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安室奈美恵とマリア・カラス:歌姫の生き方って?

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cajetanrex65 / Pixabay

どうも! イレーネです。

国民的人気を誇る歌手

安室奈美恵さんが引退されました

日本中が別れを惜しんでその歌姫の最後の姿を見守った、ドラマティックな引退でした。

それを見るとつい思い出してしまったのは、ギリシャが産んだ世界的歌姫

マリア・カラス!

一時はオペラ界の頂点を極めながら、そのキャリアは坂道を転がり落ちるように低迷し、

本人も苦しんだ晩年でした。

一体、二人の運命を分けたのはなんだったのでしょう?

対照的な二人の歌姫

2018年9月16日

日本中で、いや、広くアジアでも絶大な人気を誇った歌手

安室奈美恵さんが引退されました!

平成は常に彼女の活躍と共にあったことを思うと、なんとも寂しい限り!!

まだ若いのにもったいない・・・

まだまだ歌えるし、ダンスだってすごいのに・・・とも思いつつも、

その輝かしいキャリアに一つも傷をつけないまま、絶頂期の幕引き

というのは、潔いの一言でもあります。

スキャンダルにもまみれることなく、一流レベルのパフォーマンスを維持し続け、

高い人気を誇ったまま25年ものキャリアを終えた姿は、お見事と言う他ないです。

誰でも、安室さんの曲で心に残る一曲があるはずですよね〜?

私は「Baby Don't Cry」が好きですよ!これからも、みんなの心に曲は残り続けるのでしょうね!

それでつい、思い出してしまったのは、

ギリシャが産んだ世界的なオペラ歌手で、

「20世紀最高のソプラノ」

と讃えられる

マリア・カラス!

世界で賞賛されたその歌声は、ほんの10年ほどしか輝きを発することが出来ず、

私生活のスキャンダルでパパラッチにも追いかけられ続け、

思うようにパフォーマンスできない失意の中で、53歳という若さでこの世を去りました。

共にあふれんばかりの音楽の才能を持ちながら、

安室奈美恵さんは、自身の納得いく形で、華やかなキャリアを終えているのに対し、

マリア・カラスは失意の中で、自分のキャリアを納得いかない形で終えています。

二人の歌姫の運命を分けたものとは、一体なんだったのでしょう。

ちょっと考えてみました。

共通点1)歌姫たちの家庭環境

日本とギリシャから登場し、

共に音楽界を席巻した

安室奈美恵さんとマリア・カラス

実は二人には、共通点がいくつかあります。

まず一つには、共に裕福ではない家庭環境から、音楽の才能で立身出世したという点です。

安室奈美恵さんの場合

安室奈美恵さんは、日本では知らない人はいないと思いますが、沖縄県那覇市生まれ。

両親は幼い頃に別れ、シングルマザーのお母さんに育てられたそうです。

沖縄アクターズスクールの校長に、その才能を見込まれスカウトされましたが、

月謝の支払いが困難だということで、特待生として免除されて入学したとのことです。

アクターズスクールでは、歌とダンスの才能でメキメキと頭角を表し、中学生で早くもデビュー。

その後一気にスターダムへ駆け上がったのは有名な話です。

マリア・カラスの場合

マリア・カラスは、生まれはアメリカのニューヨーク。

両親ともギリシャ人ですが、マリアの生まれる前に、一家でアメリカに移民として渡りました。

しかし、移民の生活も楽とはいえず、両親は不仲だったそうです。

母親はマリアの歌声に才能を感じ、母国ギリシャで音楽教育を受けさせることを決意。

マリアはアテネ音楽院で、本格的に音楽を学び始め、オペラ歌手への階段を登り始めます。

ギリシャでの成功の後、さらなるキャリアを求めてアメリカに渡り、

やがて世界的成功を収めることになります。

共通点2)美貌とファッション

こうして、決して恵まれたとはいえない環境の中、

音楽の才能一つで成功の階段を駆け上った

安室奈美恵さん

そして

マリア・カラス

でも、二人の成功と共に、二人を語るときに忘れてはならないのは、

そのたぐいまれな美貌と、ファッションセンス!

