日本人の旅行先として根強い人気のあるギリシャ!
ですが、私たち旅行者をひるませるのが、あの不可思議なギリシャ文字?!
ギリシャ語のアルファベット!
一体なんて書いてあるの?と、あやしげな文字に拒否反応が起こるかもしれませんが、大丈夫!
ちょっと読み方を習えば、すぐにあのアルファベットは覚えられます。
数学などで聞いたことがあるものが多いですから、簡単に覚えられますよ!!
というわけで、以下、大文字, 小文字の順序で解説していきますね!
ぜひ読んで覚えていってくださいね。
ギリシャ語のアルファベットを覚えよう!
ということで、さっそく
ギリシャ語のアルファベット
順番にご紹介していきますね!
そもそも英語の「アルファベット(alphabet)」という言葉も、
ギリシャ語の「アルファベートス(ἀλφάβητος)」が語源です。
ギリシャ語のアルファベットは全24文字。
これがラテン語のラテン文字の元になって、現在使われている英語などのヨーロッパ系言語で使われているアルファベットになっているわけですから、元をたどれば同じということです。
ですので、慣れればそれほど難しくはありませんので、気楽に覚えていきましょう!
Α , α アルファ
これはみなさんご存知ですね!
Α , α アルファ
始まりのアルファ。
「アルファ波」のアルファ。
音だけで癒されそうです。
B , β ベータ(ビータ)
次は
B , β ベータ(ビータ)
これは日本の人にお馴染み「ベータ」ですが、
現代ギリシャ語読みでは「ビータ」になります。
古代ギリシャ語と現代ギリシャ語で少し読み方が違うのだそうです。
この最初の二つの
「アルファ・ベータ」
を合わせたものが、
「アルファベット」の語源の言葉「アルファベートス(ἀλφάβητος)」になっています!
私たち日本人にも、すっかりおなじみの言葉ですね!
Γ , γ ガ(ン)マ
これも、今や日本語でおなじみ。
「ガンマ線」
って聞いたことありますよね?
その
「ガンマ」
は実は、ギリシャ語のアルファベットなのでした!
Δ , δ デルタ
これも、
「デルタ地帯」=(三角州)
でおなじみですね。
三角州のことを
「デルタ」
と呼ぶのは、
ギリシャ文字の「デルタ」が三角形だからなのです。
なんで三角のことを「デルタ」と呼ぶのか、謎が解けました?
Ε , ε エプシロン (イプシロン)
次は
「エプシロン」
です。
「エプロン」で覚えておけば大丈夫!
現代ギリシャ語では「イプシロン」。
ちなみに、現在JAXAが開発しているロケットは
「イプシロン・ロケット」
日本では「エプシロン」じゃなくて現代語の「イプシロン」で表記されるらしいです。
JAXAでは、ギリシャ文字を開発ロケットに代々つけていて、
そんなところでも、私たちはギリシャ文字のお世話になってたんですね〜!
*「イプシロン・ロケット」
By:海人
Ζ, ζ ゼータ (ジータ)
さあ、どんどん行きましょう!次は
Ζ, ζ ゼータ
これも現代語では少し変わって「ジータ」になります。
これは、ある一定の世代以上の日本の皆さんには
「Z(ゼータ)ガンダム」
でおなじみでしょう。
これをなぜ「ゼット・ガンダム」と読まないのか、不思議に思ったことがある人もいるかもしれません。
実はギリシャ語の「ゼータ」
だったというわけです。
知っていたかな〜??
Η, η エータ (イータ)
これは英語の「エイチ」のアルファベットと間違えそうですが、
Η, η エータ (イータ)
古代ギリシャ語では
「エータ」
現代ギリシャ語では「イータ」と読みます。
発音は母音の
「エー」(*イー)
になります!
しかし、これもギリシャ語でも古代と現代で発音が違うというめんどくさい(失礼!)な文字で、
ギリシャ語みたいに歴史の長い言葉だと、時代の変化もあるんですよね!
Θ, θ テータ (シータ)
これは、現代英語のアルファベットにない文字だけど、
おそれるなかれ!!
Θ, θ テータ (シータ)
これは、日本人には
「θ (テータ)関数」
でおなじみの、
「テータ」(シータ)ですね!
数学嫌いの私には鬼門ですけれども。
こう考えると、理系の人たちの方が、ギリシャ語の習得早そう!
これも、古代と現代で読み方が違いますので、要注意!
*古代は「テータ」、現代は「シータ」
そしてこの「シータ」は、なんと!
宮崎アニメの不朽の名作
『天空の城ラピュタ』
の主人公の名前にもなっているのです!
『天空の城ラピュタ』のシータについて詳しくはこちらの記事も合わせてどうぞ!
>>『天空の城ラピュタ』の「シータ」はギリシャ語由来の名前だよ!
Ι, ι イオータ
これは英語の「i」とほぼおんなじだから、楽勝ですね!
Ι, ι イオータ
ギリシャ語では、英語と違って
「イオータ」
と読みます。
発音も英語と同じで、「イ」と読みますので、何の問題もありませんね!
