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翼のある天馬ペガソスってどんな馬?!英雄ベレロポンとの冒険物語!

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ギリシャ神話に詳しくない、という方でも、きっと一度は耳にしたことがあるはずの

天馬ペガソス!

翼を持って、天を翔けるという、神話上の神馬です!

このペガソスですが、名前は聞いたことがあっても、

一体どんな馬で、どんな活躍をしたか、ご存知ですか?!

英雄ベレロポン

を背に乗せて、怪物と戦う数々の冒険を繰り広げたということなんですが、

この天馬ペガソスと英雄ベレロポンの冒険について、簡単にご紹介します!

星座にもその名前が付いているペガソスのお話、ぜひ読んでいってくださいね!

天馬ペガソスとは?

さて、それでは今回は

ギリシャ神話に登場する

天馬ペガソス

についてご紹介しますね!

この馬は、簡単に一言で言ってしまうと、

翼を持っていて天を飛ぶことができる天馬

ということで、

ギリシャ神話に詳しく無い方でも、一度はその名前を聞いたり、翼のついた姿を絵や彫像などで見たことがある、って方が多いと思います!

ギリシャ語では正しくは

「ペーガソス」 (Πήγασος)

と言って、

ラテン語では Pegasus となり、

これを現代の英語では

「ペガサス」

と読むので、

この名前の方が聞いたことがある、って方も多いかもしれません。

日本でも人気のスポーツブランド「ナイキ(NIKE)」では、ランニングシューズのラインの名前にこの「ペガサス」を使っていますので、

あ、これ履いてる、って方も多いのでは?

実はそもそも

「ナイキ(NIKE)」はそのブランド名をギリシャ神話の勝利の女神から付けているので

ギリシャ神話にゆかりの名前を好んで使っているのでしょうね!

*スポーツブランド「ナイキ(NIKE)」の名前の由来については、こちらの記事も合わせてどうぞ!

ニケとナイキは同じ女神だよ!

天馬ペガソスの誕生とは?

さて、そんなふうに、実は現代の私たちにも身近に親しまれている

ギリシャ神話の

天馬ペガソス

その誕生のお話からご紹介します!

この翼のある天馬ペガソスの誕生の神話は、ちょっと不思議なお話です。

この話の始まりは、

英雄ペルセウスのゴルゴン退治

の時にさかのぼります。

この時英雄ペルセウスは、目を見ると石にされてしまうという怪物ゴルゴンのメデュサを、

その姿を直接見ることなく、青銅の盾に姿を映してその首を切って倒します。

そして、そのメデュサの切り取られた首から

翼を持った天馬・ペガソスとクリュサオルが生まれた

と伝えられています。

え・・・?

と普通の感覚を持つ人なら一瞬よく理解できないのですが、

どうやらその時メデュサはペガソスとクリュサオルを身ごもっていて、

首を切られたところ、そこから子供たちが飛び出ていった・・・ということらしいです。

女神アテナゼウスの頭から飛び出して生まれたくらいですから、

ギリシャ神話では誕生の仕方はなんでもありですね!!

さて、このペガソスとクリュサオルの父親ですが、

海の神ポセイドンだ、ということです。

ですので、翼を持った天馬ペガソスは、神の血を引いた神馬、ということになりますね。

そして、ペガソスが蹄で打ったところから泉が沸いた、という伝承がいくつか残っています。

ヘリコン山の「ヒッポクレネの泉」(馬の泉)

もペガソスが湧き出させた、という伝説が伝わっているのですが、

これはポセイドン神が泉の神様でもあることから生まれた話なのではないでしょうか。

また、この時ペガソスと一緒に生まれたクリュサオルですが、馬ではなく人でした。

それも普通の感覚を持っている人なら「馬と人が一緒に生まれたの?」と理解を超えてしまう状況なのですが、

まあこれもギリシャ神話なので、その奇想天外ぶりを楽しみましょう!