安室奈美恵さんの場合

安室奈美恵さんの場合は、

とにかく歌が上手くてダンスも上手で、その実力派圧倒的でしたが、

当時の若い女性たちを中心に、日本中を熱狂に巻き込んだのは、

その美貌とファッション!

とにかく顔が小さい「小顔」という言葉も定着させた、

驚異的な9頭身スタイルで、

ミニスカートに厚底ブーツ、という

アムラー・ファッション!

日本中の若い女性たちが真似をしたと言っても過言ではないそのスタイル!

彼女たちは

「アムラー」

と呼ばれて、社会現象となりましたよ!

かわいらしい「ぶりっ子」も多かった日本の芸能界で、

安室奈美恵の登場は、センセーショナルでした!

マリア・カラスの場合

対してギリシャの天才オペラ歌手

マリア・カラス

彼女は、実は若い頃はぽっちゃりとしてメガネをかけていて、さえないタイプだったらしいんです。

しかし、ギリシャを出て、世界的な成功を手にするため

壮絶なダイエットを敢行!!

1953〜1954年の間に、なんと36キロ!も痩せたと言われておりますよ〜

どうやったの?!

一説にはお腹にサナダムシを飼っていた、なんてささやかれるくらい、壮絶なダイエットで、

絶世の美女に大変身!

ギリシャ人らしい目鼻立ちのくっきりした顔が減量で際立って、

それはそれは、大変な美貌となったのです!

そして、オペラの舞台に出るときの衣装もこだわりぬき、

オペラ歌手というよりは、映画女優のようなルックスを手に入れました。

カラスがどれほど素晴らしい歌手でも、

この美貌とファッションセンスがなかったら、これほどの世界的な人気を博することは無かったかもしれませんね!

とにかく、カラスはその存在そのものが、センセーショナルでした!

違うところ1)歌姫たちのキャリア

こうして、決して恵まれたとはいえない環境の中、

音楽の才能にプラスして、

そのたぐいまれな美貌と、ファッションセンスで成功の階段を駆け上った

安室奈美恵さん

マリア・カラス

こんなふうに、この二人の歌姫の人生で共通点はあるのですが、

その後トップ歌手としての人生で、二人の生き方は全く異なることになりました。

なんでこんなに、二人の人生は違ってしまったんでしょう?

ちょっとそこらへんの違いも見てみましょう!

安室奈美恵さんの場合:25年衰え知らずのパフォーマンス!

安室奈美恵さんの場合は、

芸能活動25周年を迎え、自身も40歳となった区切りの年に

突然の引退発表!

日本だけではなく広くアジアにも多くのファンを持つ彼女の引退発表は、

一大ニュースとして報道されるほど、ショッキングなものでした。

というのも、

安室奈美恵さんの人気はまだまだ絶大なものを誇り、

ライブチケットも入手困難と言われるトップ・アーティストだったからです!

しかも、彼女のライブは

2時間半ノンストップで、MC無しで歌とダンスをパフォーマンスする

という驚異的なもので、他のアーティストにはなかなか真似のできないもの。

彼女のライブに足を運んだ人は、皆そのパフォーマンスに熱狂してさらにファンになったようです。

これだけのパフォーマンスを維持するためには、相当のトレーニングが影で行われていたことでしょうし、

このレベルのパフォーマンスを25年間維持し続けた

というのは、改めて考えると、ほとんどあり得ないくらいのすごいこと。

今後もこれだけの活動を行うことができるアーティストが出てくることは無いんじゃないでしょうか?

こうやって、いつ行ってもすごいライブが見れるとなると、

ファンは次が楽しみになって絶対離れませんし、それが彼女が25年もの間愛され続けた理由かと思います。

さらには、ルックスも、40歳とはとても思えない若々しさを維持し続けました!

