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ギリシャをEUは絶対見捨てない、と思う三つの理由!

今日はちょっと話題を変えて、ギリシャとEUについて考えてみたいと思います。

日本人の多くの方は、

「どうしてこんなふうに、借金も返せなくてジリ貧のギリシャをEUは大金投じて助けてるんだろう?」

「そのうちEUに見放されちゃうんじゃない?」

と思っている方も多いかと思います。

しかし!

私イレーネは、

ギリシャをEUは絶対に見放さない

と踏んでいます。今日はその理由を三つお話ししたいと思います。

1.ギリシャはヨーロッパの玄関口

まず、地理上の問題があります!

地図で見れば一目瞭然ですが、ギリシャより東にはイスラム圏が広がっているのですね。

イスラム圏からヨーロッパに入るには、ギリシャは最初に通過する関門となります。

今回のパリでの連続テロ事件で、

実行犯たちがギリシャを通過してきたことからもわかるように、ギリシャはヨーロッパの東の玄関口なのです。

もちろん地中海を挟んで北アフリカ一帯もイスラム圏となります。

もし、例えばですよ・・・

ギリシャをEU諸国が見放して、経済はさらに悪化、政治体制も弱体化してしまったら、どうなると思いますか?

イラク・シリアから北アフリカへと拡大しつつある過激派の活動を考慮すれば、ギリシャが弱体化すればそれに乗じて触手を伸ばしてくる可能性もあります。

事実、過激派は政治が不安定で弱体化した隙に、イラク・シリアで勢力を拡大してしまったのです。

混乱が続く中東地域からヨーロッパへ入るには、EU諸国に友好的なトルコもあると思われるでしょうが、トルコはずっと過激派へ鮮明な対立姿勢はとってきませんでした。

そして、現在トルコ国内でもテロがあったように、トルコ自体も揺らいでいます。

だから、EU諸国としては、これ以上過激派の勢力が西に伸びてくることを何としても防ぎたいはずです。

そうなると、ギリシャの存在は重要です。

逆に言えば、過激派がギリシャを手中に収めると、バルカン諸国からイタリア・スペインまではあと一歩。

EU諸国がそんな状況を喜んで作り出すとは思えません。

だから、経済がなかなか上向きにならないギリシャに苛立ちながらも、これからも援助を続けていく以外道はないと思うのです。

というか、チプラス首相の強気な態度は、そこを十分見切っているから、という気もするんですよね〜

2.ギリシャでバカンスしたい

そしてEU諸国の本音としては、政治的なこともあるにはありますが、

正直なところ

ギリシャでバカンスしたい!

ギリシャがEU圏内で、ユーロもそのまま使えると便利でいいから、

やっぱりこのままがいい!

と思っているところもあるかと。

なぜならば・・・

夏にギリシャに行けば、もちろん世界中から観光客が集まっているのですが、

ヨーロッパ諸国の人たちは、近くて安全な旅行先としてギリシャを選ぶことが多いです。

寒いヨーロッパから、暖かいギリシャのビーチへ!

のんびり家族と夏のバカンスを楽しむには、ギリシャは魅力的な場所なのです。

もちろん、トルコなども地中海岸一帯は、ヨーロッパの人たちのバカンスの土地ではありますが・・・

やはり宗教も違うし、お金もユーロじゃないし、習慣の違いなどがあります。

それを考えると、若い人たちには楽しくても、ちょっと年齢層が上がってきたり、ファミリーだったりすると、ギリシャの方が選ばれると思われます。

だって、同じキリスト教の土地だし、お金もユーロを両替しなくていいし、EU内ならパスポートいらないし。

そして子供連れでバカンスに行けば、遊びの合間に歴史の勉強もできるし、家族連れには魅力ですよね〜

一応、ヨーロッパの国々の歴史のスタートはギリシャ文化という自覚があるので、そこは教養として押さえておきたいわけです。

だからそんな魅力的な「ヨーロッパのバカンス地」を、みすみすと手放すとは思えませんね!

そんなバカンスの都合で、政治的なこと決めるかよ〜と日本の方々には言われそうですが、ヨーロッパでその理屈が通じるかな・・・?

3.ギリシャ文明はヨーロッパの源!

あと、これもヨーロッパ人の心情的な部分ではありますけど、

ギリシャに自分たちのルーツを見たい、という欲求がありますね!

ギリシャ文明は、その後のヨーロッパ文明の源流

ということに彼らはしたいと言うか、しちゃったと言うか

厳密に歴史上のことを考えると、EU圏内の方々は、特にギリシャ人の子孫でもなんでもないし、ローマはギリシャを征服したし、西ローマ帝国を滅ぼしたのって、自分たちじゃん

というツッコミはされてもおかしくはないのですが、

とにかく文化のルーツをギリシャに設定しちゃってあるので・・・

ギリシャがオスマン帝国から独立するときも支援したし、何かにつけては大事にしてきてはいるのです、ギリシャを。

そういうわけで、ギリシャ国中に残る文化的遺産の数々、パルテノンやデルフィなどは、

「俺らのもの」感覚

なわけなのですね。

だから、どんだけ経済で問題を抱えてても、やっぱりギリシャから受けてる恩は大きいので、見放しはするまい、と思うわけなんですよね。

ギリシャが再びイスラム圏内に取り込まれてしまうようなことは、ヨーロッパ人は嬉しくないでしょうし。

しかも、経済が悪いからヨーロッパのお荷物、って思われていますけど、

そもそもギリシャは独立戦争以来ずっと、経済どころか政治的にも苦境続きだったわけですよ

だから、そういうときに比べても、今の苦難はそこまで目くじら立てるもんでもないかと思います。

まあ、日本の人たちにしてみれば、信じられないかもしれないけど・・・

ギリシャはEU残留の一択!

そういうわけで、上にあげた三つの理由から、

ギリシャはEU・ユーロ圏内残留する!

と自分イレーネは思うわけです。

なんつーことを言いながら、明日あたりギリシャがEUから追い出されていたら、笑うしかないけれども〜

まあ多分そういうことにはならないですよ!大丈夫!

ギリシャをEUは絶対に見放さない

これはかなり確実と踏んでいます。

まあ刻々と変わる国際情勢の中で、絶対とは言えないところはありますけれども、

EUの情勢をニュースで見るときなど、よければ日本の皆さんも注目してみてくださいね〜

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