英雄ベレロポンと天馬ペガソスの出会い

さて、そんなふうに生まれた

天馬ペガソス

この翼の生えた神馬の持ち主は

英雄ベレロポン

です。

この名前は「ベレロポン」「ベレロポンテス」とも言われていますがどちらも同じ人物です。

さて、どうしてこのベレロポンがペガソスを手に入れたかと言うと、

ペガソスは誕生当初、神々の住むオリュンポス山に登っていって、

ゼウス神の雷の運び役をしていたのですが、

コリントスにあるペイレネの泉で水を飲んでいたところ、ベレロポンに捕まえられて、彼の持ち馬になった、と言うことです。

えっ、神馬ってそんな簡単に捕まえられるの? って気もするのですが、

実はアテナ女神(一説にはポセイドン神)がベレロポンの手助けをしてペガソスを与えてやった、という説もありますよ。

そんなわけで、その経緯については諸説ありますが、

ベレロポンが天馬ペガソスの持ち主

と言うことになったそうです。

英雄ベレロポンと天馬ペガソスの冒険

さて、こういうわけで、

天馬ペガソスの持ち主はベレロポン

になったわけですが、

このベレロポンも只者ではありません。

ベレロポンはコリントスの王グラウコスの息子。

しかし、実はポセイドン神の子供だ、とも言われています。

お母さんはメガラのニソス王の娘エウリュメデ (もしくはエウリュノメ)。

つまりコリントスの王子として何不自由ない身分だったわけですね。

英雄ベレロポン、人妻に言い寄られる

さて、そんなコリントス王子のベレロポンですが、

彼の運命が大きく変わってしまう出来事が起きます。

ある時思いがけず兄弟のデリアデスを殺めてしまったのです。

古代ギリシャの時代では、殺人を犯した人はその罪で汚れていると考えられていたので、

その汚れを清めるまでは誰もその人と口を聞いたり付き合ったりしてはいけません。

そこでベレロポンはその殺人の汚れを清めるために、

ティリュンスのプロイトス王のところへ行くことになります。

すると、そのプロイトス王の妻ステネボイア (もしくはアンテイア)が、なんと!

ベレロポンに道ならぬ恋をしてしまいます!

要するに不倫の恋ですね!

そこでステネボイアは、夫に隠れてベレロポンに言い寄り、密かに密会しようと持ちかけるのです。

大胆な人妻の誘い!

でもベレロポンはこの誘いをキッパリと断るのですが、

そうするとプライドを踏みにじられたステネボイアは逆恨みして、

夫のプロイトス王に、ベレロポンの方が自分に言い寄った、と言いつけてしまうのです。

え〜、自分の方が誘ったのに・・・な話なのですが、

旦那さんのプロイトス王は妻の嘘をすっかり信じてしまい、

密かに殺してしまおうと計画して、本人に「この者を殺せ」と書いた手紙を持たせて

妻ステネボイアの父親イオバテスのところに送り込みます。

その手紙を読んだイオバテスは、義理の息子の言うことを聞いて、

ベレロポンが間違いなく死んでしまうような、無理難題を吹っかけることになります・・・

キマイラ退治!

まずイオバテス王がベレロポンに命じたのは

キマイラ退治

キマイラと言うのは、

口から火をはいて、体も大きくて、走ると早くて、力も強い、

首が三つもあって、一つはライオン、一つはヤギ、一つは蛇 の首がついていた・・・

っていう、恐ろしい怪物だったのですね!

こんな怪物を相手に戦ったら、間違いなくベレロポンは死ぬだろう・・・

と考えた上での命令です。

しかし!

ベレロポンには、天馬ペガソスがいます!

ベレロポンがペガソスに乗ると、空高く舞い上がり、

上空からキマイラの背後に向かって弓矢を射掛けて、

見事この怪物キマイラを退治した!

ということです!

*キマイラについて詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!

キマイラは火を吹く怪獣!!

アマゾン族・ソリュモイ人との戦い!

さて、こうして最初の難敵を倒したベレロポンとペガソスですが、

次にイオバテス王が命じたのは、

小アジア南部のリュキアの西側に住んでいたという

ソリュモイ人という民族との戦いも命じますが、

これにもベレロポンは勝利!

しかしイオバテス王はあきらめず、次には

女だけの戦闘民族アマゾン族との戦いを命じます!