ほらほら、だんだんギリシャ語、簡単になってきたでしょ?
Κ, κ カッパ
そして、キター!
Κ, κ カッパ
「河童」じゃなくて、
「カッパ」!!
そう、ギリシャにも「カッパ」がいるのだ!
アルファベットにだけど!
発音は、英語の「k」と同様に「ク」の音ですのでわかりやすいですね!
あ〜、ギリシャの人たちにも、もっと河童の存在を知って欲しいなあ〜
いるのか、いないのか・・・
できたら、一度、見てみたい・・・
Λ, λ ラムダ
さあ、アルファベットも、半分きたよ!
どんどん行こう〜!
Λ, λ ラムダ
これも、パソコンに詳しい方ならお馴染み!
そう
「ラムダ式」のラムダ
です。
え?当然私はちんぷんかんぷんですけれども・・・
さすが、現代数学の基礎を築いたギリシャ!
数学関係では根強くギリシャ語が使われているんですよね〜
発音としては、英語の L, l (エル)に近い「ル」です。
これなら、楽勝かな〜?
Μ, μ ミュー(ミー)
そして、
英語の M, m (エム)に近い
Μ, μ ミュー(ミー)
です。
これも古代語では「ミュー」、現代では「ミー」と少し変わります。
それにしても、なんて可愛い名前のアルファベット!
猫ちゃんの名前みたいじゃないですか??
ふふふ!
そう思うと、すぐこのアルファベットも覚えられちゃいますね!
この発音も、英語の M, m (エム)とほとんど同じ「ン」です。
Ν, ν ニュー(ニー)
そして、英語の「N」みたいのが、
ギリシャ語のアルファベットの
Ν, ν ニュー(ニー)
です。
これも古代語では「ニュー」、現代では「ニー」と少し変わります。
発音は英語の「N」みたく、「ン」ですね。
これもまた、可愛い名前のギリシャ文字ですが、
ガンダム・シリーズでは
「ν(ニュー)ガンダム」
というのもいるらしいです。
アムロ・レイ専用機だそうで。
ガンダム・ファンもギリシャ・アルファベットに強そうだな〜
Ξ, ξ クセー(クシー)
そして、これはさすがに日本語には入ってきてないかな〜
ギリシャ・アルファベット独特の文字ですよね。
英語でもない文字です。
Ξ, ξ クセー(クシー)
このミミズが走ったような文字、結構好きです。
最初はうまく書けなくて、
ほんとにタダのらせん
を書いてしまったことがありますが、
今となっては楽しい思い出です(遠い目)
タダのらせんではありませんので、気をつけてくださいね〜
Ο, ο オミクロン
これは、英語の O, o オー とほぼ同じだと思ってもらって大丈夫です。読み方も同じ。
楽勝ですね!
Ο, ο オミクロン
ギリシャ語で「オー」の後に小さいという意味の「ミクロン」がついて
「オミクロン」
なのですが、
なんでかというと、最後に「オー」の「メガ(大きい)」もあるので(これは後ほど)
こっちは小さい方なのですね。
「オー」にも小さいのと大きいのがあるなんて、面白いですよね!
Π, π ペー(ピー)
これはもう、説明するまでもないですね。
Π, π ペー(ピー)
ここ日本でも、
円周率π(パイ)
を知らない人は、おそらく(大人では)いないと思います。
でもそのπ「パイ」は実は、ギリシャ文字だった!というのは知らない人が多いかも。
そして、「パイ」と聞いただけで、美味しそうな連想をしちゃう人も多いかと思いますが、
あ、でも残念ながら、ギリシャ語ではお菓子の「パイ」は「ピタ」なので、
この連想をするのは英語圏の人たちですね!!(「パイ」とは英語の読み方)
あ、ちなみに発音は「プ」の音ですので、「パイ」を知っていればそれほど難しくないですね!
Ρ, ρ ロー
さあ、そろそろアルファベットも残り少なくなってきました!
あとは一気に行きましょう!
Ρ, ρ ロー
この文字は見た感じ、英語のアルファベットの P, p (ピー) によく似ていますので、
日本の人たちもつい「ピー」と読みたくなりますが・・・
罠です。
これは
「ロー」
と読んで、読み方は
英語の R, r (アール)に近い
という間違えやすいものです。
「P(ピー)」と見せかけて「R(アール)」かよ・・・
と、そのトリッキーさに若干イラっとされる方もいるかもしれませんが、まあ、慣れてしまえば大丈夫です。
ちなみに、「P(ピー)」の発音に近いのは、ギリシャ文字だと「π」の方です。
英語の発想に惑わされないように、気をつけたい一文字です!
でも、慣れてしまえば、この流線型の文字は「ル」にしか見えなくなるんですよね。
慣れってすごいですよね!
Σ, σ/ς シグマ
この文字は日本の方にもおなじみですね!
Σ, σ/ς シグマ
そう、
数学で習ったヤツ
です!
