四年に一度行われる、地球上で行われる最大級のスポーツの祭典と言えば・・・
オリンピック!
スポーツ選手のみならず、多くのスポーツ愛好家たちにも、最大の楽しみの一つですよね!
そしてもちろん、皆さんご存知の通り、
オリンピック発祥の地は、ギリシャです!!
そんな、ギリシャで古代から行われていたオリンピックですが、実は、
ギリシャの古代オリンピックでは、参加者は真っ裸だったらしい
という話について。
そうなんです、全裸だったらしいですよ!?
いったいどんなオリンピックだったのでしょう?
古代オリンピックは全裸で運動競技の不思議
そうなんです。
古代ギリシャで行われていたオリンピックは、基本的には男性のみが運動競技に参加し、
その際に競技者は
全裸
だったと伝わっています!
かの有名な大英博物館にある彫刻
ミュロンの円盤投げ(ローマ時代模刻)
も、
全裸
こんな感じ。
ちなみに、ミュロンの円盤投げは、そこらじゅうにコピーされて、大量の模刻が残されているのですが、
オリジナルに近いのはどれか?という問題もあったりします。
こちらのコピーは、顔の向きが円盤に向いてますね。
こちらの方が、オリジナルの顔の向きだとも言われています。
おっと、話が逸れました。
まあとにかく、こんな風に、
全員裸で競技したらしい
ってことです。
でも、激しい運動をするのに全裸って、やりにくいんじゃないかと思いますが・・・
そこらへんは男性陣のご意見を伺ってみたいものです。
やりにくくない?
全裸になった由来
さて、それでは
一体どうして、全裸で競技するようになったんでしょう?
それについては、パウサニアスの『ギリシア記』には、こんな風に書いてあります。
コロイボスの墓の近くに、オルシッポスが葬ってある。この選手はオリュンピア祭競技会で勝ったが(前七二〇)、その際、選手たちは、いわば古くからの習慣で帯を締めていたのに、この選手は裸で一スタディオン徒競走を行った。また、後に将軍にもなって、近隣の諸地方から土地を奪い取った、という話である。この選手は、帯を締めているより裸の方が走りやすい、と判断して、わざと帯がずりおちるようにした、と思う。
(パウサニアス『ギリシア記』1.44.1)
というわけで、
このオルシッポスという人は、
裸のほうが速く走れる
と思って、全裸で走って優勝したということですね。
これにちなんで、オリンピックに出る選手たちは裸で競技するようになった、
とも言われていますが、はっきりしたことはわかっていません。
でも、実はホメロスの『イリアス』(第23歌)では、
運動競技をする際には「まわし」を付けた
と書かれていますので、
ギリシャではずっと昔から裸で運動していたわけではないようですよ。
一説にはスパルタの習慣が持ち込まれた、という説もありますので、
全裸になった起源ははっきりとは分かりません。
・・・が、それにしても、面白い風習ですね!
*『イリアス』を読むと、ギリシャ人ってこんな古代からスポーツ競技してたのか、ってびっくりしますよ!よかったらぜひ読んでみてください!
現代では考えられませんが・・・
というわけで、
古代のオリンピックでは、参加選手は裸だった
というお話でしたが、
考えてみれば現代も、スポーツウェアは随分スリムになりました。
水泳選手達なんて、まあ裸みたいなもん?!
特に、現代との大きな違いとして、
古代では女性がオリンピック競技に参加することはありませんでした
ですので、現代の女性選手が、大胆に素肌を見せて競技しているのを見たら、
古代ギリシャ人は吹っ飛んでしまうかもしれませんよ?!
というわけで、裸についての考え方は、
古代と現代とで随分変わったな、というお話でした!
でも、今のオリンピック中継を見ながら、「これって古代は真っ裸だったんだよな・・・」と想像するだけでも面白いですよ!
あ、でも変な想像してニヤニヤしないでね!
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