アマゾン族と言うのは、神話上の女だけの戦闘民族です。

なぜ女性だけだったかと言うと、子供を作る時だけ他国の男性と交わって、子供が生まれると女の子たちしか育てなかったから、ということです。

このアマゾン族は弓・槍・馬術を得意として、大変な戦闘能力を持って恐れられていた民族で、

弓を引く時に邪魔だから、と言う理由で右胸を切ってしまっていたので

アマゾン(乳無し)と呼ばれた、と言われています。

そんなアマゾン族と戦ったら、さすがのベレロポンもひとたまりもない・・・

と思ったら、またまたベレロポンはペガソスに乗ってこの戦いにも勝利!

イオバテス王は、ついには自分の治めるリュキアの中でも腕利きの者たちを集めて、ベレロポンを待ち伏せして襲わせましたが、

ベレロポンはこの暗殺者たちもみんな倒してしまったのです!

ここまでくると、イオバテス王は

ベレロポンが本物の勇者だ!

と認めざるを得なくて、

自分の娘と結婚させて、自分の国の後継者にしたと言うことです。

こうしてベレロポンはペガソスとの冒険で将来の王の座を掴み取ったのですね!

英雄ベレロポンと天馬ペガソスの別れ

さて、こうして数々の冒険を共にした

英雄ベレロポンと天馬ペガソス

その功績でリュキアの王様にもなり、ベレロポンの人生は順風満帆にも思えるのですが・・・

実はその最後については、ちょっと悲しいエピソードが残されています。

ベレロポンはペガソスに乗ってオリュンポスの神々の元へ行こうとした

ということなんです。

もちろんペガソスは神馬ですから、オリュンポスに行くことはできるのですが、

神の血を引いているとはいえ、まだ人間のベレロポンが天に昇ることは許されません。

人間が神と同じ天に行こうとすることは、身の程知らずな傲慢な行動だったのですね。

そのためゼウス神はこれを怒って、

ペガソスにベレロポンを振り落とさせた

ということです。

ベレロポンは死後には神と考えられて、もともとの出身地のコリントスと、自分が王となったリュキアでは神として崇拝されたと言います。

華やかな活躍の後にちょっと悲しい最後を迎えたベレロポンですが、

英雄として人々にずっと尊敬されていたのなら、少し救いがありますね!

星座のペガソス座に

さて、こうして主人を失った

天馬ペガソス

ですが、

もともとはオリュンポスでゼウスに仕えていたので、

ベレロポンが亡くなった後は天にあげられた、ということです。

夜空に輝く

ペガスス座

これは天にあげられた天馬ペガソスの姿を表しているということです。

日本からは秋の東の夜空にその星座を見ることができます。

この天馬ペガソスの胴体部分にあたる四角形は、

ペガスス座のα星・β星・γ星、そしてアンドロメダ座のα星が四角形を作っていて、

ペガススの四辺形

と呼ばれていますので、9、10月の秋の夜空にぜひ探してみてくださいね!

天馬ペガソスと英雄ベレロポンの活躍をぜひ覚えていってね!

ということで今回は、

ギリシャ神話に詳しくない、という方でも、きっと一度は耳にしたことがあるはずの

翼を持つ天馬ペガソス

そしてその持ち主の

英雄ベレロポン

についてご紹介しました!

数々の冒険を繰り広げたベレロポンとペガソスですが、最後はちょっと悲しい結末も。

でも、今でもペガソスは夜空の星座として、

あるいはスポーツシューズの名前として、現代の私たちにも親しまれている存在ですので、

次に彼らの名前を耳にしたら、ぜひこの天馬ペガソスと英雄ベレロポンの冒険を、思い出してあげてくださいね!

余談:ギャグ漫画『ギリシャ神話劇場 神々と人々の日々』のペガソスと英雄ベレロポンも見てね!

そして余談なんですが、

ギリシャ神話をまさかのギャグ漫画にしてしまったという

増田こうすけさん作

『ギリシャ神話劇場 神々と人々の日々』

この第2巻には、なんと

思いっきりブサイクなベレロポンと愛馬ペガソスが登場するので、

興味がある方はぜひ読んでみてくださいね!

ギリシャ神話の英雄が、こ、こんな姿に〜

と、抱腹絶倒のギャグ漫画、一見の価値、ありですよ〜。

*『ギリシャ神話劇場 神々と人々の日々』について詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!

『ギリシャ神話劇場 神々と人々の日々』まさかのギリシャ神話ギャグ漫画!



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