関わりがあるし、
トリプトレモスに一緒に麦の穂を渡して農耕を伝えた、とも考えられています。
こちらのレリーフには、中央のトリプトレモスに、デメテルとペルセポネが二人揃って麦の穂を渡しています。
By: Napoleon Vier
こういう神話を考えると、じゃあ
「おとめ座」の「乙女」はペルセポネじゃない?
という推測も成り立つんですね!
確かに、デメテルよりは、可能性が高いかも?
3)いやいや、女神アストライアじゃないの?という説
というわけで、
穀物の穂を持っているから、女神デメテルか娘のペルセポネじゃないの?
という説ももっともなのですが、
これに対して、
いやいや、これは女神アストライアなんじゃないの?
という説もあります。
女神アストライア
とは、日本語で直訳すれば「星乙女」
「アストロン」とはギリシャ語で「星」って意味なんですね。
父は最高神ゼウスで、母は掟の女神テミスです。
女神アストライアは正義の女神ディケとも同一視されていて、
ともに、人間たちを裁く「天秤」を持っていると考えられていました。
この「天秤」は、夜空に輝く「天秤座」になったと言われています。
そして、夜空の「天秤座」と「おとめ座」は、隣り合っている同士なんですよね。
ですから、
すぐそばに「天秤」があるんだから、それを持っている女神アストライアもそばにいるに違いない!
って考えると、当然ながら
「おとめ座」の「乙女」は、女神アストライアだ!
という結論になるわけです!
なるほど、一つの星座だけで考えると分かりにくいですが、
空全体で見ると、確かに隣同士ですもんね。
ただ、問題としては、
手に持っている、というより、足元にあるじゃん? ってところだと思います。
【ほしぞら情報】2018年5月の星空―トピックス:木星が見ごろ、月が木星・土星・火星に接近 https://t.co/U4euhkf5z0 #国立天文台 pic.twitter.com/Y43hfH8abY
— 国立天文台 (@prcnaoj) 2018年4月28日
まあそんなわけで、
この「おとめ座」は誰か? という論争にはイマイチ決着がつかないのですね〜
でも、「誰なのかな?」と思って星を見上げて、想像を膨らませるのも、星を観察する楽しみでもありますよね!
皆さんも、ぜひ、誰なのか考えながら、夜空を眺めてみてくださいね!
おとめ座の謎に迫ってみては?
というわけで本日は、
「おとめ座」の「乙女」は一体誰なのか?
というお話をご紹介しました!
皆さんも、一体誰なのか気になったら、ぜひ夜空のおとめ座を見上げてみてくださいね!
ちなみに、「おとめ座」が日本の夜空に現れるのは、春〜初夏の5月・6月ですよ〜!
8〜9月ではないので、その点は気をつけてね!
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