中高年の皆さんには、
言われると「どきっ」とする言葉ナンバーワン?
それは・・・
「メタボ」!!
最近すっかりお馴染みになった
「メタボリック・シンドローム」
略して「メタボ」!
これもギリシャ語だ、ってみなさんご存知でしたか?
「メタボ」はギリシャ語から
さて、本日ご紹介の日本でもすっかりおなじみになった言葉
「メタボリズム」(metabolism)=「代謝」
これも、英語から日本語に入ってきた言葉ですが、
「メタボリック・シンドローム」(metabolic syndrome)
といえば、
そう、これは、中高年の敵!!
「メタボリック[代謝]症候群」のことです。
内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・脂質異常症のうち2つ以上を合併した状態をいう。日本語に訳すと代謝症候群、単にメタボとも言う。
(wikipedia 「メタボリックシンドローム」より引用)
こうなっちゃうと、長生きできませんから、気をつけたいですなあ!
さて、この忌まわしい言葉、英語の
「メタボリズム」(metabolism)
は、
ギリシャ語の
「メタボレー」(μεταβολή)
に由来します。
もともとの意味は「変化」で、ここから英語では主に「代謝」という意味で使われているんですね。
「代謝」も、物質を体内に取り入れて、不要な物質を外に出すことですから、取りかえること、つまりは変化の一種ですもんね。
だから、「メタボ」はギリシャ語なんです!
今、日本人が、
「最近メタボでさ〜」
「メタボ気をつけろよ〜」
と、ギリシャ語を使って言い合っているのは、なんとも不思議なことですね〜
ついでに「シンドローム」もギリシャ語
そして、「メタボリズム」の語源をご紹介したついでに、
「メタボリック・シンドローム」(メタボリック症候群)
という言葉の
「シンドローム」
の方も付け加えておくと、
この言葉の
英語 syndrome
これも、やはりギリシャ語です。
もともとは
「シュンドロメー」(συνδρομή)
といって、
「組み合わせ」「連結」
などを意味していて、医学では
「症状が同時に起こること」
という意味で使われていました。
この意味は、現在の英語にも引き継がれていて、
「syndrome = 症候群」
というのはつまり、「医学的なある一連の兆候」を指しているんですね。
ですので、
「メタボリック・シンドローム」
って全部、ギリシャ語由来ってことになります!
ですからまあ、この言葉が日本語に定着してよく使われているなんて、
時間と空間を飛び越えるギリシャ語のしぶとさってすごいですね!
メタボには気をつけましょうね!
まあ、こんな風に、
「メタボリック・シンドローム」
という言葉はまるまる、ギリシャ語が語源の言葉なんですよ、というご紹介でしたが、
医学や科学技術分野では、ギリシャ語やラテン語がかなり生き残っているので、
ちょっと元の意味がわかってくると面白いですよ!
しかし、日本語で気軽にしょっちゅう使われている
「メタボ」
っていう言葉ですが、実は症状としては面白がっていられない怖いものらしいので、
ギリシャ語かどうかを知るより、「メタボ」の恐ろしさを知って、予防を気をつけたほうがいいですね!
イメージ的にはある程度ふっくらしてる方が健康にいいような気がしますが、
なんでも、動脈硬化を引き起こす危険度が高いらしいので、
できるだけ食生活・生活習慣を改善して、
「メタボ」を予防して健康に過ごしてくださいね〜!!
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