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必読!『プリニウス』

マンガ「プリニウス」第5巻も面白い!古代ローマの世界に飛び立とう!

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ヤーサス! イレーネです。

大好きなマンガ

「プリニウス」

第5巻がついに発売されましたよ〜!!

今回も、摩訶不思議な古代ローマの世界が炸裂しています!

第5巻の帯のコピーは

「人間が想うより この世界はずっと広い。」

さあ、古代ローマの広い世界へ飛び出そう〜!

第5巻では、舞台はさらに広く遠くへ!

今回の「プリニウス」の舞台は、

第4巻で予告されていた通り、アフリカへと移っていこうとしています。

ポンペイからアフリカへ!!

私たちからしてみれば、ずいぶん遠くへ行く感覚ですけど、

古代から地中海は海上交易の場だったので、船に乗ればそれほど遠くでもないんですよね。

古代ギリシャ人は地中海沿岸地域全体に植民都市を築いて、交易で栄えてきました。

アフリカ北部にも「アレクサンドリア」(=アレクサンドロスのポリス)があるくらいですから、

アレクサンダー大王の遠征の距離を考えると、古代の世界って、私たちが思っているよりずっと広いのです。

ですから、第4巻の最後から登場した人物で、広く旅行して見聞を広めてきたという

「ラルキウス」

のような人が実際にいたとしてもおかしくないのです。

第5巻の冒頭で、「ラルキウス」は、アフリカで見てきたという不可思議な人種の話をプリニウスたちに話します。

その不思議な姿は、第5巻の表紙にも書かれていますから、注目ですよ〜

あ、この猫ちゃんの方じゃないですよ。

その後ろの、胸に顔がついてる人間の方ですよ。

その他にも、足がヒモになっている

「ヒマントポデス」(=ギリシャ語で「ヒモ足」)

という人種も出てきます。

なんだそれ〜! そんなの居るわけない!!

ってふつー思うんですが、好奇心旺盛なプリニウスは、自分の目で確かめるために、アフリカへと旅立つ決心をするのです!

というわけで、物語はなんとアフリカへ!

今後の展開がさらに楽しみですね〜

あ、ウェブサイトで予告されていた、不可思議な動物も出てきます!

正体はいったいなんだったのでしょう??

気になったら、本編を読んでみてくださいね〜!

出航は「ネアポリス」から!

さて、そんなプリニウスの一行は、

アフリカに旅立つのに、

「ネアポリス」

の港へと向かいます。

ポンペイの港が地震で使えなくなってしまっていたからです。

さてこの「ネアポリス」って、どこだと思いますか?

正解は、現在の「ナポリ」!!

そう、「ナポリを見て死ね」と言われる港湾都市、「ナポリ」です!!

この現在の「ナポリ」は、

紀元前6世紀ギリシャ人が植民都市として築いた「ネアポリス」(ギリシャ語で「新しいポリス」という意味)が始まりです。

ですので、マンガの中でも

「ネアポリスに来ると皆普通にグラエキア語(=ギリシャ語)喋ってんのが面白いですよね」

「まあグラエキア人の植民地だったわけだからな」

というセリフがあるのは、そういう訳なのです。

ローマ期に入っても、「ギリシャ人の町」という実態に変わりはなかったのですね。

そういうことで、現在の「ナポリ」は、ギリシャ人とは切っても切れない因縁のある町なのです。

まあ日本人の私たちにとっては、「ナポリ」といえば、

なつかしの「ナポリタン」?!

あ、でも本場のナポリでは、こういう「ナポリタン」は食べないらしいですよ!

と初めて聞いた時はショックだったなあ〜・・・

あ、生クリームの入った「カルボナーラ」もイタリア人は食べないらしいです。

豆知識。本場は玉ねぎと卵だけだって!

古代の航海の世界!

というわけで、「プリニウス」の第5巻は、

イタリアからアフリカへの航海がメイン!!

しばしローマ帝国のドロドロの世界からは離れます!

古代の木造船で、地中海を旅したのは大変だったろうなあ、と思うのですが、

古代ギリシャ人も船に乗って、「えっ」?と思うような遠いところにも植民都市をたくさん作ってたんですよね〜

地中海沿岸はもとより、黒海沿岸にもたくさん。

そう思うと、古代の人たちには船さえあれば、世界は私たちが思うよりもずっと身近にあったのですよね〜

でも、航海に慣れないプリニウスたち一行にとっては、このアフリカへの航海は大冒険!!

というところが見どころですので、ぜひ注目してくださいね!

ネロは? ポッパエアは?

というわけで、プリニウスたちはローマから遠くへ離れて行く船に乗り込むのですが、

権謀術数うずまくローマでは、まだまだ不仕合せそうな人たちも残っています。

今回の第5巻では、かの有名な皇帝ネロの出番が少ないのが残念!

「かの有名な」皇帝ネロ!

