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古代のオリンピック

古代オリンピックは休戦条約を結んで開催していた!

現在行われているオリンピックは、人類が地球上で行う最大のスポーツ大会の一つ。

そんな、みんなが楽しみにしているオリンピックですが、

古代ギリシャのオリンピックに基づいて開催されるようになったものです。

その古代のオリンピックの開催の時には、

戦争中でもわざわざ休戦条約を結んで開催する

というルールが運用されていたんですよ!

そうまでしてもオリンピックがしたかったなんて、ある意味すごい?!

そんなオリンピックの意外な歴史について、ご紹介します!

古代オリンピックの前には休戦条約を

さてそれでは、古代ギリシャでオリンピックが開催されるときには、

わざわざ休戦条約を結んでいた

ってお話なんですが、一体なんでそこまでしたんでしょう?

実は古代オリンピックが行われていた頃には、古代ギリシャではポリス間の戦争が絶えませんでした。

でも、オリンピア祭(古代オリンピック)は4年に一度の、ギリシャ中の人々が楽しみにしている祭典。

オリンピア祭のために、ギリシャ中のアスリートが鍛錬を重ねて、腕を競う準備をしています。

そこで古代ギリシャ人が考え出したのが、

オリンピックの間には、休戦条約を結ぼう!

という方法。

そうすれば、選手たちが安心して大会に参加することができるようになるわけですね。

これでギリシャ語で

「エケケイリア」

と言い、もともとの意味は「手を置く」ということ。

要するに、武器を置いて、休戦しよう、ということなんですね。

戦争をやめてでも、オリンピックを楽しみたい!

という、ギリシャ人のオリンピック好きがなせる技ですね!

オリンピック前の周到な休戦準備

さて、そこで疑問なんですが、

オリンピックだから戦争をやめよう!

と言っても、そんなに簡単にいくの?

と当然思われるかもしれません。

確かに現代で考えても、いったん戦争が始まったものを簡単に止められるのかな?と疑問に思いますよね。

実際、古代ギリシャでも、休戦条約を破っちゃうポリスはポロポロあったみたいなのですが・・・

とにかく出来るだけ多くのポリスに戦争をやめてもらわないとオリンピックができない!

ですので、なんとか戦争をやめてもらおうということで、

休戦条約のために周到な準備もありました!

古代でもオリンピックは夏に開催されていたのですが、

開催の数ヶ月前には、オリンピックを開催するオリンピアから、休戦条約を知らせる使節が各ポリスへ送られました。

彼らは

「休戦運び人」(スポンドポロイ)

と呼ばれていて、

「イピトスの円盤」

という、休戦条約が書かれた円盤を持っていたということです。

そして、各地へ行って、休戦をおしらせして、その上でオリンピア祭(古代オリンピック)にご招待する

という方法がとられていました。

各ポリスだって、ご招待を受けてオリンピア祭に参加したいわけですから、

参加したけりゃ戦争をやめてください

というわけですよね。

このおかげで、ギリシャ中から、選りすぐりのアスリートたちが集まって、

無事にオリンピックで腕を競うことができたわけです。

ですので、古代オリンピックでは大会前から、大会が終わって選手たちが国に帰るまで、

およそ数ヶ月の休戦期間があったと考えられていました!

オリンピックのためにそこまでしたギリシャ人、さすがという他ない!!

休戦条約はオリンピックで今でもやればいいのに

というわけで、

古代オリンピックでは、

大会のために休戦条約を結んでまで開催していた

というお話でしたが、

これ、現代でもやればいいと思いません?

今のオリンピック期間中でも、各地の紛争はそのまま続いている状態で開催されているわけですから、

オリンピックに参加したけりゃ、戦争をやめなさい!

くらい言ってもいいと思うんですよ。

そうすれば、戦争を止める国々がたくさん出てくると思うんですけどね!

まあでも、願わくばオリンピック期間だけじゃない、恒久的な平和ですけどね・・・

庶民が望むのは、いつの時代でも、平和!

1日も早く、世界中で戦争がなくなって、平和にオリンピックができる日が来ますように!!

*古代のオリンピックに興味のある方は、こちらの記事もあわせてどうぞ!

>>古代オリンピックの第1回はどんなふうに開催されたの?始まりはスタディオン走のみから

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