世界中にブームを巻き起こした、
ファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズ
今でも人気はまだまだ衰えていませんよね。
その中に登場するキャラクターの中で、
ホグワーツの「占い学」の先生である
シビル・トレローニー先生
実は彼女の名前は、
ギリシャ神話の予言の巫女に由来しているんですよ!
というお話を、ご紹介しようと思います!
「シビル」はギリシャ神話の巫女「シビュラ」から
さて、大人気の「ハリー・ポッター」シリーズの
シビル・トレローニー先生
といえば、ファンなら皆さんご存知!
「占い学」の先生として登場するキャラクター!
しかし、
彼女の占いは本物なのか、どうなのか?
どうにも怪しいもんなのです。
賢いハーマイオニーなんて、はっきり言って嫌っています。
・・・が、たま〜に「本物」になって言い当てちゃったりしますよね!
映画の中では、イギリスの名女優エマ・トンプソンが演じています。
そんなシビル・トレローニー先生の名前
「シビル」(Sybill)
ですが、これはギリシャ神話の予言を下す巫女
「シビュレ」(Σιβύλλη)
(あるいは「シビュラ」(Σίβυλλα)とも言われます)
に由来しているんですよ!
「シビュレ」(あるいは「シビュラ」)とは、
アポロン神に仕える巫女
神殿に仕えていて、神の言葉を伝える神託を行ったと言われています。
神託とは要するに予言ですが、神様の声を聞いて、人に伝えることですね。
もともとは、一人の女予言者「シビュレ」の名前だったようですが、
のちには「シビュレ」でアポロンに仕えて予言を下す巫女全般を指すようになったようで、
何人もの「シビュレ」がギリシャ神話に登場してきます。
おそらく、「シビュレ」の名前が知れ渡っていたので、各地で女予言者を見ると
「あの女はシビュレだ」
という感じで、みんな「シビュレ」と呼ばれるようになったんじゃないのでしょうか。
そんなわけで、
ギリシャ神話では「シビュレ」というのは女予言者の名前!
つまり、
そんな由緒正しい予言者の名前を持っているのが、
シビル・トレローニー先生なんです!
だからその予言の力は、やっぱり本物かも?!
ダンブルドア先生も認めているしね!
*アポロン神と予言について詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!
デルポイのシビュレ
さて、そんな伝説的な
女予言者「シビュレ」
については、ギリシャ各地で伝承が残されています。
アポロンの予言を行った神託所
というのは、ギリシャの各地にあったようですが、
その中で、最大級で、多くの人々が予言を聞きに訪れたというのが
デルポイの神託所
現代では「デルフィ」と呼ばれていて、壮大な遺跡が残されていますよ!
ちなみに「世界遺産」にも指定されています。
ギリシャに旅行に行ったら、ぜひ訪れてみてくださいね!
首都アテネからも、日帰りで行ける距離です!
そんな、大規模な遺跡のある「デルポイの神託所」、
ここにも実は、予言の「シビュレ」の伝説は残されていますよ!
このデルポイの神殿で、アポロンの神託を行った巫女の女性たちは
「ピュティア」
と呼ばれていたのですが、
そのほかに「シビュレ」という女性についての話も伝わっているのですね。
「シビュレ」がその上に座って予言を行ったという
「シビュレの岩」
と呼ばれる小ぶりな岩が、デルポイの遺跡にはあるんですよ!
この岩、ちょっとうっかりしてると見過ごしてしまうので、
デルポイ(デルフィ)の遺跡見学に行った際には、ぜひ探してみてくださいね!
そんな「シビュレの岩」ですが、果たして本当にそこに「シビュレ」が座って予言したんですかね?
と考えるとワクワクしますが、残念ながら現在ではそれを確かめる術はないので、あとは想像するのみです。
私は・・・やっぱり本当にシビュレがいた、と思う方が楽しいので、そうしておきたいと思います!
トレローニー先生の祖先もギリシャ神話の予言者の名前!
さて、そんなギリシャ神話の女予言者の名前を持った
シビル・トレローニー先生
実は、祖先の名前もギリシャ神話の女予言者の名前でした!
それは・・・
カッサンドラ・トレローニー
彼女は魔法界は有名な「予見者」として知られていて、
シビル先生はこのカッサンドラの曾々孫なんだそうです。
先祖代々、予言者としての力を発揮してきた一族なんですね!
この
カッサンドラ
という名前は、
に由来します。
本物の予言の力を持っていたのに、
アポロン神の愛を受け入れなかったために、罰として誰にも予言を信じてもらえなくなってしまったという
悲劇の女予言者!
そう言われてみると、シビル先生も、ハーマイオニーに予言を信じてもらえてなかったな?!
やっぱり、血は争えない?
そして、名前の由来には逆らえない?!
*悲劇の女予言者カッサンドラについて詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!
現在も受け継がれる、女予言者の名前「シビル」
そんなわけで、
「ハリー・ポッター」シリーズの人気キャラクター
シビル・トレローニー先生
その名前は、
ギリシャ神話の女予言者に由来するのだった!
というお話でした。
現在でも西欧では、割と一般的な名前なのが、この
「シビル」
という名前。
実は、古代ギリシャの巫女の名前が受け継がれていたなんて、面白いですね!
日本だと、なかなかそういう伝統的な名前がないから、文化の違いだな、と思います。
これから、「ハリポタ」シリーズの映画をみるときには、
ぜひ、シビル・トレローニー先生の活躍にも注目してくださいね!
ギリシャ神話の女予言者の名前なんだ!
と思えば、その占いも当たっているような気がするかも?!
シビル先生の登場するハリポタ映画3作品!
最後におまけとして、シビル・トレローニー先生が登場する
映画版3作品をご紹介しますよ! ぜひ、シビル先生の不思議な占いの世界を楽しんでください!
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
「ハリポタ」シリーズの3作目
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
この中で、シビル・トレローニー先生は「占い学」の先生として登場!
でも、なんだか怪しい予言ばかりで、当たってるの?どうなの?というのが分からないのだ!
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
そして、シビル・トレローニー先生が再び登場するのが、
第5作目
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
このときホグワーツを牛耳るアンブリッジ先生、クビにされそうになるピンチに!
シビル先生、なんだか頼りないからなあ〜と、ハラハラしますよ!
ハリー・ポッターと死の秘宝PART2
そして、シビル先生は、
シリーズ最終作
『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』
にも再び登場!!
ホグワーツの危機を、シビル先生も救えるか?!
でも、やっぱりシビル先生って頼りないからな、
と、やっぱりハラハラさせられるかも?!
というわけで、女予言者シビル・トレローニー先生の活躍を、ぜひ見直してみてくださいね!
古代ギリシャからずーっと、こういう不思議な予言をする女の人たちがいたんだ、って
シビル先生を見直してしまうかも?!