どういう人だったか、一応復習しておきますと・・・

ローマ帝国の第5代皇帝、ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス。

37年12月15日に生まれ、 68年6月9日に31歳の若さで自ら命を絶っています。

母は小アグリッピナ

父はグナエウス・ドミティウス・アヘノバルブス

母小アグリッピナがクラウディウス帝と再婚し、ネロは皇帝の養子となります。

母の計らいでクラウディウスの娘オクタウィアと結婚。

54年にクラウディウス帝が崩御すると、18歳の若さで皇帝に即位しました。皇帝ネロの誕生です。

統治の初めの頃は、哲学者セネカの導きもあり、良い統治者であったようです。

しかし、ネロが妻のオクタウィアと離婚して、ポッパエアと再婚しようとしたところ、

母親のアグリッピナと対立し、59年には母親を殺してしまいます。

このため、ネロは「母殺し」としても有名な皇帝なのですね。


ウォーターハウス『母を謀殺した後の皇帝ネロ』(1878年)

その上、良き指導者であったセネカも65年には死に追いやります。

「プリニウス」第4巻でも描かれていたように、62年には妻オクタウィアも殺したとされていますので、

ネロの周りには粛清の嵐が吹き荒れたのですね・・・

しかも、そんなにして結婚したポッパエアは、65年には35歳の若さで死去。

死因はネロに蹴り殺された、という説もありますが、真相はわかっていません。

ポッパエアはローマ市民にも人気がなくて、今でも「悪妻」というイメージが付いていますが、

ポッパエア自身もいろいろと大変な人生なのですよね。

生まれてすぐに父親が亡くなり、母親はのちの元老院議員となるスキピオと再婚。

ポッパエアは西暦44年、14歳でルフリウス・クリスピヌスと結婚。

しかし、夫は政治の舞台で失脚し、58年頃にポッパエアは2人の子どもを連れて、オトと再婚。

この夫オトは皇帝ネロの友人で、ネロは友人の妻ポッパエアを見初めて奪ってしまったということです。


ポッパエア・サビナ

なんという波乱万丈な人生!!

すごい美人だったことは確かでしょうが、穏やかな愛情に満ちた人生を送ったとは、言いかねる・・・?

そんなすったもんだでネロはポッパエアとくっついたので、

当然ローマ市民にも評判は良くなかったし、それが尾を引いてか「暴君ネロ」として今でも有名なわけです。

でも、ネロは当時ローマ帝国で勢力を伸ばしてきていたキリスト教徒を迫害したので、

後世の「暴君」というイメージがついてしまった、という面も否定できませんね。

実際の皇帝ネロとポッパエアってどういう人たちだったんだろう??

そんなイメージを膨らませながら、「プリニウス」の続きを読むのも楽しいですよね!!

今の所ポッパエアはかなり性格悪い描写ですが、皇室で精神的に追い詰められて行っているみたい。

美人に生まれてもいろいろ大変だ!!

ウェスウィウスの正体を突き止められるか?!

さて、そんなローマのドロドロとした皇帝周辺から離れたプリニウスだけど、

ウェスウィウス山(ヴェスヴィオス山)の正体を見破ることができるのか?

も注目です。

マンガの物語は現在、62年のポンペイの大地震まで。

この時には、ウェスウィウス山が火山だとは知られていないので、みんな地震からの復興に全力を注いでいます。

でも、実はウェスウィウス山は活火山で、79年には大噴火を起こしてポンペイの街を灰に埋めてしまうんですよね・・・

まさかこの17年後に大噴火を起こすなんて・・・誰も気がついていない。

プリニウス、そのすごい頭脳で早く気がついて、みんなを逃がしてあげて!

と思うけれど、歴史を知ってると、そうもいかないのが分かってもどかしい〜!

だって、日本も同じ地震国・火山国として、このポンペイの街を襲った災害は他人事ではないのよ〜

この第5巻でも、ポンペイの街は大地震からの復興作業中だけど、

これはつい最近日本を襲った東日本大震災、熊本地震の光景とダブります。

日本だって、地震と火山の爆発を繰り返してきたんだよ・・・

東日本大震災の後、富士山の噴火の危険性が増しているという報道もあるし。

富士山のこれまでの噴火の周期から行くと、もうとっくに噴火していてもおかしくないんだとか。

あ〜、富士山が噴火しちゃったら、日本も同じような目にあうよ・・・?!

と、全く他人事ではないこのマンガ。

これからプリニウスたちはどうなるのでしょう??

また、続きが気になって早く先が読みたいよ〜・・・

第5巻も必読!! 次が待ち遠しい!

というわけで、古代ローマの博物学者が主人公のマンガ

「プリニウス」

第5巻も面白かったです! まだ読んでない方は、ぜひぜひ読んでみてくださいな!

今日本でこれだけ古代ローマを生き生きと描けるのって、

ヤマザキマリさんととり・みきさんのコンビ以外には絶対存在しない!

と言える、もう存在自体がありがたいマンガ。

歴史に特に興味がない人でも、摩訶不思議なおかしなものとかに興味があれば楽しめると思うので、

一度手に取ってみてくださいね〜

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