キャリアが25年もあっても、ずっと変わらない美しさを見せてくれる彼女に、

ファンはいつまでも離れず、浮き沈みの激しい芸能界で、

安室奈美恵さんは常にトップに君臨し続けることとなったのです。

その中での、引退発表・・・

まだ若すぎる、まだまだ歌えるのに・・・と惜しむ声に包まれながら、

最後までその輝かしいキャリアに傷一つ付けることなく、表舞台から去ることになりました。

かわいらしいルックスとは裏腹に、安室奈美恵さんは常に完璧主義で、冷静なセルフ・プロデューサーでもあったそうです。

体力的にも年齢的にもこれ以降歌とダンスでトップレベルを維持するのが難しいと判断されたのかもしれません。

しかし、それでも、ダンスはやめて歌だけ、とか、選択肢は残されている中での

絶頂期での幕引きは、お見事というほかありません。

*25周年集大成ライブでも、その衰えないパフォーマンスに驚き!

マリア・カラスの場合:失われた声

そして、ギリシャが産んだ世界的オペラ歌手

マリア・カラス

彼女の場合はどうだったかというと・・・

その素晴らしいベル・カント唱法と、

まるでオペラのヒロインが抜け出てきたように演じる演技力で、

世界トップのソプラノと言われるまでに成功の階段を駆け上がりましたが、

その歌声はがトップレベルだったのはおよそ10年ほど

だったと言われています。

「世紀のソプラノ」と言われた歌声は、1958年、35歳の時にはすでに危機的状況に陥りました。

オペラ『ノルマ』の上演中に声が不調になり、第1幕で公演を放棄する事態になったのです。

当然ながら、この事態に、ファンもマスコミも怒りに溢れ、世界中から非難を浴びせられました。

その後はオペラへの出演は難しくなり、コンサートの活動が中心に。

このコンサート活動も当初は高い評価を受けましたが、

それも長くは続かず、40代にはほとんど引退状態に追い込まれてしまいました。

こんなふうに、一時は世界を震撼させたその驚異の歌声も、あっという間に失われてしまったのです・・・

その原因は、オペラの難曲と言われる曲を多く歌いすぎて喉を痛めてしまった、とも

急激なダイエットで体力を奪われてしまった、とも

恋人のアリストテレス・オナシスとの不摂生な生活で、喉を痛めてしまった、とも言われています。

どれが原因かわかりませんし、全部が組み合わさっているのかもしれませんが、

繊細な歌手の声帯は、一度傷つけられると、もう元には戻ってくれませんでした。

本人は歌いたい意思はあるのに、声が思うように出てくれない・・・

オペラ歌手にとって、これほど辛いことはなかっただろうと思います。

カラスの短い生涯の中で、晩年は失意の日々だったとも伝わっています・・・

*カラスの絶頂期の声は、今でもCDで聞くことができます!

違うところ2)歌姫たちのスキャンダル

そうして、二人とも才能溢れた歌手でありながら、

安室奈美恵さんは2時間半ノンストップで歌い続けられるほど喉を維持し続け、

マリア・カラスは短い期間で思うように歌えなくなってしまった、という違いがありました。

これが歌姫たちの運命を分けたことは間違い無いですが、

私生活の面でも、二人の運命はだいぶ異なっていたんですよ。

安室奈美恵さんの場合:閉ざされた私生活

安室奈美恵さんの場合は、

スキャンダルらしいスキャンダルは無い!

と言っていいと思います。

というより、絶大な人気を誇りながら、テレビにもほとんど出ず、SNSで発信もしていません。

誰と仲がいい、どんな店で何を食べた、とか、そんな情報も知らない人が多いんじゃ無いでしょうか?

恋愛ネタで自分から取り上げてもらいたいのか、SNSで自ら発信する芸能人も多い中で、

安室奈美恵さんが、マスコミから距離を置いて私生活を守り抜いた

とうのは、お見事という他ありません。

きっと周りのスタッフもしっかりしていたのでしょうね。

彼女自身の人生がずっと順風満帆だったわけではありません!