数学の苦手な私には鬼門と言ってもよい文字ですが、
なぜかこの
「シグマ」という語感が好き
かっこよくないですか?
わが日本にはこれが社名の会社があります。
レンズやカメラを製造している会社です。
なぜ社名をギリシャ文字から取ったのか、個人的には社長にインタビューして聞いてみたいところです。
さて、「シグマ」の文字に戻りますが、
小文字表記が二つあって、書き分けが必要です。
「σ」「ς」の二つ
ですが、こちらの
「ς」は「語末のς」
と言って、語の最後にだけ使われます。
語の途中に出てくる場合は全て
「σ」
の方を使うことになっています。
発音は、英語の「S(エス)」とほぼ同じ「ス」です。
Τ, τ タウ(タフ)
これは覚えやすいですね。
英語の「T(ティー)」と、書き方も読み方も、ほぼ同じ!
Τ, τ タウ(タフ)
数学の
τ関数
でもおなじみ。
やっぱりギリシャ文字って、数学に今でも影響を及ぼしていますよね。
この文字は理系の人も文系の人も、自信を持って「ト」と発音してもらって大丈夫!
うん、これは楽勝!
Υ, υ ユプシロン (イプシロン)
これは、紛らわしい方のギリシャ文字シリーズ。
Υ, υ ユプシロン (イプシロン)
これも英語の「Y (ワイ)」に似ているので、つい「ワイ」と読みたくなりますが・・・
罠です!(本日二回目)
これはギリシャ文字では
ユプシロン (イプシロン)
この読み方は、
古代ギリシャ語なら
「ユー」で「ユプシロン」
現代ギリシャ語なら
「イー」で「イプシロン」
となります。
Φ, φ ペー(フィー)
そして、こちらは見慣れない文字シリーズ。
習ったことがないと読み方も想像つかない文字ですが、
ギリシャアルファベットの
Φ, φ ペー(フィー)
発音は、英語の「F(エフ)」に近いものです。
個人的には形がかっこよくて、好きです。
書くときに、うまく左右対称にかけるとちょっとテンションがあがります。
こういう、英語にないアルファベットをスラスラと読めると、ギリシャ分かってるっぽくて、いいですよお〜
Χ, χ キー (ヒー)
これは、覚えるの簡単な方。
Χ, χ キー
英語の
「X (エックス)」
とほとんど同じですね!
発音も「ク」となります。
この「Χ, χ (キー)」が「Xmas」(クリスマス)に使われているのはご存知?
ギリシャ語で、「キリスト」は
χριστός (クリストス)
と書きます。
この「キリスト」の頭文字が、「Xmas」(クリスマス)の「X」なんですよ〜
これまで、なんで「Xmas」って「エックスマス」って書くんだろう?って思ったことがある方!
これはギリシャ語だった、ということで、よろしくお願いします!
Ψ, ψ プセー(プシー)
そして・・・
これこそ、気が抜けているようなギリシャ文字
Ψ, ψ プセー(プシー)
あ、こちらは
「梨汁ブシャー」
本題に戻ります。
発音としては、「Π」とどう違うの?と思われるところだと思いますが、
こちらのほうが、息がたくさん出るイメージですね。発音としては「プスー」という感じ。
これも、英語のアルファベットにない文字だから、多くの日本の方は謎の文字と思っているかもしれません。
でも、この文字をみて「ふなっしー」を思い浮かべてもらえれば、
割と覚えやすい・・・かも・・・
Ω, ω オー(オメガ)
さあそして、ついに最後のアルファベットです!!
最後は、「大きなオー」である
Ω, ω オー(オメガ)
(「メガ」は「大きい」という意味)
発音は「Ο, ο」(オミクロン)と同じ「オー」ですが、こちらのほうが本来長母音で「オー」と読んでおりました。
日本の人たちは、これをギリシャ文字というよりは、
電気抵抗の「オーム」の記号
だと思ってる人が多いんじゃないでしょうか。
それか、
高級時計メーカーの「オメガ」
を思い浮かべる人が多そうですね。
「オメガ」の時計の文字盤にもくっきり
「Ω」の文字
が刻まれていますが、
これがギリシャ文字なんだ、と思うとより親近感が出るかも?しれません。
ま、この文字はそういうわけで日本でもおなじみなので、問題ないですね!
ギリシャのアルファベットはそれほど難しくないよ!
というわけで、
以上ギリシャ文字を全て紹介してきました!
ギリシャ文字って、あの変な文字・・・
と思って毛嫌いしていた人にも、
実は日本人に色んなところでおなじみのものが多い
と理解していただけたかと思います。
理科や数学で習ったことがある文字が多いし、
英語と読み方が同じのも多いので、覚えてしまえば簡単ですよ!
そして、このギリシャ文字さえ制覇してしまえば、看板などの文字も読めるようになるし、ギリシャを旅行する楽しさが広がります!
旅行に行く前に、せめてアルファベットだけでも覚えていってもらえると嬉しいです!
ぜひ、ギリシャ語学習のとっかかりにしてくださいね!
長文お付き合いいただいてありがとうございました!