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日本語の中のギリシャ語

その「アイデア」、ギリシャ語ですよ!

本日はまた、今日本で使われている言葉にも、英語経由で数々のギリシャ語が入ってきているんですよ〜

というお話をしようと思うのですが、

皆さんは、こんなこと言ったことないですか?

「いいアイデアが浮かばないな〜」

「そのアイデア、いいね!」

もし、そう口にしたことがあるなら、

その「アイデア」という言葉は、ギリシャ語ですよ!

という件について。

「アイデア」=「イデア」ということ

さて、そういうわけで、今やすっかり日本語で定着したと言っても過言ではない言葉

「アイデア」

この言葉は、もちろん英語の

「アイデア」(idea)

が日本に入ってきて使われるようになったわけですが、

この英語の「idea」の語源は、

ギリシャ語の「イデア」(ἰδέα)

からきているのです。

この「イデア」という言葉のもともとの意味は、

「形」「外観」

というような意味の言葉です。

この言葉は、

「見る」

という意味の

「イデイン」(ἰδεῖν)

という動詞から派生した言葉ですので、

外から見える形、要するに外形を意味するわけですね。

と、こんなふうにもともとの意味を知ると、

「あっ、それいいアイデア!」

と私たちが使っている意味とは、だいぶ違うの?と気がつきますね。

プラトンの「イデア」の世界

さて、この元々の語源の

ギリシャ語の「イデア」

実はは、かの有名な哲学者・プラトンにとっては、

重要な哲学的概念を表す言葉

だったんですよね〜

プラトンが考えるには、現世のあらゆるものは、

ものごとの理想的な姿を表す「イデア」の世界を投影したもの

要するに、現世というのはその影のようなものに過ぎない、ってことなんですよね。

有名なのが、

「洞窟の比喩」

なんですが、

それによると、例えば、洞窟の中に閉じ込められている人は、

洞窟の壁に映る地上の出来事の影みたいなのを見て、それを本物だと信じてしまう、

でも、洞窟の外には、影じゃなくて、その影を映している実体があるわけですよね〜

つまり、

そっちの方が「イデア」の世界

で、人間がこの世で見ているのは、影のようなもので、実体じゃないんです。

とまあ、ちょっと難しい考えなんですが、

そういうのが、

プラトンが哲学的に考えた「イデア」

だったというわけです。

「アイデア」はどこから来るの?

さて、そんな哲学的な思想も表す言葉だった

ギリシャ語の「イデア」

という言葉は、

英語の idea  

へと受け継がれて、

もっとカジュアルに

「考え」くらいの意味

で使われるようになりました。

この英語の使い方を受けて、日本語でもすっかり、

「ねえ〜、いいアイデアない?」

というふうに、気楽に使われるようになったんですね。

やっとここで、私たちの普段使っている意味の言葉に近づいてきました!

でも、ちょっと考えてみてください。

「いいアイデア」ってどこからともなく浮かんでくる、というか、

「なんかアイデアないかな〜」って考えてると、

ポッと浮かぶ、ってこと、あるかと思います。

そう考えると・・・

そのあなたの頭に浮かんだ「アイデア」も、どこかに理想形が存在していて、

イデアの世界からの映像を受信してるのかもしれませんよ?

な〜んてね。

でもそう考えると、確かにそんな気もしてきませんか?

その「アイデア」の出どころも考えてみてね!

ということで、本日は、今の私たちに気軽に使われている

「アイデア」という言葉の語源はギリシャ語

というお話でした!

そして、その語源となったギリシャ語「イデア」には、いろんな意味が込められていて、

偉大な哲学者の思想を支えていたんです!

さすが、古代ギリシャから、長い時を経て、現代日本にやってきただけのことはある、

古代ギリシャ哲学の思想にまで関わるという、

なにやらありがたい背景のある言葉でしたね!

皆さんも、明日の企画書や報告書のために、アイデアをひねっている時に、

ちょっとこの言葉の由来を思い出してみてくださいね!

ひょっとしたら「イデアの世界」からヒラメキがあるかも?!

それでは、また!

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