日本でもギリシャ

日本にいても大好きなギリシャを楽しむために、ギリシャ旅行、ギリシャ神話、ギリシャ語、ギリシャの歴史、ギリシャの人々について紹介していきます

ギリシャ神話

「ナウシカ」はギリシャ神話由来の名前

未だ衰えを知らぬジブリ映画人気。

先日テレビで再放送された「天空の城ラピュタ」では、

最後に滅びの呪文「バルス」が唱えられた瞬間に、

twitter に「バルス」が34万件!も投稿されたんだそうです。

バルス

さて、そんなジブリ映画の中でも、不動の人気を誇るのが、

かの名作、

風の谷のナウシカ

風の谷のナウシカ [DVD]

凛々しいナウシカに憧れたましたよね!

というか、オームが怖い!

さて、こんな日本国民が愛する「ナウシカ」ですが、

その名前がギリシャ神話に由来してるってご存知ですか?

正しくは「ナウシカアー」(Ναυσικάα)と言います。

パイエーケス人の王アルキノオスの娘です。

そう、「ナウシカアー」も王女だったんです。

彼女は、ホメーロス作『オデュッセイアー』に登場しますので、

詳しい話はそちらを読んで欲しいのですが、簡単に説明しますと・・・

英雄オデュッセウスはトロイアー戦争の後、帰国の途中でエーゲ海で遭難してしまいます。

そんな中難破して打ち上げられたのが、このパイエーケス人の国でした。

オデュッセウスが浜で目をさますと、

美しい乙女たちが浜辺でボール遊びをしていました。

その中でひときわ美しい少女が、この王女ナウシカアーだったのです。

遭難していたオデュッセウスはこの時服一枚も身につけておらず(真っ裸!)

大事なところを葉っぱで隠して、少女たちに助けを求めました。

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オデュッセウスとナウシカアー

いきなり「葉っぱだけ」で現れたこの怪しい男を見て、乙女たちは怖がって一斉に逃げ出すのですが、

勇敢で心優しい王女ナウシカアーは、困っているオデュッセウスを見て、話を聞いてやります。

そして着るものを与えて、オデュッセウスを館へと案内してやるのですが、

英雄オデュッセウスを見て、

「こんな人が私の夫になったらいいな」

と淡い恋心を抱くのでした。

館に着くと、アルキノオス王もこの遭難した客人を丁寧に迎え入れます。

英雄オデュッセウスの立派な男ぶりを見込んだアルキノオスは、

娘ナウシカアーと結婚してこの国に残って欲しい

と願いますが、妻のいる故国へ帰りたいオデュッセウスは、その申し出を固辞。

ナウシカアーも、彼の願いを尊重して、

国へお帰りになっても、いつかまた私のことを思い出してください

と言って、送り出してやります。

というふうに、

結局、ナウシカアーとオデュッセウスはまとまることは無かったんですが、

苦難の多いオデュッセウスの遭難話の中で、このエピソードはとても爽やかで、心温まるものになっています。

しかも、

「いつか私のことを思い出して」と言って送り出してやる

なんて、泣けるじゃありませんか。

そのためか、ナウシカアーは神話上、ここだけしか登場しないんですけれども、

人気の高いキャラクターとなっています。

少女の淡い想い

って、みんな好きですもんね。

というわけで、本物の「ナウシカアー」は、おなじみの「ナウシカ」とはちょっと違うかもしれませんが、

どちらも美しく、純粋で、人助けをする、というところは共通する点かもしれません!

次に「風の谷のナウシカ」を見るときは、このギリシャ神話の王女様のことも、思い出してあげてくださいね!

ホメロス オデュッセイア〈上〉 (岩波文庫)

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