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ギリシャ神話

ウラノスの時代の終わり:ギリシャ神話

さて、本日もギリシャ神話の世界の創造についてのお話です。

ヘシオドスの『神統記』の続きを見ていきましょう。

これまでのところでは、

原初にカオス(混沌)が生まれ

ガイア(大地)が生まれ、

ガイアは自分の生んだウラノス(天)と結ばれて、多くの神々が誕生しました。

そうして、ガイアとウラノスは初期の創造神としての役割を果たしていたのですが、それが終わりになる時がやってきます。

ウラノスは、ガイアからヘカトンケイル(百手巨人)たちが誕生すると、

その子たちをを恐れ、大地の奥に隠してしまいました。

しかし、ガイアは生み出した子供たちを再び腹の中に詰められて苦しむことになります。

生まれた子供たちを無理やりお腹にもどされたのですから、苦しいですよね!

そこで、ガイアはある策略を思いつきます・・・

ガイアは鋼鉄の大鎌を作り、自分が産んだ子供たちに、自分の復讐をしてくれるよう頼みます。

「私と かの不埒な父から生まれた子供たちよ お前たちがわたしの言うことに

従ってくれるなら、私たちはお前たちの父の非道な仕業に復讐してやることができるのです。

それというのもあの人が先に恥知らずな所業を企んだのですから」

そう、これは・・・

自分の子供たちに、この大鎌で父親を倒せ、と告げたのです。

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これで倒せ!と

ん?いや、これは草刈り鎌・・・

大鎌というからには・・・

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これくらいの威力のある武器だったでしょう!

ひど〜!

しかも自分の子供たちの手を汚させるとは、現代なら児童相談所に通報だ!!

母なるガイア、意外と(?)恐ろしいんです!

そして、こんな母親の申し出に、当然ながら子供達は尻込みしてやりたがりません。

そんな中、末っ子のクロノスだけは

母上 その役目ならばこの私がお受けして成し遂げてみせましょう

と申し出たのです!

母ガイアは喜んで、大鎌をクロノスに渡し、父ウラノスを待ち伏せ場所に隠しました。

やがて、何も知らないウラノスが、ガイアの元にやってきて・・・

ガイアの愛を求めて、その上に覆いかぶさりました。

すると・・・

待ち伏せていたクロノスが、

例の大鎌で父親の陰部(大事なところ 😉 )を 刈り取り、放り投げてしまったのです!!

痛て〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

・・・と、世の男性はぞっとするような報復!

(そういや、最近もこんな事件、ありましたね!この神話を知っていたのかな?)

ひどいな〜、そこまでするか?!

と思わず突っ込みたくなりますが、ガイアの怒りはそれほどに深かった・・・

とはいえ、自分の旦那と父親に、これほどのことをするなんて、

やはりギリシャ神話、恐るべし!

というか、ツッコミどころ、多すぎだろ!

美神アプロディテの誕生

さて、こうやって、ウラノスは大事なところを刈り取られて、

息子のクロノスに支配権を奪われることになるのですが、

ウラノスの切り取られた大事なところは、まだ創造を続けます。

ウラノスの大事なところから流れ出した血は、大地の上に流れて、

そこからやがて・・・

恐ろしい復讐神・エリニュスたちと

巨人(ギガス)たち

そしてメリアと呼ばれるニュンペ(樹木などの精)たちが生まれました。

さすがウラノス、大事なところを切られても、まだまだ創造できたのですね!

そして刈り取られた大事なところは・・・

クロノスが海に投げ捨ててしまったそうです。

その大事なところは、しばらく海を漂っていたそうです(想像するとグロい)

それは久しい間 海原の面に漂うていた その周りに

白い泡が不死の肉から沸き立ち その中で 一人の乙女が生いたった

そう、海を漂っていた大事なところの周りに泡が立って(想像するとグロい・二回目)

その中で、乙女が生まれたということですが・・・

こうして誕生したのが、

美と愛の女神・アプロディテです!!

アプロス(泡)の中から生まれたから、アプロディテと呼ぶのだそうです。

ここまで聞くと「愛と美の女神が、海を漂う男性の大事なところから生まれたなんて!」と幻滅される方も多いかと思います。

軽くドン引きですか? 致し方ない・・・

確かに想像するとグロいのですが(3回目)、神話が語る物語はこうなっているのです。

そう、だから、日本でも大変人気のあるこの名画・・・

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サンドロ・ボッティチェリ作『ヴィーナスの誕生』1483年頃(ウフィッツィ美術館蔵)

この女神ヴィーナス(アプロディテのローマ名)は・・・

海を漂う男性の大事なところから生まれた場面を描いているのですね!

さすがに、この絵の中にその大事な部分までは描かれていない模様。

(というか、もし描かれていたら教えて欲しい!)

話を戻すと、こんな風にアプロディテの誕生というのは、

愛と美の女神としては、非常に残念な神話

なんか、もっと美しい感じを日本人としては求めてしまいますけどね・・・

そうはいかないのが、さすがのギリシャ神話です!

こうして生まれたアプロディテに、

エロス(愛)ヒメロス(欲望)がお供をしたということです。

愛と欲望、ってところもなかなか生々しいですけどね!

そして、アプロディテの特権としては

娘たちの(甘い)ささやき 微笑みと欺瞞

甘い嘉悦 情愛と優美

が与えられたということです。

ふふふ・・・

これは現代も変わらず、「男性が必ず落ちる5点セット」ですね!

それを備えたアプロディテは、最強の女神なわけです!

ティタンたち

さて、こんな風に、ガイアとウラノスから生まれた世代の神々は

「ティタン神族」と呼ばれたました。

とは言っても、アプロディテもティタン神族に入るの?などこの区分けについてははっきりしたことは分かっていません。

しかし、この「ティタン神族」は、

のちに生まれるゼウスを中心とした、「オリュンポス神族」と、激しい戦争を繰り広げたということです。

その戦争「ティタノマキア」については、また別の機会に!

それでは、また!

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