今一番はまっているマンガ
『ゴールデンカムイ』
第8巻が電子版で登場しました〜
今回の表紙は、天才スナイパー・尾形百之助!
第8巻も、帝国陸軍北鎮部隊とアイヌのアシリパ、キロランケ、そして不死身の杉元が大暴れで、最高に面白い!
そして、アイヌの「夢」がアシリパたちを次の舞台へと導こうとしています。
このアイヌにとっての「夢」、古代ギリシャの「夢」とちょっと似ていたんですよ!
アイヌのフチの見た夢
さて、この第8巻!!
今回も、
アイヌの少女アシリパ
元兵士・不死身の杉元
の二人が、奪われた金塊を求めて北海道で暴れまわります。
現在アシリパ一行は、東の網走目指して旅の途中。
そんな中、アシリパがいないコタン(村)には、再び登場!
女占い師のインカラマッ
この人怪しいのよね・・・
この人が不思議な占いの話をするので、コタンは妙な雰囲気に。
アシリパのフチ(おばあさん)も、不思議な夢を見てしまいました。
その夢について、アシリパのおじさんがこんな風に言うセリフがあります。
「フチが「夢」を見たんだとよ」
「アシリパとは二度と会えなくなる夢だったそうだ」
「俺たちアイヌは占いの結果を深刻にとらえるし 身の回りの不吉な兆候には神経質だ」
「特に「夢」は重要視され、一つの予言とまで考える」
ということなんですね。
アイヌのように、自然と一体となって、様々な出来事の兆候を捉えて共生していた人たちにとっては、
「夢」などの占いは、様々な兆候を教えてくれる重要なものだったんでしょうね。
そしてこれは、古代ギリシャもまるっきり同じだったんです。
ギリシャの夢
古代ギリシャ人も、占いなどを重要視していたのは以前にもご紹介しました。
(*その過去記事はこちら)
そしてギリシャ人にとっても、夢が教えてくれる兆候というのは、とても大切なものでした。
ギリシャ人も様々な形で
「夢占い」
というものを行いましたが、
中でも有名なのはエピダウロスにあるアスクレピオスの聖域で行われた夢占い。
そう、エピダウロスは非常に保存状態のいい古代劇場遺跡で有名ですが、それは医術の神アスクレピオスに捧げられた聖域の中の設備の一つ。
この劇場の他に、神殿や、競技場などがあります。
医神アスクレピオスに治癒を願う患者たちは、この聖域にやってきて、
アスクレピオスから、治療法を夢で示されることを願って宿舎で寝ていたそうです。
現代の私たちから見ると非現実的な方法で治療しようとしていたように思えますが、
アスクレピオスを信じるギリシャ人にとっては、真剣そのものの儀式でした。
それくらい、ギリシャ人にとっても「夢」というのは重要なものだったんですね。
「夢」はどこから来る?
かく言う私も、よく
「予知夢」
のようなものを見ます。
例えば、翌日起きる出来事をあらかじめ夢で見る、
連絡をくれる人があらかじめ前日の夢に出てくる、などです。
ただ、これを現代人が解釈すると、
「翌日起きる出来事や、気になる人のことについて考えていたから、潜在意識に残っていて眠った時に夢で見たのだろう」
と考えるわけですね。
私も自然にそういう解釈をしてしまいます。
ですので、現代日本の社会では「夢」そのものの力は認めてもらえなくなってしまっています。
でも、これは古代ギリシャ人にとっては正反対の考え方だったんですね。
「夢」というのは、アスクレピオス神のような神々が人間にもたらすもの
だから人間はその「夢」から、今後自分がどうしたらいいか、ヒントを得ようとして、
自分の見た夢の意味はなんだったのか、占い師の力を借りたりして、必死に探り出そうとしていました。
そんな事情は、さっきご紹介した「ゴールデンカムイ」のセリフ
「俺たちアイヌは占いの結果を深刻にとらえるし 身の回りの不吉な兆候には神経質だ」
「特に「夢」は重要視され、一つの予言とまで考える」
を見ても、アイヌの人々にとっても同じだったようですね。
「夢」が神秘的な存在からもたらされる兆候であるので、予言のように扱っていたのでしょう。
その兆候を見逃すことで、自分の身に災いが降りかかることを恐れていたのかもしれませんね。
あなたの夢はどこから?
というわけで、本日は
マンガ「ゴールデンカムイ」8巻に出てきたセリフから、
アイヌの夢とギリシャの夢
について考えてみました!
現代人から見ると非科学的な夢の捉え方をしていたように見えるかもしれませんが、
私たちだって、決して「夢」のメカニズムを全て知っているわけではないのですから、どちらが正しいとは言えないと思います。
あなたの夢は一体どこからくるのか?
あなたの意識の中から?
それとも神様たちが夢の中であなたに真実を告げているのか?
今夜夢を見たら、ちょっと考えてみてくださいね〜
*『ゴールデンカムイ』第8巻もすごく面白いので、ぜひ読んでくださいね!!
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