久しぶりに大人買いしてしまったくらい今一番ハマってるマンガ
『ゴールデンカムイ』
待望の最新7巻の電子版が発売されました!
やっとやっと、続きが読めた!
今回はアイヌの元工兵キロランケが大活躍!!
そしてアイヌの女占い師インカラマッの占いが面白かったですね。
ちょっと古代ギリシャの占いにも似ているようなその世界に心惹かれました!
「ゴールデンカムイ」第7巻の女占い師インカラマッは本物か?!
さて、まずはここでこのマンガ
『ゴールデンカムイ』
について簡単にご紹介!
このマンガの舞台は明治時代の北海道。
日露戦争で活躍した元兵士「不死身の杉元」
と偶然出会った
アイヌの少女アシリパ
この二人が、
帝国陸軍最強の第7師団
そして
新撰組の土方歳三たち
と激しい戦いを繰り広げながら、
アイヌの埋蔵金を追いかける冒険活劇!!
今回の第7巻では、新しいキャラクターとして
アイヌの女占い師、インカラマッ
が登場します!
アイヌでは
「ニウォク」
と言って、判断に迷った時には占いで決めるということです。
インカラマッは占いの際に、
「シラッキカムイ」
というキツネの頭骨を使用します。
これは、平取町立二風谷アイヌ文化博物館のホームページでも説明がされています。
「この神は失せ物を捜したり、狩猟運を占ったりするものです。たとえば人が行方不明になったとき、このキムンシラッキを人間の頭の上へのせ、前の方へ美しいござを敷いてその上へぽとんと落とします。それがふつうの状態に平らになると生きているとか、反対にひっくり返った場合は死んでいるといった具合でありました。また、山へ狩りに行く場合も、あの山にするかまたこちらの山の方がよいかなどと念じながら、やはり同じようにして占います。(文献1-P282)」▼「しかしキムンシラッキは、一時の力はあるが長続きしないものだから、あまり長い間手元に置いてはいけないものだとされており、長く手元に置くと逆に運が悪くなっていく作用をするものだということです。(文献1-P283)」▼
(平取町立二風谷アイヌ文化博物館ホームページより引用)
インカラマッもこれと同じように、
白狐の下顎の骨を頭の上に乗せてからゆっくり頭を下げて落とし、
歯が下を向くと不吉、歯が上を向くと吉
というふうに、占っています。
インカラマッの占いは当たると評判で、白石は競馬場に連れて行って大儲けを狙いますが、
果たしてこの占いは、本物なのか、それとも果たして・・・?
というのが、7巻の見どころになっています。
あ、それともちろん、キロランケがジョッキーになっちゃうのも面白いんですよ!!
古代ギリシャでも占いは日常茶飯事
こんなアイヌの占いが「ゴールデンカムイ」第7巻の見どころなのですが、
古代のギリシャでも占いがよく用いられていて、
まあ日常生活に密着していたと言っても過言ではないのですよ!
もちろん、一番有名なのは、
予言の神アポローンが下す神託
です!
アポローンに仕える巫女は、アポローンの言葉を伝えることができると考えられていて、
人生に判断に迷った時など、神託所に行って神様の意思を尋ねるのです。
アポローンの神託所として最大級だったデルポイの遺跡は、今では世界遺産に指定されていますよ。
神託以外にも、
空を飛ぶ鳥の種類と飛んでいく方向などによって吉兆を占う「鳥占い」
神に犠牲に捧げた動物の内臓の様子で占う「腑分け占い」
その他にも「夢占い」「水占い」「鏡占い」
など、数えたらきりがありません!
ギリシャ神話でも、
予言者カルカースやテイレシアース
女予言者だとシビュレーや一番有名なカッサンドラ
などなど、たくさん登場してきて、神話世界を妖しく彩っているのです。
カッサンドラについて詳しくは、こちらの記事もあわせてどうぞ!
「ゴールデンカムイ」のインカラマッの占いにも注目!
というわけで、
「ゴールデンカムイ」第7巻
この中では、アイヌの女占い師インカラマッが登場して不思議な占いを披露するのですが、
見てみると古代ギリシャの占いとも共通点があるようでした。
洋の東西を問わず、今も昔も、
判断に困った時には、神の意思を知りたい
という人間の根源的欲求は同じなのかな、と思ってしまいます。
ギリシャと北海道、と遠く離れていても、
その部分は共通しているのでしょうね。
そして同じ多神教で、自然崇拝、という背景を考えると、似ている部分は多いのです。
もしアイヌのインカラマッが古代ギリシャに行ったら、凄腕の占い師、として重宝されたかもしれない?
って思っちゃいますね!
今回7巻に登場したこのインカラマッの占い、
その占いの力が本物かどうかぜひ実際にマンガを読んで確認してみてくださいね!