お母さんを悲劇的な形で亡くしているのは、日本中で誰でも知っていることですし、

離婚も経験され現在はシングルマザーです。

人知れず苦労しているところも多かったと察するのですが、

安室奈美恵さん自身は、ステージに立つ時はそんなことは微塵も感じさせずに、

いつも完璧なパフォーマンスを披露する、プロ中のプロでした。

私生活は神秘のヴェールで包まれていて、

ファンが目にするには、ステージ上の輝いている姿だけ

というのも、安室さんが長く人気を誇った秘訣でもあると思うのです。

マリア・カラスの場合:スキャンダルにまみれて・・・

マリア・カラスの場合はというと、

世界的なスターとなり、パパラッチに追いかけられる日々となりました。

そして、『ノルマ』の公演途中降板は、スキャンダラスに取り上げられ、

マスコミによって散々叩かれることとなってしまいます。

しかも、その私生活でのラブ・ロマンスも、常にマスコミの格好の標的でした。

ギリシャの海運王アリストテレス・オナシス

との間の長年にわたる愛人関係は、全世界の人たちの好奇の目にさらされました。

気性も激しく、マスコミの前で激昂することもあったようです。

こうして、私生活の面でも常に人目にさらされ続けて、落ち着けないところもあったんじゃ無いかと思います。

繊細な歌姫の心は、こうしたスキャンダルの数々でも、不安定になっていったんじゃ無いでしょうか。

そうして、何よりも大事な声も、早く衰えることになってしまったんじゃ無いかと思うと、残念でなりません。

時代が変わり、歌姫の人生も変わる・・・

ということで、本日は、

国民的人気を誇った

安室奈美恵さんの引退

について、

ギリシャの世界的歌姫

マリア・カラス

その人生との共通点と相違点とをまとめてみました!

同じように音楽の才能と恵まれた容姿を武器に成功の階段を駆け上がった二人の歌姫ですが、

その人生はあまりにも違うものになってしまいました。

二人の生きた時代は違うので、

現代の方が医療も発達しているので、歌手の喉を守る技術も進んでいたでしょうし、

それが安定したパフォーマンスをできたかどうかの違い分かれ目にも思えます。

それに、カラスの時代には、プライバシー保護なども行き渡っていない時代でしたから、

マスコミのスキャンダル合戦の餌食になりやすかったのかな、という気もします。

それでも、現在でも、スキャンダルにまみれ、コンサートでもパフォーマンスが安定しない人たちも多くいるわけですし、

そんな中で、自身のキャリアに傷をつけることなく幕引きまで成し遂げた

安室奈美恵さんの生き方は、稀有なものだったと思えます。

願わくば、ここまで努力し続けて完璧なキャリアを築き上げた彼女に敬意を表して、

マスコミの方達は絶対追いかけないであげてほしいと思います。

もう2度と、マリア・カラスのように失意の晩年を送る歌手が出ないように、

私たちも繊細なアーティストである彼女たちに敬意を表してあげたいな、と。

そんなことを考えた、安室奈美恵さんの引退劇でした。

ともあれ、これまで私たちに数々の歌を聞かせてくれて、

安室奈美恵さん、これまで本当にどうもありがとう!

これからは、自分の私生活を何よりも大事に、ゆっくり過ごしていっていただけれたらと思います。

安室ちゃんの歌は、永遠に!

マリア・カラスの映画、公開予定!

そして、

もう一人の悲劇的な歌姫

マリア・カラス

その人生を追ったドキュメンタリー映画が公開予定です!

ぜひ見てね!

『私は、マリア・カラス』

“マリアとして生きるにはカラスの名が重すぎるの―”
『私は、マリア・カラス』
むき出しの魂でうたい、愛した世紀の歌姫(ディーバ)の<告白>。
紐解かれる未完の自叙伝、封印された手紙、秘蔵映像・音源の数々。
誰も知らないマリア・カラスがここに。

12月、TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ他全国ロードショー

*マリア・カラスの人生について詳しくは、こちらの記事もご参照ください!

ギリシャの不世出のソプラノ、マリア・カラス



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