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ジブリとギリシャ神話

「風の谷のナウシカ」のギリシャ神話的世界!名作の背景にギリシャ神話あり?!

今でも高い人気を誇る宮崎駿監督の名作アニメ

『風の谷のナウシカ』

多くの方たちは一度は見たことがあるかと思いますが、

実は主人公の名前がギリシャ神話に由来するなど、

神話的な世界観を持っている作品と言えると思います。

改めて物語の内容を見ていると、かなりギリシャ神話に共通する部分も多いような。

そこで今回は「風の谷のナウシカ」のギリシャ神話的世界についてご紹介したいと思います!

名作アニメの背景には、ギリシャ神話の存在あり?!

「風の谷のナウシカ」の衰えぬ人気!

というわけで、

宮崎駿監督の名作アニメ

『風の谷のナウシカ』

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ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

日本国民の多くの方が、一度は見たことがあると言っても過言ではないと言える、

宮崎アニメの傑作の一つです。

今でもテレビ放送をすれば高視聴率が約束されている大人気映画。

「風の谷のナウシカ」の人気は、まだまだ衰えていない!

そんな名作映画のストーリーの背景をよくみると、どうやらギリシャ神話の影響みたいなものも見えてくるのです。

主人公の名前はギリシャ神話の王女ナウシカアから

これは有名な話なので知ってる人も多いかと思いますが、

『風の谷のナウシカ』

の主人公の名前は、ギリシャ神話に登場する王女ナウシカアから取っているのだそうです。

ホメロスの『オデュッセイア』に登場する美少女で、

主人公オデュッセウスが海で遭難して漂着したところを助けてあげる、優しくて勇敢な乙女。

英雄オデュッセウスに淡い恋心を抱きますが、

オデュッセウスは故郷に残してきた奥さんに会いたくて、ナウシカアのもとを離れて帰っていきます。

その時、

「私のことをいつか思い出して」

と言って送り出してあげる、健気な少女。

そのせいか、神話の中で出番は少ないのに、多くの人たちの心に残る登場人物。

宮崎監督も、そんな姿に心を打たれて、自分の作品の主人公に名前をつけちゃったのかな?

*「ナウシカ」の名前について詳しくは、こちらの記事をご覧ください!

>>「ナウシカ」はギリシャ神話が由来の名前!英雄に淡い片思いをした王女さま!

ナウシカは女神アテナのようでもある

そんな、いじらしい王女ナウシカアから名前をとった

『風の谷のナウシカ』

の主人公ナウシカですが、

映画の中では、かなり強い、たくましい女の子ですよね。

私も映画を改めて見て気づいたのですが、ナウシカは結構、敵をバタバタと倒しています!

いや〜、気も強いし、度胸もあるし!

男の人に「守って」って言うような、か弱い乙女どころか、男の人たちを相手に力で負けていない!

そんなところは、ギリシャ神話の王女ナウシカアというよりは、

女神アテナ

みたいでもあります。

女神アテナは知恵の女神でもあるんですが、「ポリスの守護者」として敵を蹴散らす戦争の女神でもあったのです。

そのため、アテナ像って、だいたいヘルメットかぶったりして、武装しています。

そして、胸には、英雄ペルセウスが取ってきた、見る者を石に変えてしまうというメドゥーサの首もぶら下げています。

これくらいやらないと、ポリスを敵から守ることなんてできませんよね!

ナウシカも、「風の谷」を守るため、敵をものともせずに無謀とも言える荒技を次々と繰り出していきます!

相手を倒すけど、できれば殺したくない、と知恵を絞って対抗しているところは、「知恵の女神」の姿ともダブりますよね。

味方を大切に守りながらも、敵を退けて自分の国を守る女性の姿、

というのを人類が考えると、やっぱりこういうどこかしら共通したキャラクターが生まれてくるのかもしれませんね!

「巨神兵」ってギリシャ神話の「ギガンテス」(巨人族)みたい

そして、

『風の谷のナウシカ』

と言えば、映画の中の一番のハイライトは、よみがえった

「巨神兵」

じゃないですか?

1000年前の「火の七日間」で世界を焼いて、もういなくなったと思っていたのに生き残っていたのですよね。

ドロドロと溶けていく姿はインパクト大!!

映画の中でこの「巨神兵」の部分を担当したのは、「シン・ゴジラ」で日本中を熱狂させた庵野秀明監督らしいですよ!

怪物のインパクトとしては共通してる?!

さてそんな、映画のクライマックスとも言える「巨神兵」の登場ですが、

「巨人の神」って言えば、もうギリシャ神話の世界です!

ギリシャ神話に登場する巨人の神は、「ギガス」、複数形だと

「ギガンテス」

と言います。

この「ギガンテス」(巨人族)は、ゼウスを中心としたオリュンポス神族たちと支配権を争って、激しい抗争を繰り広げました。

これが

「ギガントマキア」(巨人族の戦い)

と言われる神々の戦争です。

結局「ギガンテス」(巨人族)は敗れて滅びてしまうのですが、

どこかに生き残っていたら・・・と思うと楽しいですよね!

宮崎監督も、そんな風に思って、この「巨神兵」を映画に登場させたんじゃないのかな?!

まあ、あと単純に、「巨人」って想像するとワクワクしますよね?

一度見てみたいというか・・・

そういうところも、人間のイマジネーションが「ギガンテス」(巨人族)、そして「巨神兵」を作り出してしまったゆえんかな?

とも思います!

*「ギガンテス」(巨人族)については、こちらの記事もご参照ください!

>> 「ジャイアンツ」もギリシャ語なんです、巨人ファンの皆さん!

マンガではギリシャ神話の怪物「ヒドラ」も出てくるらしい

あと、これは

『風の谷のナウシカ』

の映画版では出てこなくて、

宮崎駿監督による原作マンガにしか出てこないらしいんですけど、

「ヒドラ」

という人造人間も出てくるらしいです。

「ヒドラ」と言えば、

ギリシャ神話に登場する水蛇(ヒドラ/ヒュドラ)

神話では、ヘラクレスの12功業の一つで、退治されたと言われていますよ!

ギュスターヴ・モロー『ヘラクレスとレルネのヒュドラ』(1876年)

多分、というか間違いなくこのギリシャ神話から名前をとっていると思います。

「風の谷のナウシカ」のマンガ版も、今度是非読んでみたいと思います!

「風の谷のナウシカ」を見たら思い出して!

というわけで、今なお衰えぬ人気の宮崎アニメ

『風の谷のナウシカ』

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は、ギリシャ神話からもヒントを取った?と思われるような世界観で、

それはつまり、人類が何千年も語り継いできても今なお生き続ける神話世界を取り込んだということかと。

それを考えると、「風の谷のナウシカ」の人気は、これからもずっと衰えずに続いていくんじゃないかな。

なんといっても、数千年の人気モデルを取り込んでいるわけですからね!

ギリシャ神話に登場する王女ナウシカアの

「また私のことを思い出して」

という願いは、

こんな形で現代の日本でも叶えられているんだったりして。

これからも、この映画を見るたびに、ぜひギリシャ神話のことも思い出してあげてくださいね!

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